ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

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そういえば1作目のほうのゼノブレイドもクリアしました。
ザンザさん好きです。ああいうキャラ大好きです。


“脱走”

 

◇◇◇◇◇◇

 

しばらく道を進むと、鉄製の扉を見つけた。

 

ガチャリ。

 

扉の先には兜を脱いだ兵士たちが数十人集まって、おかゆを食べていた。

 

「あれは…」

 

「さっき捕まえた指名手配犯だ!」

 

兵士達がこちらに気付くと、すぐに側にあった機関銃を持ち出した。

 

「うわぁまずい!どうしよう!」

 

「…ええい、とにかく突っ切るぞ!」

 

リュウギの大剣の中心の文字が「炎」に変わり、炎を噴出させながら走り出す。

ミントはナックルクローで兵士達を攻撃し、退けていく。

 

すでに皇宮中に知れ渡っただろうか。食堂を抜けた先には既に銃を構えた兵士が待ち構えていた。

 

「アースドライブ!」

 

ツバキの技で兵士達を吹き飛ばし、倒れた兵士たちを踏みつけながらさらに進んでいく。

 

「ねぇ、もうこれヤバいんじゃない?」

 

「炎の輝公子が来る前になんとしても出ないと!」

 

皇宮は思ったよりも広く、曲がり角を何度も曲がり、今度は会議室のようなところへ出た。知らせが皇宮中に広まったからか、誰もおらずがらんとしている。

 

「誰もいないな…」

 

「一旦ここに隠れる?」

 

「いや、隠れてもまた来るだろ。…」

 

その瞬間、外から足音が聞こえ、会議室の中に隠れる。

 

「ごめんね。私のせいでこんなことになっちゃって…手形のこと知ってれば捕まらずに楽園に行けたのに。」

 

「いいって。とにかくここから生きて帰るのが先だ。」

 

兵士の足音が聞こえなくなった瞬間に部屋から出て、近くにあったエレベーターに乗り込む。

 

「敵が目の前にいるかもしれない。構えろよ。」

 

ツバキが言い、二人はエレベーターの個室の中で敵の攻撃を構える。

しかし、その先には誰もいなかった。

 

「出口が見える!」

 

「よし、このまま突っ走って…」

 

3人がエレベーターから降り、出口に向かって走り出すが、突然、青い炎が目の前を塞いだ。

 

「蒼炎…まさか!」

 

リュウギが大剣を構え、炎の先を目を凝らして見る。二刀流のサーベルを持った炎の輝公子メレフが現れた。

 

 

「捕まって早々に逃げ出すとは…命知らずも居たものだな。」

 

「悪いがこんなところで捕まってる時間は無いんでね。楽園への道、断たれてたまるか!」

 

「楽園だと?」

 

メレフが刀を構えながら問う。

 

「なぜ楽園を目指す?」

 

「母さんとの約束なんだ。楽園に行って父さんを連れ戻す!」

 

「確証はあるのか?父が本当にそこへ行き、今もそこに居るという」

 

「ないさ…でも」

 

リュウギは拳を強く握り締めた。

 

「父さんは死んだりなんてしない!母さんは誰よりも父さんのことを知ってる!」

 

「私は助けてもらったし、その恩返しってことで」

 

「ほう?本当に楽園を目指すというのか…」

 

「ならばその意志、等しく力で見せてみろ、少年!」

 

メレフは両手を広げてサーベルを構えた。

 

 

 

それと同時にリュウギも大剣を振り上げ、ミントも構える。

 

「メレフ様と戦えるなんてこれ以上ない経験というか…」

 

「何言ってんだ。行くぞ!」

 

大剣の中心の文字が炎に変わり、大きな炎波を出した。

メレフはサーベルで打ち消し、カグツチに剣を投げ渡す。

カグツチはリュウギに迫り、サーベルの乱撃を喰らわせる。

大剣で防ぎ、最後の一撃をかわして横から思い切り剣を降った。

 

「ダブルスピンエッジ!」

 

「ぐあっ!」

 

カグツチが叫んだ。

メレフが駆け寄り、剣を持ってさらに攻撃を加えた。

 

「横から!」

 

ミントがナックルクローを剣に突きつけた。

 

「戦うのは気がひけるけど、やらないといけないなら!」

 

「まだまだ初心者だな…その程度の攻撃!」

 

メレフは二人の攻撃を退け、後退する。

カグツチと剣を分け合い、そのサーベルをしならせる。

 

「蒼炎剣・弐の型・閻魔!!」

 

大きな炎が迫る。大剣の文字を「水」に変え、迫り来る炎を蒸気へと変えた。

 

「水だと!?」

 

「あの少年、今まで炎の技を使っていたはずでは…」

 

「ただのブレイドではないようだな… ならばこちらも全力で!」

 

メレフとカグツチが走り出し、炎の弾を出現させる。

それを水の弾で次々と蒸発させていく。互いの体にはいまだダメージはないが、疲れは溜まりはじめていた。

 

「フレイムノヴァ!」

 

巨大な球状の炎がメレフを包み込む。

 

「この程度か!」

 

それを破壊し、リュウギのほうへ走り剣を振る。

 

「今だ!ツバキ!」

 

「ああ!ランディックブレイク!」

 

さらに土の球がメレフの周りに現れ、攻撃を行う。

サーベルの一太刀でそれらを破壊する。

 

「コンボか…だがその程度の攻撃!カグツチ!」

 

「陽炎!」

 

大きな炎の球が二人を攻撃する。

 

「ぐっ…」

 

「私がメレフ様をひきつける。その内に一撃を!」

 

「ああ、頼む!」

 

「言っとくけど、殺さないでね?」

 

「了解!」

 

ミントが走り出し、メレフに攻撃を加える。

 

「芸がなさすぎるぞ!」

 

「ツバキ!」

 

ナックルクローを投げ渡し、ツバキが手を大きく広げた。

 

「アースエンド!」

 

土の塊が勢いよくメレフへと攻撃し、カグツチがそれらを燃やして炭と変えた。

 

「これで…!」

 

大剣の文字が「水」から「斬」へと変わった。

 

「ハアァァァーッ…」

 

強く力を込め、剣を振る。

 

「ディバインソード!」

 

水の玉がメレフとカグツチの周りに浮かび、爆散した。

その衝撃に二人は後退した。

 

「ぐっ…今の攻撃は…」

 

ミントがナックルクローを腰に戻し、リュウギはその剣の先をメレフに突きつけた。

 

「これで分かっただろ。俺の力…邪魔されるわけにはいかないんだ。」

 

地面に落ちた水溜りに炎を向け、煙が出現。

その煙が消えた後、三人の姿はなかった。

 

「逃げられたか…」

 

メレフは落ちたサーベルを拾いながら言った。

 

「メレフ様、あの少年の攻撃…」

 

メレフは顔を暗くし、地面を見つめた。

 

「メレフ特別執権官!」

 

後ろから数人の兵士が現れた。後ろからワダツミもついてきたようだ。

 

「すまない。ペルフィキオの調査をしていて遅れてしまった。それで脱走した者達は?」

 

ワダツミが言った。

 

「すまない、逃げられてしまった。」

 

「そうか…」

 

「ワダツミ、それに兵士の皆に頼みがある」

 

「はいっ!なんでございましょうか!」

 

「今すぐ帝国内の船をすべて停止させろ。彼らをなるべく早く捕まえるんだ」

 

「了解だよ」

 

「ですがメレフ執権官…」

 

「もうあの少年はいいのではないでしょうか?給水塔を破壊したとはいえ、彼らより大事なことが…」

 

「いや、あの少年…ただの犯罪者ではない。二つの属性を操り、あの攻撃…」

 

「メレフ様、カルマ皇帝へ報告へ行った方がよろしいかと。」

 

「そうだな。ワダツミ、あとは頼んだぞ」

 

メレフとカグツチは近くのエレベーターに乗り込み、ワダツミの周りの兵士は敬礼をしていた。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「ここまで逃げてきたけど…」

 

ミントは手をつき、ゼェゼェを息を吐いている。

街から離れた原っぱに横たわっている。

 

「これでもうスペルビアの船も使えないだろうね…」

 

「まぁ…仕方ないさ。」

 

リュウギがため息をつく。

 

「それに宿もな。」

 

「えーっ!じゃあ今日は野宿する…ってこと!?」

 

「まぁ、仕方ないだろうな…」

 

ツバキが腕を組んでいると、風に吹かれて一枚のチラシが飛んできた。

 

「ん?なんだこれ…」

 

チラシには下手な字で「簡単なアルバイト!」と書いてある。

 

「おいミント、これ…」

 

「何々、“トラ・ブレイド研究所…サルベージと部品集めしてくれる人募集中だも…”」

 

「何だそれ?」

 

リュウギが顔を覗いた。

 

「アルバイトついでに泊めてくれるかも…」

 

「んなことあるかよ」

 

「一応!ダメもとで行ってみようよ!」

 

ミントが強く言った。

 

「確かにこのままじゃ何も出来ないしな…行くか。」




ここでキャラクター紹介
〈カグツチ〉
メレフのブレイドであり、「帝国の宝珠」と呼ばれる蒼炎を操るブレイド。代々スペルビア皇帝に仕えている。
連結型のサーベルを持っており、しならせ色々な形に変えることが出来る。
コアに戻る前の日記を肌身離さず持っており、そこには過去の出来事も書かれている。
リュウギの正体をメレフと共に探ろうとする。
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