【魔を滅する転生○】シリーズ外伝噺集   作:月乃杜

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 女神異聞録を優先したからお蔵入りしていたのを弄って完成……っても、未だにスタートにすら立っていないベルベットルームの姉妹とイチャイチャするだけの噺。

 だからお蔵入りだったのだけど……




ペルソナシリーズ【魔を滅する転生仮】っぽい噺――ペルソナ3 爛れたベルベットルーム

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 もうそれなりに長い時間を住んでいると思われる世界、仮に名付けて【ペルソナ】世界とでも呼ぶのが相応しい此処は嘗て這い寄る混沌ニャルラトホテプが暴れ、世界滅亡待った無しな状況にまで陥った事さえあった。

 

 神取貴久による『セベク事件』もそうだけど、大きかったのがニャルラトホテプ自体が動いての世界滅亡事件、『ジョーカー様』や噂の具現化と様々に起きた事象が世界を滅ぼしたのである。

 

 取り敢えずそれらも何とかなって数年が過ぎ去ったろうか? 這い寄る混沌ニャルラトホテプとその反転体フィレモンが消えてベルベットルームと呼ばれる場所は、イゴールなる鼻高々な爺さんがフィレモンに代わって治めていた。

 

 元々はフィレモンに仕えていたのだから妥当といった処か、現在のイゴールは助手として自らが生み出した造魔の一人を傍らに侍らせている。

 

 名前はエリザベス。

 

 ユートが偶にベルベットルームへと赴くのは、概ねエリザベスにデートのお誘いをする為だ。

 

 勿論だけれど姉や妹とも会っている……弟君(テオドア)? 知らない子ですね。

 

 ベルベットルームは現状、暇だという事もあってかデートをイゴールから禁止される事も無く、何よりもフィレモンの頃に三度――二度目は無かった事になっているが――に亘る闘いを征した事もあって上客だったりするからか、エリザベスだけでなくほかの姉妹とも仲が良好だった。

 

 特に妹のラヴェンツァの場合はエリザベスに負けないくらい積極的である。

 

 エリザベスがエレベーターガールみたいな服では無く、普通の洋服を着て待ち合わせ場所に歩いて来るのがユートとの逢い引きの為となるから、周りの男からの羨望の眼差しは愉悦を引き出すには充分過ぎるだろう。

 

 造魔であるが故にそうコーディネートされているのだろうが、エリザベスも姉や妹も普通に可成りの美女美少女だからか、恋人と逢瀬の真っ最中な男ですら見惚れてしまうのは相当だろう。

 

 因みに、そんな愚かな男共は良くて抓られたり叩かれたりと痛い目に遭い、最悪ともなれば正に往復ビンタの上で別れ話にまで発展をしていた。

 

「月光館学園?」

 

「はい、我が主イゴールからの御言葉に御座います」

 

 デートの最中のレストランで食事中に言ってきたのが『月光館学園』の名前、エリザベスの主たるイゴールが曰わく其処で某かが起きるらしい。

 

 未来の糸(スクルド)でも視たのだろうか、イゴールからのメッセージという事は間違い無く月光館学園にて事件が起き、それがペルソナや悪魔などに関わる出来事であると感じているのであろう。

 

 まぁ、よく考えれば【ペルソナ3】の主人公に意図的な接触をするなど、イゴールはそういった部分が確かに有るのだからユートを事件に関わらせようと、エリザベスをメッセンジャーガールとしたのかも知れない。

 

 とはいってもユートが関わる理由など無いし、強いて挙げるなら美少女達――岳羽ゆかりや桐条美鶴や山岸風花などと知り合えるくらいか?

 

 脳筋や強面やお調子者やショタはユートにとって誰得でしかない訳だし、アンドロイドだから愉しめないアイギスだと愛でるくらいだ。

 

「処で、今宵はお泊まりオッケーと主より言い遣って御座います」

 

「私立月光館学園か、良しなら転入をしてみるかな」

 

 あっさり方針を決めるユートに、エリザベスは面白そうな表情をしながらパスタを食べる。

 

 尚、草木も眠る丑三つ時な深夜帯に某ホテルにてエリザベス自身がユートに性的に喰われた。

 

 見た目に的は二十代中盤くらいの容姿をしているエリザベスだが、イゴールがベルベットルームの主として独立してから誕生をした為に実質的な年齢は一〇歳にも成らない。

 

 それでも知性と容姿からユートの認識上に於いては見た目相応と考えており、エリザベスの初めてを美味しく『戴きます』させて貰うのだった。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「これがタルタルソース……じゃなくタルタロスって訳か。ぱっと見じゃ判らんが二〇〇階を越えている筈だから凄まじい高さだよな」

 

 何処ぞの『きゅうきょくせーめーたい』に付けられた渾名の如く名前で呼ぶが、それを本来的に付けられた名前で呼ぶユート。

 

 このタルタロスは『影時間』と呼ばれている、午前零時~零時一秒の狭間に存在する数時間のみ現界を許された巨塔であり、どう考えても人間が建てた塔ではないのは間違い無いだろう。

 

 因みに、タルタロスは通常時間で月光館学園と同一軸上に存在しているからか、影時間では学園が消えてタルタロスが現界するのである。

 

「まぁ、原典は識っているから驚きは無いけど。矢っ張り人間が棺と化すのはシュールだな」

 

 ユートは言いながらタルタロス内へと侵入をすると、其処は謂わば安全地帯として活用をされるエントランスホールだった。

 

 此処には階段の他にベルベットルームへ入る為の扉、ゲーム的にはセーブポイント、回復する為の時計などが存在しているけど流石にセーブポイントは現実に無かったらしい。

 

 在れば死に戻りポイントとしての活用なんかが出来たかも知れないが……

 

「取り敢えず挨拶はしとくか」

 

 ユートは鍵を使ってベルベットルームの扉を開くと中へ入る。

 

「これはこれは、早速の御目見得を有り難う御座います。ようこそ我がベルベットルームへ。私は御存知の通りイゴール、そして此方に居りますは助手を務めますエリザベスに御座います」

 

「数日振りですね、私はエリザベス。此方に御座いますは『ペルソナ全書』、貴方様が登録なさいましたペルソナの記録と召喚が可能です」

 

 鼻高々な老人イゴールとエレベーターガールみたいな格好のエリザベス、勿論ではあるのだけど【女神異聞録ペルソナ】や【ペルソナ2】に於いてイゴールは既知、エリザベスも数日前に『戴きます』をしたばかりの間柄で、年月的に視ても七年の付き合いで初対面では無い。

 

「律義というか……」

 

 ユートの上位ペルソナは基本的に決められていて枠が埋まっており、下位のペルソナを『愚者』の力で付け替えて使っていた。

 

 優雅、瑠韻、ニャル子、ディケイド……これら以外を使いたいからこそ必須な施設だ。

 

 初期ペルソナなデモンベインは御影町での闘いで、謂わばパーフェクトデモンベインと成ったので封印中。

 

 どちらにせよガチャ式だけど。

 

 そう、確かにユートはアルカナは【愚者】でこそあるもののガチャ式、即ちペルソナ召喚時にはどれを喚ぶのか選べないシステムだった。

 

 下位ペルソナはハズレでは無い、寧ろ上位たるニャル子こそがハズレなペルソナである。

 

 能力値こそ高いけど基本的にユートに纏わり付いて闘わない上、身動きが取れなくなってしまうから召喚したら戦力外と化すからだ。

 

 しかも出現率が割りかし高い。

 

 だからこそ逆転の発想で下位ペルソナを限界まで付けて、相対的にニャル子の出現率を薄めようと考えていた訳だった。

 

「それで、憑けて行かれますか?」

 

「ああ、頼む」

 

 数日前の情事を思い出したのか仄かに赤く頬を染めるエリザベスが、ユート用に準備をしていたペルソナ全書を開いて訊ねて来たのを頷く。

 

「どちらを付けますか?」

 

 ユートが付けられるペルソナは現在で八体となっており、付け替え不可な四体の枠は埋まっているから残りの四体を選ぶ形だ。

 

「取り敢えずオロバス、オルトロス、ゲンブ、ホクトセイクン」

 

「オロバス、オルトロス、ゲンブ、ホクトセイクンでございますね」

 

 これだけのペルソナが居ればアギラオ、ブフーラ、ガルーラ、ジオンガと四種類の中級魔法が放てるから便利。

 

 とはいってみてもユートは【女神転生】系統となる魔法は、普通にペルソナの召喚なんかしない侭で放つ事が出来るのだけど。

 

 これより前の世界で関わった【魔神転生】という世界でも、ゲームに於いてはヒロインに当たる美少女――ミオが生身で魔法を使っていた。

 

 尚、最初に使ったのは『メギド』という原典ではヒロインは疎か悪魔でさえも使えない魔法。

 

 ユートも『メギド』『メギドラ』『メギドラオン』を使えるし、闘ってみたらエリザベスもこの『メギドラオン』を使えるのだが……何故だか彼女は『メギドラオンで御座います』という科白を響かせて放ってきた。

 

 御礼参りにアンティクトンをぶっ放したら驚かれたけど。

 

 タルタロスの二階、此処からはシャドウが顕れて闘いが起きる事となるであろう。

 

「世俗の庭テベルだったかな? どうせ入る毎に変わるローグダンジョンだし、名前なんてどうでも良いか。確か五階にヴィーナスイーグルが三体で次の階を守る番人をしているんだったかな? その番人の居るポイントは変わらないし、何よりもリポップしないから下手に斃すとキタロー達の成長を阻害しかねないか。四階まででちょっと闘って勘を養っておくに済ますかね」

 

 ユートはソロアタックで四階までを進んで行くとシャドウを斃し、何故か配置をされている宝箱からお金や薬を手に入れていく。

 

「締めて七二〇〇円也……と。高校生が数時間に稼ぐとしては悪くないが、命懸けとなると安上がりなバイト代金にしかならないよな」

 

 時給が八〇〇円が通常だとして五時間くらい働いたとして四〇〇〇円、取り敢えず二倍にも足りないけど宝箱から入手で場合によれば増減するから当てになるという訳でも無い。

 

 とはいえ、登れば登るだけ金額も増えていくからいずれは割に合うかも? 実際にはパーティで動く上にソレが貰える訳でも無いなら無理か……

 

 ユートのペルソナは珠閒瑠市での闘い以降でガチャ式だから余り使わないけど、普通に武器で闘えば良いから特に問題も無く――というかハズレを引く方が問題――進む事が出来ていたけど、果たしてタルタロス攻略に臨む連中はどうなるか?

 

 それ以外に問題があるとすればユートの学園への転入タイミングだろう。

 

「さて、どうしたものかね?」

 

 既に聖エルミン学園を卒業している身として、流石に簡単には転入をする事が出来ないから。

 

 南条家の力を借りはしたけど今現在のユートは【OGATA】 の総帥、最高経営責任者CEOという立場でもあるから裏から入るしか無い。

 

「本当にどうしたものか……」

 

 裏口入学に近いから下手に動けないのは判っているにせよ、それでもやるしか無いのはユートとしても理解をしていた。

 

「エリザベスとの約束もあるし、新たなペルソナ使いとの邂逅もしときたいからな」

 

 藤堂尚也を始めとする御影町に現れた聖エルミン学園のペルソナ使い達、更に周防達也を始めとする珠閒瑠市の七姉妹学園――セブンスやその他のペルソナ使い達。

 

 そして現れるであろう、既に現れているであろう新たなペルソナ使いが月光館学園に集う。

 

「矢っ張りあのタイミングかな?」

 

 ユートは頷きながら未だに影時間の侭であるから二週目の四階層攻略を行い、更に宝箱から資金を獲て一七〇〇〇円越えを達成していた。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 暫くして始まる【ペルソナ3】の物語に関わるユート、それで驚いたのが影時間に()()()()()()()()が歩いていた事である。

 

 随分と後に男はキタローと判っていたのだが、少女の方が『ハム子』と呼ばれるPSP版に増えていた主人公だと知った。

 

 とはいっても現状では識らない。

 

「まさかの二人とはね」

 

 いずれにせよ、この日にキタローと謎少女には危険が無いのは判っていたから、護衛をする意味も無いので早々に撤退をしていつものタルタロスへの四階層まで攻略をして、回復アイテムや資金稼ぎをする事で終わりを見せた。

 

 キタロー及び謎少女の来訪までに四十万は稼げたから良しとする、【OGATA】という組織が有りきでも自由になるお金は必須である為に。

 

 透明化呪文を使って月光館学園への潜入を行ったユート、キタローの本名が有里 湊や結城 理では無く汐見朔也と汐見琴音という二卵生双生児である事が判明し、岳羽ゆかりや伊織順平や真田明彦や桐条美鶴の姿も確認が出来る。

 

 序でに理事長たる幾月秀司の姿も。

 

 幸いだったのが山岸風花が虐められている姿を見なかった事、流石にそれを見てしまったら助けたくなってしまうだろうから。

 

 抜本的な解決が成されないからには偽善にしかならないし、今現在でユートが姿を見せてしまうのは百害こそ有っても一利にしかならない。

 

 四月九日……この日は正しく運命の日だと宣ってもおかしくは無かっただろう。

 

 汐見朔也……乃至は汐見琴音がオルフェウスを召喚し、そしてそれが死の神タナトスに変異をしてそれなりの日数を寝て過ごす事になる。

 

「とは言え、どっちがタナトスに魅入られた者かはまだ判らんがな」

 

 まぁ、十中八九でキタロー。

 

「万が一で汐見琴音か。そう言えばキタローの方は兎も角として汐見琴音のペルソナはいったい何なんだ? 矢っ張りオルフェウスかね?」

 

 スパロボ宜しく、版権の方で男女主人公だった場合は双子というのが在ったし、版権版の場合の機体は男女で同じ――【スパロボR】はエクサランスであり、【スパロボGC】はソウルセイバーかソウルガンナーとなっていた。

 

 尚、【スパロボOG】版に於けるソウルセイバーのパイロットは片仮名表記だが、【スパロボGC】では設定的に漢字での表記となっている。

 

 因みにだが、ユートは【スーパーロボット大戦ムーン・デュエラーズ】をよく識らないのだが、この時点で【スーパーロボット大戦OG】の世界には行っているから、アキミ・アカツキとアケミ・アカツキの関係性も既知のものだ。

 

「それも影時間になれば判るか」

 

 二人共が影時間に適応しているのは棺が立ち並ぶ街中を、二人が仲良く歩いて……汐見琴音は愉しい雰囲気でキタローに話し掛けているけど相方は黙った侭、無視はしていないのが首肯で見て取れるから仲が悪い訳では無さそうだが、端から見ると仲良しには余り見えないのが困りもの。

 

「この時点では未だベルベットルームには招かれていないよな。確か寮で署名をして契約と成してから招かれた筈だから……タナトスを宿していない方も招かれるのか?」

 

 ゲームではどちらかしか登場しないからいずれにせよ招かれたが、両方がタナトスを宿すのではない限り或いは片方しか招かれない可能性も。

 

「ま、当日になれば判るか」

 

 ユートは二人が寮に入ったのを確認してから、いつもの通りエリザベスに会うべくベルベットルームへと向かった。

 

 此方に来てからというもの、エリザベスと逢瀬を重ねる……というより体を重ねるのが一つの愉しみとなっている。

 

 数時間後、ベルベットルームにユート用として併設された個室の大きなベッドの上で、汗に塗れて白い素肌を晒す美女とユートが抱き合う形にて横になっていた。

 

 遂先程まで激しく相撲……乃至はプロレスをしていたのだが、ユートの性的なスタミナは造魔であるエリザベスをも凌ぐ為か、何度も気を遣った挙げ句の果てに気絶してしまったのでグッタリとした彼女の中に何度か射精して終わる。

 

「あら、眠ってしまったのね」

 

「マーガレット」

 

「貴方は起きていらっしゃるの……貴方の貴方もおっきしてるのね」

 

 未だに収まり切らない性欲からかユートのJr.は臍まで反り返り、エリザベスより見た目に年上でプラチナブロンドの髪の毛を右側から七三分けにしている端正な顔立ちの美女――マーガレットの目に移していた。

 

 マーガレットは【ペルソナ4】にて力を司る者として、新たな『愚者』の担い手たる番長と接した存在でありエリザベスの姉に当たる。

 

 【ペルソナ3】の時間軸な時点ではベルベットルームに居ない筈だったが、何故かはユートにも判らないけど彼女とラヴェンツァという妹もこの場に居て、ユートとの交流をエリザベスのみならずこの二人とも続けていた。

 

「ラヴェンツァは?」

 

「おねむですよ」

 

 ユートは【ペルソナ4】をプレイしていなかったから『力を司る者』はエリザベスしか識らなかったのだけど、マーガレットとラヴェンツァという存在――エリザベスから愚弟呼ばわりなテオドアも居るが――は少なくとも続編が二つは在る事を示唆されていた。

 

「エリザベスだけで御満足が戴けなかったなら、私も愉しませて下さいまし……優斗様」

 

 ユートと接して以来、エリザベスだけではなくマーガレットも何故かエロティカル。

 

 元来、ベルベットルームの住人に許されているのは“契約”を果たした『客人』の旅路を見守り、その先行きを進む手助けをする事だけだ。

 

 とはいえ、ユートもまた“鍵”を持つ『客人』には違いないからその影響かも知れない。

 

「フフ、()()()()()()のだから遠慮しないでも良いのですよ?」

 

 言いつつマーガレットが最早随分と熟れた手付きで以て、ユートのJr.をサワサワしながら科垂れ掛かってくると唇を重ねてきた。

 

 『力を司る者』と名乗るだけあってか、四人は実の処可~成~り強い! 普通ならゲーム的に云えば相当な下準備とレベル上げを頑張って一対一でならイケる感じだが、一対四は無理ゲーと云うしか無いくらいに有り得ない。

 

 勝つ事でエリザベスと『御突き愛』する権利をもぎ取り、マーガレットやラヴェンツァから興味を持たれてこうしてお誘いされている。

 

 勿論、これだけの美女からのお誘いに拒んだりする理由も無いので重ねられた唇を受け容れて、その際には舌を入れてお互いにどちらからとも無く絡み合わせ口内のヌメリと温もりを堪能した。

 

 初めての頃より大分、マーガレットも舌遣いや手淫が上手く巧みに成っている様で何より。

 

 出逢ったのは珠閒瑠市の事件から三年後の事、つまりは今から七年くらい前の話になる。

 

 ベルベットルームは意識と無意識の狭間に在る特異点、フィレモンが創造してイゴールが管理をしている小さな部屋だ。

 

 一〇年前の珠閒瑠市で起きた二度に亘る事件、とはいってもどちらの事件もある意味で無かった事になっており、前の事件は平行世界化していて珠閒瑠市しか存在しなくなっていたし、その後に起きたのは二〇年前を起点としたある出来事を無かった事にした結果、今の平行世界として世界が巡る中で矢張りニャルラトホテプが引き起こした事件、それですらも全てが終わった今となっては事件に関わったペルソナ使い以外は認知外として存在しない事件である。

 

 そんな事件が終わってフィレモンという主からの独立を果たしたイゴールは、ベルベットルームに新たな住人として造魔を創り上げた。

 

 ユートが現在知らされているのはマーガレットとエリザベスとテオドアとラヴェンツァ姉弟妹という、中でも男のテオドアは兎も角として女性陣な三人とは仲好くなれている。

 

 ラヴェンツァは未だだが、エリザベスとはすぐに打ち解けて早い内に肉欲に塗れてしまったし、後にはそんな妹を視て興味を持ったマーガレットともそんな仲に。

 

 ラヴェンツァは産まれたのが遅かったからか、精神が不安定なので未だ手を出さない様に注意を受けたが、エリザベスのエキセントリックな言動が不安定だったからだとすれば納得も出来た。

 

 尚、エリザベスのあれは素らしい。

 

 いずれ二人とも違う愛らしさなラヴェンツァとも仲好くしたいと思う。

 

 暫くは互いに触り合っていたけど、エリザベスが眠る横で月明かりに照り映える二人の影が重なり合って、静かながら激しく燃え上がるかの如く互いを求め合い貪り合った。

 

 隣では既に目を覚ましたエリザベスが先程まで自分を抱いていた男と姉の痴態を、嫉妬するでもなく興味深々だとばかりに見つめている。

 

 そうして、そんなエリザベスに気付いた二人は彼女を巻き込む3Pに突入してしまい、イゴールの管理するベルベットルームに併設された小部屋からは二人の女の喘ぐ声がイヤらしく響いた。

 

 因みに、おねむだったラヴェンツァも目を覚ましていたらしくて、二人の姉が獣欲の侭に貪り喰われる様を紅い頬で眺めながら自分を慰めていたのだと云う。

 

 可能性を持った強き存在、ベルベットルームの造魔たる者達は其処に強く惹かれるのであった。

 

 

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 ペルソナ6が出てベルベットルームの住人が増えたら付け足す事になるかな?

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