ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

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今年も終わりですね。年始までには4話の始まりまで投稿できたらいいなと思います


"因果律予測とメレフ"

 

 

 

その瞬間、空が光り、白い光の矢が降り注いできた。

 

「何…!?」

 

アルジェントは即座に身をかわし、すんでのところで光から逃れた。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

リュウギは光を纏った剣を下げた。光の力を行使するのはそうとうな体力が必要らしい。

 

「なんだなんだ・・・?その程度かぁ!?」

 

アルジェントは疲れきったリュウギに向かって走り出す。

リュウギがアルジェントに目を向けると、突然視界が赤みかかったものになった。アルジェントの動きに軌跡が現れ、アルジェントの形の軌跡はリュウギの近くにまで近づき、素早い攻撃を加えた。その瞬間に赤い景色は元に戻り、アルジェントはさきほどの位置に戻っていた。そしてアルジェントが再び向かってくる。それは今見た軌跡と同じルートで向かってきていた。

 

「そうか、予測か…!」

 

アルジェントが近づき、その攻撃をリュウギは受け止めた。

 

「なんっ!?」

 

光の纏った剣を素早く男の横腹に加えると、アルジェントは遠くへと吹き飛ばされた。

 

「ハハッ、なかなかやるじゃねぇか…」

 

リュウギは光を剣の先から発射し、アルジェントに攻撃する。しかしその攻撃はかき消された。

 

「何で!?」

 

「思った以上の収穫だな…また会える日を楽しみにしてるぜ?」

 

そう言うとアルジェントは後ろの海の中へと飛び込み、姿を消した。

 

「逃がさないも!」

 

ウマが海に向かって連射するが、その姿は見えない。

 

「ももーっ…」

 

リュウギは剣を落とし、息をハァハァと吐いた。

 

「大丈夫?」

 

ミントがリュウギに近寄る。怪我した足を引きずりながら。

 

「お前だって、足怪我してるだろ…」

 

「このぐらい大丈夫だって。」

 

ミントがリュウギを抱えて研究所のほうへ足を伸ばす。

 

「ねぇ、さっきのあれ…リュウギ、前からあんな力使えたっけ?」

 

「いや、俺も初めてだ…」

 

「ミントが危ないって思ったから…さ。必死に頭の中でどうやってあいつを倒すか考えてたら…」

 

その瞬間、突然蒼い炎が目の前に立ちふさがった。

 

「こんなところにいたとはな。スペルビアの全兵を投じてようやく見つけたぞ」

 

「メ、メレフ様!?」

 

炎の輝公子メレフが兵士と二人のブレイドを連れて現れた。

 

 

「こんなところまで・・・!」

 

リュウギはミントを離し、メレフに大剣を向ける。ミントもツバキからナックルクローを受け取った。

 

「どうしてスペルビアの炎の輝公子様がこんなところにいるんだも?」

 

ウマがアスカと顔を見合わせる。

 

「この者たちはグーラの給水塔を破壊した犯人だからだ。」メレフが答えた。

 

「そりゃあいけないことだも!でも全兵挙げてわざわざすることかも?」

 

「まさか。他にも聞きたいことがたくさんあるのでな…特にそこの少年には。」

 

リュウギはキッとした顔を見せた。

 

「なら、俺を倒したら答えてやる!」

 

リュウギはメレフに挑む。それにメレフは腰のサーベルを掴み、攻撃をかわし、横から攻撃をする。

リュウギとメレフはつばせりあいとなった。リュウギは体力が減っているからか、押し負けていた。

 

「教えろ少年!貴様はなぜ炎と水の力が使える!?」

 

「知るかよそんなもん!」

 

そこにミントが割り込み、メレフのサーベルに蹴りを入れた。リュウギは少し後退したメレフに炎撃を加えるが、メレフがサーベルから刀に武器を変え、逆に水流でその炎をかき消した。

 

「なんかよくわかんないけど、アスカ!加勢するも!」

 

「了解です!」

 

二人は走り出し、メレフに射撃した。

 

「やらせるかよ!」

 

メレフの後ろについていた数人の兵士がウマたちに射撃。避けながら兵士達のほうへとつっこんでいく。

 

「それはこっちのセリフだも!アスカ!」

 

ウマがアスカにツインガンを渡し、アスカは高く跳ね、ツインガンを合体させてライフルとし、エネルギーを溜めた。

 

「アースブレイク!」

 

土の力を込めた砲撃が兵士らを吹き飛ばした。

 

「メレフ様!」

 

メレフのブレイドであるカグツチがメレフに声をかけ、メレフは二つあるサーベルのうち片方をカグツチに渡し、攻撃の構えをとる。

 

「「蒼炎剣・参の型・不知火!!」」

 

リュウギは強力な攻撃に大きく後退させられたが、それでもメレフに向かう。

 

「少年!教えろ、貴様の母を!父を!一体何者だ!」

 

メレフは走りながらリュウギに問いた。

 

「そんなこと知ってどうするつもりだ!?」

 

再びリュウギとメレフはつばせりあいになる。

 

「ならば問おう!貴様の母は…」

 

メレフはリュウギにだけ聞こえる大きさで人の名前を呟いた。リュウギはそれを聞いて目の色を変えた。

リュウギは再びメレフに押し負けたが、再びメレフに向かう。

 

「どうして―――――どうして母さんのことを!?」

 

「図星か…ならばもう逃がすわけにはいかないな!」

 

「させるか!」

 

リュウギは再び剣の真ん中の文字を「光」に変え、空から光の矢を降らせた。

 

「なんだと…!?」

 

メレフはその攻撃を避けようとしたが、その攻撃の一つを喰らってしまった。

 

「メレフ様!」

 

カグツチがメレフに駆け寄る。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「光の力…やはりあの少年は…」

 

メレフはサーベルのひとつをカグツチに手渡した。

 

「カグツチ、ワダツミ、殺さぬ程度にとどめを!」

 

メレフとカグツチ、ワダツミは必殺技の構えをとった。

この威圧にリュウギは後ろに下がってしまった。光の強い力をまだ制御はできていなかったため、疲れ果ててしまった。

 

「させないもー!」

 

突然、研究所のほうからトラがハナと共に走ってきた。

 

「トラ!?ハナ!?」メレフは目を丸くして驚いた。

 

「ハナ、JKモード!」

 

「了解ですも!」

 

ハナは子供の姿から、成長した姿に急変した。そしてロケットやミサイルをメレフたちに向かって撃った。

 

「ちょっとご主人の手当てしてましたも。遅れてすみませんも!」

 

ハナは頭を申し訳なく下げながら言った。

トラはハナからアームズという武器を受け取り、メレフらに攻撃をする。

 

「メレフ!こんなことやめるも!!」

 

「トラ、たとえ昔の仲間だとしても邪魔をすることは大罪になる!それでも邪魔をするつもりか!」

 

トラは歯を食いしばり、メレフらの攻撃を反射していく。

 

「ウマ!」

 

トラがウマを呼んだ。

 

「師匠!なんですも!?」

 

「研究所の近くに小さな船があるも!それに乗って逃げるも!」

 

「でも師匠!」

 

「こっちのことは気にしなくていいも!早く行けも!」

 

ハナはリュウギらを掴んで船のあるほうへ飛んでいく。

ウマとアスカはトラたちのほうを時折振り返りながら走っていく。

 

「奴らを逃がすな!」

 

「ハッ!!」

 

兵士たちがウマたちを追いかけるが、既に全員船に乗っていた。

 

「ハナちゃんはいいの?」

 

ミントがハナに聞いた。

 

「ハナはご主人のブレイドですも。ご主人の手助けするんですも!」

 

と言ってハナはトラのほうへ飛んでいった…が、すぐに戻ってきた。

 

「そこのボタン押すと発進しますも。スピードの出しすぎには気をつけるですも」

 

「ああ、ありがとう!」

 

そしてハナはまたすぐに戻っていた。

 

ミントがボタンを押すと、船は急発進した。乗員はリュウギとミントとツバキとウマとアスカ。

 

「クッ!」

 

メレフはトラを弾き飛ばし、船に向けて蒼炎を放ったが、届かなかった。

兵士達も銃を撃つが、意味はなかった。

 

「メレフ様、ここからではもう…」

 

カグツチが言った。

 

「一度ならず二度も逃すとは…」

 

メレフはサーベルを腰に据えた。

 

「トラ、なぜ少年達を逃した?」

 

トラはうつむきながら答えた。

 

「リュウギのことを見てると、なんだか…」

 

「アニキのこと、思い出したからだも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

第3話 光

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