ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

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スマブラ新作発売ですって!!!!!
これは!!!!!ニア参戦!!!!
しないだろうなぁ。フィギュアか切り札止まりでしょう。
とにかくレックス参戦を心待ちにしてます。


“黄色い瞳”

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「さて、そろそろメレフ特別執権官が来る頃かな…」

 

領事館の中の一室で、一人の男性が紙をとんとんと整理し、机の上に置く。

 

トントン。扉を叩く音だ。

 

「どうぞ。」

 

男性が声を出すと、扉が開いた。

 

「久しいな、パクス。」

 

「お久しぶりです。メレフ特別執権官。」

 

メレフは部屋のソファに腰をかけ、彼女のブレイドであるカグツチも腰をかけた。

 

「セリオスティーでもいかがでしょうか?」

 

「ありがたくもらおう。」

 

パクスという男性はセリオスティーを淹れ、メレフとカグツチの前に差し出す。

 

「そこまで堅くならなくても良いのだぞ。」

 

「しかし…領主であるとはいえ、一応は目上の方ですし…」

 

「近頃、堅く話しかけられることばかりでな。昔の仲間のように心置きなく話せる相が欲しいのだ。」

 

「そうですか…」

 

パクスは自分の分のセリオスティーを淹れ、ソファに腰をかける。

 

「セリオスティー…懐かしい。ホムラの好物でしたね。」

 

カグツチが高貴な振る舞いでティーカップを口へ近づけて飲む。

 

「ホムラか…懐かしい名ですね。」

 

パクスが口を開く。

 

「まだ私が警備長だった頃を思い出します。彼らは強敵でしたね。」

 

「ああ。さすがは天の聖杯だ…彼女が真の力を発揮した今では、帝国最強のドライバーも敵ではないだろう。」

 

 

「あれから早20年ですか…メレフ様のおかげで私はこのグーラの領主まで昇格することができたことを、心から感謝します。」

 

「君はモーフ君よりも有能だしな。それに彼のような野心も持ちえていない。」

 

「わざわざ戦うことは私も好きではありません。戦場よりも、ここのような場所が私にお似合いだと思います。」

 

「ふふっ、確かにそうだな。」

 

メレフが微笑んだ。

 

「ところで例の件だが…」

 

「あぁ、コアクリスタルが盗難されたという件ですね。」

 

「一応私のほうでも調査はしているが、そちらのほうで何か情報は手に入ったか?」

 

「犯人、ショットの顔写真が手に入りました。人相書きよりも忠実です。」

 

パクスは写真を取り出し、メレフに見せる。

 

「私が見た人物と同じだ。」

 

「それは良かった。逃走する彼を撮影したという方が居りましてね。その人物からの提供です。」

 

「ほう…」

 

メレフが写真を見ていると、コンコンと扉を叩く音が聞こえた。

 

「失礼するよメレフ。」

 

「あら、ワダツミ。」

 

カグツチが部屋に入ってきたブレイドに真っ先に気付いた。

 

「どうしたの?あなたは輸送船の監視をしていたと思っていたけれど…」

 

「私がワダツミに頼んだんだ。ペルフィキオについて調べてくれと。」

 

「なかなか面白い情報が手に入ったよ。どうだい?」

 

「ぜひ聞かせて欲しいな。」

 

メレフが返事をすると、ワダツミは説明を始める。

 

「ペルフィキオ…コアクリスタルを狙うテロリストだね。判明している構成員はアヴァリティア商会前会長、バーンの息子の“ガーン”…炎を操るブレイド、バクエンのドライバー“ショット”。そして2年前、ルクスリアで起きた爆発事件の犯人“アリア”…だがこれは構成員の一部でしかないみたいだ。」

 

「他にもペルフィキオのメンバーが?」カグツチが問う。

 

「ああ。まだ噂でしかないが、フォンス・マイムにその一人が居るという。そして彼らを取りまとめる“ボス”と呼ばれる存在…」

 

「そのボスについて、何か情報はあるか?」メレフが問う。

 

「残念ながら、ボスの正体はまったくの不明だ。各地の情報屋を探ったが、ボスの正体を噂でも知っている人物はいないようだ。」

 

「そうか…」メレフが肩を落とす。

 

「ともかく、今はショットの行方を探るしかないな。グーラに居ることは間違いない。」

 

「メレフ様、もう行くのですか?」

 

パクスがメレフに声をかける。

 

「ああ。私自身で情報を集めようと思う。――――――昔のことを話せるのはネフェル亡き今、私のブレイドと、君、パクスぐらいしか居ないんだ。また来るさ。」

 

「ええ。セリオスティーを用意して待っております。」

 

 メレフはパクス領主に別れを告げ、ワダツミ、カグツチと共に領主館を後にする。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「あぁ、メレフ様~」

 

「まだ言ってんのかよ…」

 

二人はカフェ・サヴィーの椅子に腰をかけている。

 

「リストさんの話によると、最低でも3日は船が出ないのか…3日も何してようかなぁ…」

 

「メレフ様~」

 

「おい、聞いてんのか?」

 

「ん?あぁごめん、メレフ特別執権官のこと考えてた。」

 

リュウギが深くため息をつく。

 

「まったく…どうするんだ?とうぶん船は出ないってさ。」

 

「どうするって、私達が犯人でも捕まえない限り出航しないんじゃない?」

 

「犯人を捕まえる…それだッ!」

 

リュウギは突然立ち上がった。

 

「捕まえるって…犯人を!?」

 

「ああ、そうすれば船も出航するだろ?」

 

「まぁ、確かにそうだねぇ…」

 

ミントが腕を組む。

 

「あー…でもやめた。」

 

「ええっ?どうして?」

 

「厄介ごとには巻き込まれたくないし…」

 

「じゃあ変な決意しないでよっ!」

 

二人が痴話喧嘩を始めだした。そんな彼らに近づく一人の女性。

 

「思いついたこと言っちゃったんだよ、そこまで怒るか普通!」

 

「別に怒ってないって!でもちょっといいかなって思ったの!」

 

 

「あー…すまない、少し話いいかな?」

 

 ミントがその女性を怒りの目を持続させたまま見上げる。

しかし、その瞬間目の色はハートに変わった。

 

「あっ…あなたはッ…メレフ様!?」

 

「少年、このような顔の男を見かけなかったか?」

 

メレフが写真を取り出し、リュウギに見せる。

 

「こいつって…」

 

リュウギは目を大きくして写真を見つめる。

 

「見かけたのか?」

 

「確かに昨日会ったことはあります…でも、トリゴに来てからは一度も見ていません…」

 

「そうか…昨日ということは、グーラにいるということだな?」

 

「はい…おそらく、まだグーラにいるかと…」

 

「すまない。情報提供感謝する。」

 

メレフは少年に礼を言い、立ち去っていく。

 

「待ってくださいメレフさm…メレフ特別執権官!」

 

ミントが大声でその名を叫ぶ。

 

「な、なんだ…君?」

 

「あ、あのー…そのー…」

 

ミントがメレフに近づき、どこからか色紙とペンを取り出す。

 

「サ、サイン下さい!」

 

ミントがメレフにそれを差し出す。

 

「ま、まぁ別にいいが…」

 

メレフは少し動揺するが、その色紙とペンを受け取り、不慣れにサインを描く。

 

「―――すまない、サインなんて普段からあまり書かぬもので…」

 

「そ…そんなことないですっっっ!素晴らしいです!達筆というか…なんというか…」

 

 ミントは顔を真っ赤に火照らし、とても嬉しそうだ。

その顔を見て、メレフもどこか嬉しそうだ。

すると、メレフは今質問した少年へと顔を向ける。

 

「…少年」

 

「え?俺ですか?」

 

 

「―――美しく、黄色い瞳だな。“彼”を思い出すよ…」

 

「え?彼って…」

 

リュウギが少し動揺する。

 

「いきなりすまないな。つい口から出たもので…では失礼する。」

 

メレフは背中を向け、トリゴの街を進んでいく。

 

 

「いいなぁリュウギ…美しく黄色い瞳だってさ。私も言われたいな…「美しく、青い瞳だな…」って!言われたらどうしよ~!フヒヒ。」

 

「なぁミント、あの写真って…」

 

「写真?私はメレフ様しか見えなかったよ。」

 

「おいおい…メレフが見せた写真。あれはペルフィキオのショットだったんだ。」

 

「ええっ!?私を殺した…アイツ!?」

 

それを聞いてミントは顔色を変えた。

 

「許せなぁい…!リュウギ!ショット捕まえようよ!」

 

「ええっ!?俺は厄介ごとはあんまり…」

 

「いーじゃん!捕まえれば恨みもそれほど買われないって!それに復讐ついでにスペルビアまで行く道、開けるし!」

 

 

「…ったくしょうがないなぁ。でも、戦うのは俺なんだからな?」

 

リュウギがミントにそう言うと、ミントは腰から短剣を取り出す。

 

「さっき護身用に買ってきたの。ドライバーほどじゃないけど足手まといにはならないよ?」

 

「分かった。じゃあ行こうぜ。まずリストさんに行くって報告…」

 

「しなくていい!止められちゃうって。黙って行こう。ね?」

 

「あいあい…」




ここで人物紹介

〈メレフ〉
スペルビア新帝国の特別執権官。“帝国の宝珠”と呼ばれるブレイド、カグツチを相棒としている。もう一人、ワダツミというブレイドも存在する。
その強さから、“炎の輝公子”の異名を持つ。
かつて楽園に行った一人。20年経ってもその美しさと強さは健在である。
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