ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

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ぜんぜんゼノブレイド関係ない話なんですけど、キングダムハーツ3買いました。あと大神。そのため更新頻度が遅れます。なんとか失踪しないようにしないと・・・ゼノブレイド3もいつでるかわくわくしますね。


"スペルビアの来航"

◇◇◇◇◇◇

 

 

リュウギ達は準備を終えて、フォンス・マイム港へと向かった。

途中、ジークが3回ほど転んだことを除けば何の問題も無く着くことができた。

 

「〝なにが何の問題も無い"やねん!ワイ3回も腰打ったんやで!?」

 

「すぐにサイカさんに直してもらったんだから何の問題もないでしょ?」ミントはジークの腰を見つめながら言った。

 

「このぐらいの年になるとなぁ、痛いんやで・・・ほんま・・・」

 

リリオは別れゆくフォンスマイムの街を振り返って見た。

 

「また当分は帰ってこれないだろうな・・・」

 

「さぁ!ルクスリアに向けて出発!」ミントはポケットからチケットを出して全員に配り、巨神獣(アルス)船に乗り込んだ。インヴィディアタイプの巨神獣船で、二体の巨神獣が一つの船を吊っている形だった。ウマは興味津々にそれを見つめていた。

 

「この船はルクスリア行きゲンブ港到着となります。途中インヴィディア領アヴァリティア商会商人港へと停泊します」

 

発進の少し前に放送が入った。これは数回繰り返された。

 

「インヴィディア領アヴァリティア商会?」リュウギが大剣を磨きながらミントに聞いた。

 

「アルスト大陸の一部一部は大国が領として持ってるんや。アヴァリティア商会はインヴィディアに吸収されて、一部の大陸を分け与えてもらってるんや」

 

「だからインヴィディア領・・・ってことか」

 

「そこからゴルトムントだとかのアヴァリティアの巨神獣が出てるんだよ」ミントが指を立てていった。

 

「へぇー・・・」リュウギは大剣を磨き続けた。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

白く輝く雪が降るほどに冷たい風が吹くこのルクスリア。その中心にある王都テオスアウレはエーテルの力により、外に比べて少しだけだが温かい。しかし、そんな王都から外れたスラムは外と同じように冷たい風に晒されている。

このスラムには何人もの浮浪者が住んでいる。中にはブレイドを連れている者も。炎属性のブレイドが焚き火を作り、その周りに浮浪者が集まる。しかし、一人の男だけはその炎に近づこうとはしなかった。

その一人の男のもとに、白き虎のブレイドを連れた女性が近づき、一つのパンを彼に与えた。

 

「あなたは・・・」

 

「久しぶり。元気だった?」女性は彼に笑いかけた。

 

「元気では・・・ないです」男はうつむいた。

 

「・・・そっか」女性は下を向いた。

 

「・・・私は何度も何度もあなたに命を助けてもらいました」男は口を開いた。

 

「どうして何度も私を救ってくれるんですか・・・?」

 

「さぁ、なんでだろうね・・・」女性は一息置いてから口を開く。

 

「ねぇ、皇帝陛下」女性は男を見て言った。

 

「私はもう皇帝じゃ・・・」

 

「私にとっては、あなたがスペルビアの皇帝だよ」女性は男に微笑みかけた。

 

「ね。ネフェル陛下」

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

フォンス・マイムの港に、一つの巨大な巨神獣船が停泊した。その巨神獣には金属が張られており、インヴィディア人はすぐにそれがスペルビアの巨神獣船だと分かった。

 

「あれはスペルビアの巨神獣船か?」

 

「どうしてスペルビアがインヴィディアに?」

 

スペルビアの巨神獣船を見て、フォンスマイムの街は騒ぎになった。

巨神獣船の搬出口が開き、スペルビア兵に囲まれ特別執権官と皇帝が現れた。

 

「本当に行くと報告したのか?」

 

「えぇ、もちろん・・・」皇帝の隣の兵士が答えた。

 

すると、彼らの前にインヴィディアの兵士を連れた、大柄な体格の女性が現れた。

 

「おやおやラゲルト女王。突然の訪問失礼した」カルマ皇帝がラゲルト女王に頭を下げた。

 

「もう少し穏やかに来られないものですか?」ラゲルトと呼ばれた女性はカルマを威圧的に見つめた。

 

「すまない。整備済みの皇室用巨神獣船がこれしかなくてね。それで・・・例の少年はそちらに居るか?」

 

「兵士に情報を探らせたところ、あなた達の言う少年達は既に発ったといいます」

 

「なるほど・・・一足遅れたということか」

 

「それで、その少年らはどこに行ったか・・・?」皇帝の横に居た特別執権官、メレフが口を開いた。

 

「つい先ほどルクスリア行きの巨神獣船が出航しましたが」ラゲルトが答えた。

 

「ならばそれに乗った可能性が高いな。ラゲルト女王、情報提供感謝する」

 

「その少年は危険人物と聞いたが、どのように危険なのかまだ聞いていない」ラゲルトがカルマにつっかかった。

 

「一つだけお答えしましょう。我々だけが知る・・・"楽園"での事件に関連していると」カルマが神妙な面持ちで答えた。

 

「楽園での事件・・・?」メレフはその言葉を始めて聞いた。

 

「悪いがメレフ執権官、君は知ってはいけない立場にある」カルマがメレフの肩を叩いた。

 

「騒がせて失礼した。情報提供感謝するラゲルト女王。我々はルクスリアへと発とう」

 

「次は手土産でも持ってこない限り、入港は許しませんよ」ラゲルトが圧をかけた。

 

「忙しくてね。本国から土産を持ってくるのを忘れた。また次の機会に渡しますよ」

 

カルマらスペルビア帝国の者たちは巨神獣船へと戻った。

 

「メレフ、ルクスリア王国のゼーリッヒに連絡を頼むよ」

 

「了解しました」

 

メレフは答えると、カルマとは別の方向に進んだ。

 

「楽園での事件・・・気になりますね」メレフの横に居たブレイド、カグツチが聞いた。

 

「あの少年との関連か・・・」メレフは小さく動揺した。

 

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