ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

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スザクのキズナリングの最後、いつ解放されんだろうなぁ…
気長に傭兵団やってます


“襲来”

◇◇◇◇◇

 

 

 

「ほう、彼女がネフェル皇帝の命を…それは初耳ですね。」

 

「ああ。彼女の能力には驚かされたよ。今はどこで何をしているのだろうな。」

 

トリゴの領事館。メレフは領主のパクスとともに談笑していた。

 

「しかし、ネフェル皇帝の死から既に5年ですか…正直、今の皇帝はあまり好みません。」

 

「言ってしまうと私もだ。だがそれでも彼はしっかりとやってくれている。私自身、大きな文句というものはないな。」

 

メレフがセリオスティーを口に運ぶ。まだ少し熱いようで、息を吹きかける。

 

「今の皇帝が即位してからというもの、法律や刑罰が厳しくなったように思うのです。」

 

「確かにそういった部分はあるな。だがあまり刑罰が甘いと再犯の可能性もあるからな。」

 

そんな話を割って入るように、カグツチが部屋へと入ってくる。

 

「メレフ様。カルマ皇帝から今すぐ戻ってきて欲しいとの通達が来ました。」

 

「そうか…すまないパクス、ショットの捜索の続きを頼んでくれるか?」

 

「分かりました。既にアジトに兵を向かわせております。安心して行ってきてください。」

 

「ああ。すまないな。」

 

メレフが一礼し、部屋を出て行く。

 

「念のため、ワダツミを含めた3人でのみの出発となりましたが、よろしいですか?」

 

カグツチがメレフに問う。

 

「ああ、このような状況だ。少ない人数の方が良い。」

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「なんだ?随分と少ない護衛じゃねぇか。スペルビアの奴らは頭いってんのか?」

 

かつてトリゴの花畑と呼ばれるものがあったこの土地。今は巨大なコアクリスタル保管庫が構えられている。

スペルビア製ととれる金属製の建物は、たとえバクエンの炎であろうとも突き破れないだろう。巨神獣(アルス)船とは大違いだ。

 

「アルジェントが偽の情報を回してくれたんだとさ。」

 

「アイツ、なんで俺がここ狙うって知ってたんだ?」

 

「コソコソ盗み聞きしたんだろう。お前がパン買ってる間に俺にそう言った。」

 

 ショットとバクエンの二人は保管庫の近くに立つ大木の上で突撃のチャンスを伺う。

保管庫の前にはスペルビアの兵士が二人。見張りをしている兵士の前に、おそらくリーダーであろう容姿の兵士がやってきて、何かを伝える。それを聞いた兵士は驚くようなそぶりを見せ、うなずいた。

そしてリーダーの兵士が二人の兵士に手を振り、基地のほうへと走って戻っていく。

 

基地のほうを見ると、炎の輝公子メレフと側近のブレイド二人が基地に入っていく。それを発見した数人の兵士は敬礼を行う。

それから数分後、小型の巨神獣(アルス)船が基地から飛んでいく。

 

「炎の輝公子様の乗った船か?これで邪魔されずにすむかもなぁ?」

 

 ショットがバクエンのほうを向き、バクエンはニヤリと笑う。

数十人もの兵士が武器を持ち、基地から出て行く。リーダーと思われる兵士が先頭で命令を出し、それに兵士達が続いてく。

 

「俺達(ペルフィキオ)の一員じゃないくせに役に立つ奴だなぁ…まぁいい。今が好機だ。」

 

ショットは鞘に手を伸ばし、剣を引き抜く。

兵士の数が少なくなった今がチャンス。大木から飛び降りて、二人の兵士の前に現れる。

 

 

 

「なっ…貴様はッ!?」

 

「残念だったなぁ?おとり情報に惑わされたせいでお前らの仲間は来ないぜ?」

 

「保管庫には指一本も触れさせ…」

 

引き金を引こうとしたその瞬間、ショットは目にも留まらぬ速さで兵士の体を切り裂く。

 

「ぬがっ…」

 

倒れこんだ兵士。それを見て怯える隣の兵士。保管庫を守るという役目も忘れ、足が後ろへと進んでいく。

 

「仲間を呼ばせるわけにはいかないんでなぁ…バクエン!」

 

ショットがバクエンに剣を渡し、バクエンは剣に炎を纏わせはじめた。

それを見て兵士は情けない声を出して腰を落とし、逃げ出す。

 

「フレイムトルネードッ!」

 

炎を纏った剣が兵士の周りを回りだし、それは大きな炎の竜巻となった。

 

「さてと、目標は100個だ。」

 

「そんなに持てるか?」

 

「お前はブレイドだろ?70個は持てよ。」

 

ショットは倒れた兵士から鍵を奪い取り、保管庫を解錠する。

炎の竜巻に巻き込まれた兵士は黒こげとなり、竜巻が消えた後にそっと倒れた。

 

 

 

 

ゴルドア大平原を横断するスペルビア軍。

 

「うーんと、確かアジトはセイガル丘陵にあると…」

 

ウソの情報だということを知らない兵士達は整列しながらセイガル丘陵に向かっていく。

 

 

「スペルビアの奴ら?なにやってんだ…」

 

リュウギが並びながら歩くスペルビアを遠目に見ながら不思議に思う。

 

「それより今は街へ急がないと!」

 

「あ、ああ…そうだな。」

 

二人はゴルドア大平原を突っ切り、トリゴの街へと走っていく。

ザインの標木も超え、もうすぐトリゴの街へ着く…そう思った時。

 

「ミント!」

 

前から数人のサルベージャーとドライバーが歩いてくる―――リスト達とリリオだ。

 

「どこに行ってた…!心配したんだぞ!」

 

「ごめんなさいリストさん!」

 

ミントが深く頭を下げる。

 

「まったく…ミント。いつもそうやって勝手に飛び出してはみんなに迷惑かけて…」

 

「え、ええーっと…」

 

リュウギがミントのほうをちらりと見る。

 

「ごめんなさい…私達急いでるんでッ!説教はまた後で聞きます!」

 

ミントがリスト達の間を抜けてトリゴの街へと走っていく。

 

「ああっ!ミント!」

 

リストが手を伸ばすが、捕まえられなかった。

 

「まったく…」

 

と、深くため息をつく。

 

「大変ですね…」

 

とリリオがリストの肩を叩く。

 

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