ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

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どうしてアイオーンよりゴリラのが強いんでしょうね。
いっそゴリラ仲間にしてアイオーンぶっ叩けばいいのに。


“ツバキ”

大きな光の中から、ナックルクローを持った男が現れた。

ツバキ…その人物は体中に青いラインが走り、黒い体に顔は無機質。耳は槍のようにとがっている。

ブレイドだ。

 

 

「まさか…同調した…?」

 

リュウギが驚きの顔を浮かべる。

 

「馬鹿な!?同調資格のない人間が…ブレイドと同調できる筈ががない―――」

 

バクエンが驚嘆した顔でツバキという名のブレイドを見つめる。

ツバキはミントに手を伸ばし、掴むのを待っている。しかし、ミントはツバキをずっと見つめていた。

 

「…あぁもうじれったいな!早く立てよ!」

 

ツバキがミントの手を引っ張り上げて立たせる。

 

「え?あぁ…ごめんごめん…」

 

「―――ったく。新しいドライバーさんはこんなトロいのか?心配でたまらないな…」

 

ツバキがため息をこぼす。

 

「と、トロくなんてないよ!ただ…ブレイドと同調できたのが不思議で…」

 

「不思議に思うのは後にしろ。今は…あいつを倒すんだろ?」

 

ツバキがショット、そしてバクエンの方へと目を向ける。

 

「ほらよ。とりあえず…勘で行け。」

 

ツバキはナックルクローをミントに手渡す。そしてナックルクローを装備した。

 

「へぇ…これがブレイドの武器かぁ…」

 

ミントが恍惚の表情でナックルクローを見つめる。

 

「おい、来るぞ!」

 

「ええっ!?」

 

ショットが(つるぎ)を大きく振り、ミントのほうへと向かっていた。

 

「うおォッ!?」

 

ミントがとっさにナックルクローを顔の前で構え、ショットの攻撃を防ぐ。

 

「生き返ったり…同調できないはずなのに同調したり…お前ほど俺の腹の虫を怒らせたやつはいねぇ…!」

 

「悪いけど、私はこう見えて運が良いの!」

 

ミントがナックルクローを思い切りショットの腹へと入れる。

 

「ぬぐぁっ!?」

 

ショットはその攻撃を受け、大きく後ろに後退する。

 

「ツバキ!お願い!」

 

ミントがナックルクローをツバキに渡す。

 

「おう!俺の底力見せてやるぜぇ!」

 

ツバキが大きくジャンプし、空から拳を掲げて突き落とす。

 

「ランディックブレイク!」

 

その攻撃が当たった瞬間、石や土が跳ねて飛び散った。

 

「土属性か…よし!」

 

リュウギは大剣を持ち、ミントとツバキのほうへ走り出す。

 

「ミント、コンボだ!」

 

「え?コンボって?」

 

「まぁ見てなって!」

 

大剣の文字が「炎」に戻り、リュウギは天に大剣を掲げる。

炎を纏った大剣で、ショットとバクエンを保管庫の外へと飛ばしていった。

 

「ざっとヴォルケーノ…ってとこだな!」

 

「コンボ?―――ヴォルケーノ?―――なにそれ?」

 

「ブレイドコンボ。ブレイドが属性にあった攻撃を出し、相手に大ダメージを与えるってわけだ。」

 

「へぇー…そんなのあるんだ。」

 

リュウギとミントは走り出し、外へと飛ばされたショットとバクエンを追う。

 

「ショット…これは予想外だ…」

 

「あぁ…だが所詮ガキだ。追い詰めていい気になってるところを叩く!」

 

バクエンがショットに力を送り、ショットは金色のオーラを纏って走り出した。

 

ミント、ツバキ、リュウギとショット、バクエンの戦いが再び始まった。

ミントはナックルクローを装備してショットに次々と攻撃を与え、リュウギも大剣を振るう。

ショットはその攻撃を跳ね返しながら、反撃のチャンスを伺っている。

 

「ハッ!その程度の攻撃でぇ…俺を倒せるとでも思ってんのかぁッ!」

 

二対一。本来なら劣勢であるはずだが、ショットはそれを感じさせないほどの気を感じさせ、逆に二人がだんだんと劣勢になっていく。

 

「ごめん。私あんまり戦ったこと無くて…」

 

「仕方ないさ。サルベージャーなんて戦う職業じゃないだろ?」

 

話を交わしながらも、劣勢は変わらない。ショットとバクエンのその強さは伊達ではない。

攻撃を避け、的確に剣を突いてくる。

 

「どうした?運が良いんじゃないのかぁ?」

 

「うっさい…!」

 

ショットの攻撃を受け、リュウギは後ろに下がっていく。

 

「ダメだ…このまま戦っていても、あいつを倒すのは難しい―――」

 

「ハッハッ!降参するってのかぁ?」

 

ツバキがショットの方を向く途中、何かが目に入る。

 

「なぁ、あいつのブレイドって炎属性だろ?」

 

「あぁ。そうらしいけど…」

 

「なら水に弱い。あれを見てみろ」

 

ツバキが指さした先は大きな給水塔。

雨などで水を貯め、作物を育てる為に利用するのだ。

 

「そうか―――給水塔か!」

 

リュウギがミントのほうを向く。

 

「あと少しだけ走れるか?」

 

「もちろん!どこまでだって走るよ!」

 

3人は駆け出し、コアクリスタル保管庫から遠ざかっていく。

 

 

 

 

「あいつら…逃げるつもりか?」

 

「逃がすものか。借りはしっかり返さなきゃなぁ!」

 

ショットとバクエンは走り出し、逃げた三人を追いかける。

 

「ミント、お前のアンカーショットって使えるか?」

 

「え?使えることは使えるよ。ただあんまり得意じゃないけど…」

 

「十分。来るぞ!」

 

 

「ここまで逃げてなんのつもりだ?」

 

リュウギはその問いに返答せず、剣の先から炎を放つ。

 

「芸がねぇ奴だなぁ…その程度の攻撃、かすりもしねぇよ!」

 

炎を(つるぎ)の先で受け止め、弾かれた炎は給水塔の支柱に直撃。

支柱は熱され、赤く溶け始めている。

 

「よし、今だ!」

 

リュウギが合図を出し、ミントがアンカーショットを放ち、給水塔に突き刺さる。

 

「ぐっ…おもっ…」

 

ツバキが手を添え、ともに引っ張る。

その様子を見て、ようやくショットとバクエンは背後に給水塔があるのに気付いた。

 

「給水塔…まさか!?」

 

バクエンとショットが足を後ろに引いたのと同時に、給水塔はこちら側へと向かって倒れた。

大量の水が流れだし、バクエンに覆いかぶさる。

 

「ぬ…ぐぅ」

 

「どうしたバクエン!この程度…」

 

「ダメだショット…体が濡れて力が送れない…!」

 

バクエンは苦しみながら、水の中で倒れ、膝をつく。

 

「チッ…あいつら、どこへ消えた…?」

 

ショットが剣を持ち、あたりを見回す。

その時、頭上で赤い光が灯された―――炎だ。

 

リュウギが大剣に炎を纏わせ、大きく構えている。

 

「終わりだ…!バーニングゥ―――ソードォォーッ!」

 

炎を纏った大剣を大きく振り落とす。ショットは力の送られていないその(つるぎ)で攻撃を防ごうとする―――

しかし、その勢いに耐え切れず(つるぎ)は破壊されてしまった。そしてあたり一面に大きな爆風が広がった。

 

 

 

 

 

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