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リュウギの家、巨神獣セイリュウの上で一晩を過ごすことになった一行。寝室などは2階にあった。
「ええっ!?私がリュウギの部屋で!?」ミントが大声を上げた。
「俺と一緒の部屋ってわけじゃない。俺は母さんの部屋で寝るってこと」
「えー、どうして?」
「だって、母さんはミントたちのこと知らないし…知らない人が自分のベッドで寝るって嫌だろ?」
「あー確かに…」ミントはうなずいた。
「ってわけで俺はもう寝る。おやすみー」
そう言った途端に何かが後ろからぶつかってきた。
「さすがに男女が同じ部屋っていうのはアレかなーって思って。おやすみー」
リュウギが振り返るとツバキが居た。
「全く。どうして寝るときはいつもお前と同じなんだろうな」ツバキが言い、リュウギは深くため息をついた。
「リュウギー!ウマたちはどこで寝ればいいも!?」
「あー、奥に敷布団あるから…」
リュウギが部屋の奥に入り、敷布団を出してきた。
「もう部屋ないからここで…」
「廊下で寝ろっても!?」ウマが怒った。
「あー…もうしょうがない!全員こっちの部屋で!」
リュウギが一喝すると、全員リュウギの母親の部屋に入っていった。
既にリュウギの部屋で寝床に入っていたミントがつぶやいた。
「はぁ、どうして女子は私だけなんだろ…」
ミントがつぶやき、寝返りをうつと、一枚の写真が机の上に飾られていた。
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「あー…もう朝か…」
リュウギが周りを見渡すと、男全員が雑魚寝していた。
リュウギは寝ていたツバキをつんつんするが、起きない。
「はぁー…」
「母さん、こんな光景みたら怒るだろうな…」
リュウギはつぶやきながら寝ている体をよけ、部屋から出てミントの寝ている部屋へと向かった。
「なんだ、もう起きてたのか。」
扉がすでに開き、ミントは中にはいない。そして下の階からは料理をしている音とにおいがした。
ゆっくりと目をこすりながら階段を下りていくと、思った通りミントが料理をしていた。
「おはよう!」
ミントが朝だというのに元気に声を出した。
「あー、おはよう…」
そう言ってゆっくりとテーブルの椅子に腰を掛けた。
「ねぇリュウギ」
「ん、何?」
「あんたのお母さんって意外とかわいいんだね」
「あー、そうだな…」
と言ったが、それを聞いて驚いた。
「…って何で見たの!?」
「んー…あんたの部屋に家族写真?みたいのがあったから見たの。」
「むー…」頭を抱えて赤面した。
ミントはエプロンを脱いで置き、リュウギに近づいた。
「リュウギに似てかわいかったよ?目とか髪とか…」
余計にリュウギは赤面した。
「か、勝手に人の写真見るなよ!あーっ!!!」
「そうそう。朝ご飯はあまあまういんながあったからそれを焼いたやつね。ほら、みんな起こしてきて!」
リュウギはしぶしぶ、赤面しながら上の階に向かった。
しかしみんなはすでに起きていた。
「リュウギ、どうしたも?」
「あーっ!!!ウマ母さんのベッドに乗るなーっ!」
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「おー!すっごく美味しいも!」
「ところでさミント。これってどこで買ったの?」
「んー?これはへぇー、しょこのたなにはいってたから…」
口いっぱいにあまあまういんなを入れながら言った。
「えっ…?腐ってなかったですか…?」
「焼けば同じだってぇー!」
「ももも…」グギュルルルル・・・
ウマの腹が鳴り出した。
「ちょ、ちょっとトイレ行ってくるも!どこだも!?」
「そっち…」
リュウギが腹を抱えて指差した。ウマがダッシュで入っていく。
「は、早く出てこいよ…!」
ミントはそれを見てもあまあまういんなを食べ続けていた。
ツバキは神妙な面持ちでミントを見た。
「お前は…大丈夫なのか?」
「サルベージャーだしまともじゃない料理も時たま~食べるよ?それにもともと胃は強いほうだし」
「腐ってるものも旨くするなんて…!良いのか悪いのか…おい!ウマまだか!」
リュウギがトイレの扉をどんどん叩きながら言った。