守りたいものの為に   作:九十九猫221

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 今回、ある程度、那月ちゃんの能力について書いている・・・・つもりです(目をそらし
投影品を自己解釈して使っているのご容赦ください。書いてて思うが便利すぎぇ


 メルトリリス強化おめでとう!これで使いやすくなったよ!(QPの残高確かめつつ)



カッ!  ペルソナァ!!()

 無事に入学式が終わり、説明会と簡単な書類を書き、その後は自由時間となった。周りはサークルを見学しに行ったり、友人作りに勤しんだりと慌ただしくなるが、私は一人、荷物をまとめ帰る準備に入る。

 特に入りたいサークル等はなく、今はまだ資金に余裕はあるが、一年もすれば底をつくのでどこか自宅周辺で手ごろなバイトを探さなくてはならない。

 

帰りにコンビニなどに寄り、求人誌でも貰おうかと考えながら校門前にたどり着くと背後から呼びかける声が聞こえたので振り返ると、一ノ瀬だった。

流石に二回も無視するのは不味いので立ち止まっだが、一体何の用か?居眠りして起こさなかったことかな?いや、あれは居眠りする方が悪い。

 

「お、今回は無視しなかったか」

「あの出来事の後だし、二回も無視するのもね」

「そうか、いや、呼び止めて悪いな、そう言えば名前聞いてなかったのを思い出してな、良ければ教えてくれないか?」

「わざわざその為に追い掛けてきたの?」

「おう、周りにこう、貞子みたいな奴見なかったかってきいて回ったら校門の方に行ったって聞いてな」

「なんて聞き方してるの!?」

「仕方ないだろ、特徴的なものがそれしかなかったんだし、次からこんな聞き方しなくていいように教えてくれよ」

「那月小夜、これでいい?それじゃ」

 

半分脅しみたいな感じで聞かれたが、まぁ今後関わる事はないだろうと名前だけ教えてさっさと帰ろうとしたが、後ろからついてくる。

最初はたまたま帰る方向が一緒と思っていたが、降りる駅まで一緒で後数分歩けば自宅マンションに着くところまでくると、流石にないと確信し振り返る。

 

「白昼堂々とストーカーなんてなに考えてるの?」

「いや、ストーカーもなにも俺の家もこっちなんだが」

「まさかだとは思うけど、あのマンションじゃないよね?」

「残念な事にそのまさかだ」

 

今日はトコトンついていない、よりにもよってこの男と同じマンションだなんて、引っ越すにもお金が掛かるし厄日だ。

 

「ちなみに俺は501号室だから気軽に遊びに来ていいぞ」

「絶対に行かないから!」

 

その日から、大学の講義が一緒の際は隣に座って、暇さえあれば話しかけてきたり、昼食に誘ってくる(一ノ瀬の友人付き)と大学内だけならいざ知らず、的確に私が自宅にいる際に訪ねてくる。勉強教えてくれだの、遊びに行こうだの今のところ全て断っているが、あの手の奴は一度承諾すれば、ズルズルと絡んでくるタイプだ。早くなんとかしなくてはと考えるがファーストコンタクトにやってしまった罪悪感が「これ以上関わらないでくれ」とは言いにくい。

むしろ、何故一ノ瀬は関わって来るのか分からない、もしかしてMなのだろうか?考えても仕方ない、最早恒例となった夜の散策に出かける事にした。

 

あれから2週間が経つが未だに手掛かりは見つけれていない、もしかするとあれはたまたま自然発生したのでは考えたが、それはそれで問題なので、原因の解決するまでは続けて行くつもりだ。

今日はもう少し人の多い場所を散策しようと思い、電車に乗り、街の中心付近に来たのだが、飲みにいった帰りか、酔っ払いや柄の悪い奴らが目に入る。勿論、ごく普通の人の方が多いが、どうしても目に入ってしまう。

 

「(ここも大分変わったなぁ)」

昔の事を思い出し、感傷に浸りながら歩き、大通りの交差点で信号待ちをしていた時だった。遠くから車が爆音を上げながらかなりのスピードを出して走り過ぎて行った。幸い赤信号で歩行者は誰も渡っていなかったが、下手すれば大勢の死傷者が出ていただろう。

その後をパトカーが数台、追随していく。明らかに何か事件かあったのだとスマホで未松市のニュース速報を見てみると、今から一時間ほど前、宝石店に強盗が入り、金品を強取した後、車で逃走したが、検問に引っかかり、強引に抜け出したところを警察に追われているそうだ。

 

今の所、事故は起きていないが、時間の問題だろう。罪のない人が死ぬ、そう思うと自然と身体が動き始めた。

この周辺で一番見晴らしの良い建物を見つけると、近くのビルとビルの隙間に入り、両脚を強化する。そのまま某赤い帽子が似合う土管工事のオッサンの真似をして、壁を蹴りながら屋上を目指す。

 

その後はいつも通りにビルの屋上を飛び移りながら目標の建物に近づく。途中飛び移りれない距離や段差があれば、いつもの夫婦剣の引き寄せる能力を最大限に強化した物を投影し、片方を目標地点に投擲し、もう片方をしっかりと握り、互いに引き寄せる、そうすれば、直線しか移動出来ないが、簡易的な移動手段の出来上がりだ。

 

無事、目標地点に到着すると、伊達眼鏡を外し、邪魔な前髪を髪留めで退けると、今度は視力を強化し、ターゲットを探す。

ある程度目星をつけていたので、数十秒で発見できた。未だに爆走しており、いつ事故してもおかしくない。ライフルを投影し、強化を施して狙撃を試みるが、ここからだと建物や車が邪魔でうまく狙えない。

 

「それなら、奥の手を使ってやろうじゃない」

ライフルを消し、右手に意識を集中させる、次第に一枚のカードが姿を現わす。これは投影ではなく、れっきとした本物だ。

全体を金色で統一されており、表には女性が弓矢を射る姿が描かれている。

名をクラスカード、その中で私のはアーチャーのクラスを宿す物だ

あの震災に日につかんだ私の力の原点だ。

カードを手に取り、呟く

 

「ペルソ・・じゃなくて、限定召喚(インクルード)

 

イケナイ、奇病【ネタを挟まないと死んじゃう病】が起こってしまった。定期的にネタを挟まないと、呼吸困難、頭痛、体の痺れ、禁断症状に襲われる恐ろしい病いである。まぁ、嘘だけど、ネタを挟まるほどには精神的余裕があると思っていよう。

 

カードは赤い光の粒に変わり霧散すると、突き出した左手に集まり、形を成していく。

それは黒い鉄のような物で出来た洋弓、洋弓の持ち手の前には小さいが盾のような物が広がっており、弦が一本張られている。

洋弓をしっかり左手で握り、感触を確かめると、私を表すことばを告げる

 

「身体は剣で出来ている」

 

すると、右手に紅色の槍が現われる。

 

 この槍はアイルランドの大英雄クー・フーリンが使っていた魔槍ゲイ・ボルクの超劣化コピーだ。分裂もしなければ、因果逆転もしないが、因果逆転の下位互換の命中補正を付けている。これならある程度自動的に目標物に当たってくれるはずだ。

限定召喚(インクルード)の上位に当たる夢幻召喚(インストール)であれば、真に近いものを投影出来るが、あれはあまり使いたいものではない。

今の私ではこれを投影するだけで、半分近く魔力を持っていかれる。

 

本当は赤原猟犬(フルンティング)の方が確実でゲイ・ボルクほど魔力を食わないんだけど、これは匂い、つまり魔力を追う物なので今回はお蔵入りである。

 

洋弓に魔槍を番えようとすると、魔槍は2m近くある長さを半分ほどに縮まり、矢に近い形を形成する。

この洋弓の能力で、自動的に矢の形に変えるものだ。

  弦を改造した魔槍を引き絞り、限界にまで達した所で放つ。距離は凡そ2km弱

放たれた魔槍は空気を引き裂きながら、赤い魔力が煌めき、流星のように夜の空を駆ける。

魔槍は大きな弧を描くと、急降下を始める。そのまま爆走する車のボンネットを容易く貫通し、まるでレーザーで穴を開けたかのような、直径数センチの丸い円を作り、地面へと消えた所で投影を解除する。これで、赤い何か降ってきたくらいしか分からず、地面を調べても何も出てこないはずだ。

車は爆発することなく、動力源であるエンジンを破壊され、次第にそのスピードを落としていく。

 

「後は、警察の仕事かな」

限定召喚(インクルード)を解除し、行きと同じ方法で地面まで降りる。

今夜は大量の魔力を消費したせいで身体が怠い。さっさと家に帰り、寝ることにした。

 

 

 

 

 

「やっちゃった〜〜」

 

朝起きて、昨夜の出来事を思い出す。咄嗟のこととはいえ、魔術を大衆に目撃されてしまった。一応、バレないようにしたが、どこまで隠し通せているか。下手すれば魔術協会やら時計塔から刺客が送られて来るのではないかと、戦々恐々しながらスマホでニュースサイトを見てみる。

 

【隕石襲来?!宝石強盗犯が乗った車に空から隕石直撃!】

【原因不明の落下物直撃、神の神罰か?】

【政府の新型兵器登場】

・・・・・

・・・・

・・・

 

どれもこれも胡散臭いものばかりで、魔術に関する物は一つもない。動画もアップされていたが、紅い何かが一瞬見えるだけだ。

これなら大丈夫だろうと一安心する。この歳で逃亡生活は御免被る。

ニュースサイトを閉じ、顔を洗いに洗面所へ向かい、鏡を見るとひとつまみ分だけだが、髪が白くなっていた。

 

「今回はこれだけで済んだのね、はぁ、白髪染めどこやったかな?」

ランクするとB以上の宝具の投影かクラスカードの使用した際は、髪の一部が必ず白くなるのだ。まぁ、白髪染めで染まるし、一週間もすれば元の色に戻るので気にしてはいない。

 

ただ、夢幻召喚(インストール)を昔、一度だけ試しに使ったが、全ての能力が跳ね上がり、誰にも負ける気がしないが、それ以上に恐怖を感じた。身体の先から少しずつ削られていき、代わりにナニカが入ってくる感じがしてすぐに解除したけど、ひと束分の髪が白くなり、左手の小指のが褐色に変化していた。一月程で元に戻ったが、あの時は誤魔化すのに苦労した。

白髪染めで黒く塗り潰し、午後からの講義に向かうべく、身支度を始めた。

 

 

 




基本3日に一回の投稿ペースで書いていきたいと思います。(例外あり)

次回!新たなキャラが!果たして那月はぼっちを貫けるのか!こうご期待!
(サブタイはその場の勢いで書いてます)
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