ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

31 / 60
“写真”

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

リュウギの家、巨神獣セイリュウの上で一晩を過ごすことになった一行。寝室などは2階にあった。

 

「ええっ!?私がリュウギの部屋で!?」ミントが大声を上げた。

 

「俺と一緒の部屋ってわけじゃない。俺は母さんの部屋で寝るってこと」

 

「えー、どうして?」

 

「だって、母さんはミントたちのこと知らないし…知らない人が自分のベッドで寝るって嫌だろ?」

 

「あー確かに…」ミントはうなずいた。

 

「ってわけで俺はもう寝る。おやすみー」

 

そう言った途端に何かが後ろからぶつかってきた。

 

「さすがに男女が同じ部屋っていうのはアレかなーって思って。おやすみー」

 

リュウギが振り返るとツバキが居た。

 

「全く。どうして寝るときはいつもお前と同じなんだろうな」ツバキが言い、リュウギは深くため息をついた。

 

「リュウギー!ウマたちはどこで寝ればいいも!?」

 

「あー、奥に敷布団あるから…」

 

リュウギが部屋の奥に入り、敷布団を出してきた。

 

「もう部屋ないからここで…」

 

「廊下で寝ろっても!?」ウマが怒った。

 

「あー…もうしょうがない!全員こっちの部屋で!」

 

リュウギが一喝すると、全員リュウギの母親の部屋に入っていった。

既にリュウギの部屋で寝床に入っていたミントがつぶやいた。

 

「はぁ、どうして女子は私だけなんだろ…」

 

ミントがつぶやき、寝返りをうつと、一枚の写真が机の上に飾られていた。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「あー…もう朝か…」

 

リュウギが周りを見渡すと、男全員が雑魚寝していた。

リュウギは寝ていたツバキをつんつんするが、起きない。

 

「はぁー…」

 

「母さん、こんな光景みたら怒るだろうな…」

 

リュウギはつぶやきながら寝ている体をよけ、部屋から出てミントの寝ている部屋へと向かった。

 

「なんだ、もう起きてたのか。」

 

扉がすでに開き、ミントは中にはいない。そして下の階からは料理をしている音とにおいがした。

ゆっくりと目をこすりながら階段を下りていくと、思った通りミントが料理をしていた。

 

「おはよう!」

 

ミントが朝だというのに元気に声を出した。

 

「あー、おはよう…」

 

そう言ってゆっくりとテーブルの椅子に腰を掛けた。

 

「ねぇリュウギ」

 

「ん、何?」

 

「あんたのお母さんって意外とかわいいんだね」

 

「あー、そうだな…」

 

と言ったが、それを聞いて驚いた。

 

「…って何で見たの!?」

 

「んー…あんたの部屋に家族写真?みたいのがあったから見たの。」

 

「むー…」頭を抱えて赤面した。

 

ミントはエプロンを脱いで置き、リュウギに近づいた。

 

「リュウギに似てかわいかったよ?目とか髪とか…」

 

余計にリュウギは赤面した。

 

「か、勝手に人の写真見るなよ!あーっ!!!」

 

「そうそう。朝ご飯はあまあまういんながあったからそれを焼いたやつね。ほら、みんな起こしてきて!」

 

リュウギはしぶしぶ、赤面しながら上の階に向かった。

しかしみんなはすでに起きていた。

 

「リュウギ、どうしたも?」

 

「あーっ!!!ウマ母さんのベッドに乗るなーっ!」

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

「おー!すっごく美味しいも!」

 

「ところでさミント。これってどこで買ったの?」

 

「んー?これはへぇー、しょこのたなにはいってたから…」

 

口いっぱいにあまあまういんなを入れながら言った。

 

「えっ…?腐ってなかったですか…?」

 

「焼けば同じだってぇー!」

 

「ももも…」グギュルルルル・・・

 

ウマの腹が鳴り出した。

 

「ちょ、ちょっとトイレ行ってくるも!どこだも!?」

 

「そっち…」

 

リュウギが腹を抱えて指差した。ウマがダッシュで入っていく。

 

「は、早く出てこいよ…!」

 

ミントはそれを見てもあまあまういんなを食べ続けていた。

ツバキは神妙な面持ちでミントを見た。

 

「お前は…大丈夫なのか?」

 

「サルベージャーだしまともじゃない料理も時たま~食べるよ?それにもともと胃は強いほうだし」

 

「腐ってるものも旨くするなんて…!良いのか悪いのか…おい!ウマまだか!」

 

リュウギがトイレの扉をどんどん叩きながら言った。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。