ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

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メツ「小僧…俺は止まんねぇからよ…小僧が止まらない限り、その先(アイオーン格納庫)に俺はいるぞ…!だからよ、止まるんじゃねぇぞ…」(ほったらかしてクエスト消化しに行く)


“事件の収束”

◇◇◇◇◇

 

 

「パクス様、メレフ特別執権官が帰還しました。」

 

「やっと戻ってきたか…」

 

パクスは重い腰を上げた。

トリゴ基地で起きた給水塔破壊事件。現場検証を共にグーラの領主、パクスは行っていた。

メレフが小さな巨神獣(アルス)船から、二人のブレイドと共に走ってやってくる。

 

「給水塔が破壊されたというのは本当か?それにペルフィキオの…」

 

「まずは現場を見ていただけたほうが早いかと。」

 

パクスはメレフを事件の現場へと案内した。

倒れた給水塔のタンクの中には少しながら水が残っており、こぼれたはずの水はすでに蒸発。

あたりの草は全て燃え尽きて灰となっている。

事件現場は野次馬が侵入できないよう封鎖され、数人のスペルビア兵達が調査を行っている。

 

「ずいぶんと悲惨な状況だな。これでは作物を育てる水が足りなくなる…」

 

「今の時期、雨はなかなか降らないし…」

 

メレフのブレイド、カグツチが倒れた給水塔を見る。

 

「しかし、随分と懐かしい風景だな。」

 

「ええ。昔も、まったく同じものを見ましたね。」

 

「ああ。だが明らかに違う点が一つ。」

 

メレフは給水塔の前に倒れている男性に目を向ける。

 

「レックスはここまでしなかった。」

 

顔は白く、既に息絶えているショット。その横には輝きを失ったコアクリスタルが一つ。

 

「盗難事件の犯人、ショットは死亡。横のコアクリスタルはおそらくバクエンのものかと。」

 

パクスが調査書を受け取り、読み上げている。

 

「それで、犯人の目撃情報は?」

 

「給水塔が破壊された直後、銀髪に赤い大剣を持った少年、そしてコモンブレイドを連れたサルベージャーの少女がここから逃走するのを数人が目撃しています。

その者達による犯行の可能性が高いかと。」

 

「なるほど…分かった。すぐに捜索を願おう。」

 

メレフがパクスに指示を出すと、一礼を行い、数人の固まった兵士の下へ走り寄る。

それを見届けた後、メレフは再び(むくろ)となったショットを見つめた。

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…走った走った…」

 

トリゴの街から遠く離れたところまで走ってきたリュウギ一行。

すでに日は落ち、夜も近い。

 

「なんとかショットは倒したけどさ…給水塔壊しちゃったし…」

 

「あー。こりゃ戻れないなぁ…」

 

リュウギが深くため息をつく。

 

「戻っても逮捕されるのがオチね。これじゃスペルビアまで行けないよ…」

 

「随分と無計画に行動するもんだなぁお前ら。」

 

ツバキが二人を見ながら言う。

 

「最初に給水塔見つけたのはお前だろ?」

 

「ま、打開策を見つけたという点では褒めて欲しいけどな。」

 

「勢いでやっちゃったけどさぁ…どうする?」

 

ミントがナックルクローをがちがちとこすりながら言う。

 

「どうするったって…」

 

「なんだ?随分困ってるみたいだな。」

 

大きな黒猫のようなブレイドを連れた一人のグーラ人がこちらへと向かってくる。

 

「リリオ…」

 

「よっ。トリゴでスペルビアの奴らが徘徊しまわっててさ。どうも落ち着かないもんだから散歩してたんだ。」

 

「は、はぁ…」

 

リリオがミントの手を見つめ、その後後ろのブレイドに目を向けた。

 

「ブレイド…ミント、お前もしかして…?」

 

「ツバキだ。よろしくな。」

 

ツバキがリリオとそのブレイド、クロヒョウに握手を出す。

 

「コモンブレイドなのね。私みたいなレアブレイドじゃなくて。」

 

「別にコモンブレイドだからって悪いわけじゃないだろ?」

 

「あら、別に差別して言ったんじゃないわよ?」

 

ツバキは手を引っ込み、クロヒョウに小さな怒りの眼差しを向ける。

 

「事件のせいでとうぶんは船が出ないみたいだな。これじゃリュウギくんとの約束果たせないな。」

 

「うん…」ミントがうつむく。

 

「合法とは言えないが…スペルビアへの船を出すことならできる。」

 

リリオがそう言うと、リュウギは顔を挙げ、嬉しそうな顔でリリオを見つめる。

 

「えっ…!?本当!?」

 

「あ、ああ…知り合いに造船所持ってる人が居てな…」

 

「良かったぁ…最初からそれ言ってくれれば良かったのにぃ!」

 

ミントがナックルクローで少し強めにリリオの腕を殴る。

 

「痛ッ!…だって合法じゃないんだし?そうそう簡単に出せるもんでもないからさ。」

 

「ありがとうリリオさん!」

 

リュウギはリリオの手を掴み、思いっきり振る。

 

「よぉし来い!ウモンさんの造船所まで案内してやる!」

 

リリオは自信たっぷりに胸を張り、グーラの奥へと歩いていく。

リュウギとミントは顔を見合わせ、笑いあいながらリリオへついていく。

ミントのブレイドとなったツバキはそんな二人を見つめ、無言でついていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2話 「コアクリスタル盗難事件」

 

 

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