ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

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気が付けばこの小説も1年経っていたようです。時が経つのは早いですね。気づいたらおじいちゃんになってるかもしれません。おじいちゃんになる前にいろんなことをしないとダメだなと感じました。
さすがにこの作品はおじいちゃんになるまでには完結させます


"ルクスリアへ"

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「ここがルクスリアかぁ・・・さっむい」

 

既に巨神獣船はルクスリアに到着し、リュウギらは王都へと向かうことになった。

 

「アルスト大陸と融合しても、元のゲンブのエーテルが弱いからなぁ・・・まぁ雪景色なんてここ以外見られんし、ワイとしては誇りやで?」ジークが雪を掴んだ。

 

「しかしこれほど寒いなんてな・・・事前に調べて防寒具でも買えばよかった・・・」と言った後にリリオは大きなくしゃみをした。

 

「・・・っと」リュウギは大剣の先から炎を出した。

 

「あったかいもー!」ウマが大剣に手を向けた。

 

「いやぁ、やっぱり炎使える奴がいて良かった~」ミントも大剣に近づいた。

 

「奴ってなんだよ奴って」リュウギが少し怒って大剣の先から水を出した。

 

「冷たッ!」ミントが引いた。

 

その飛び出した水は地面に落ちたと同時に、氷へと変化した。

 

「ほら、こんなに寒いんだよ!?」ミントは氷になった水を指さして言った。

 

「・・・うぅん」ジークはリュウギを見ながらなにやら考えていた。

 

「王子、どうしたんや?」サイカが聞いた。

 

「どうして銀ボンが炎や水出せるんやろな・・・って思って」

 

「まぁ、世の中天の聖杯だとかおるからなー、ああいうタイプのブレイドがいてもおかしくないんちゃう?」サイカが答えた。

 

「・・・銀ボンってブレイドだったんか?」

 

「どう見てもそうやろ、王子分からなかったんか?」

 

「特に気にしてなかったわ」

 

 

雪がふりしきるルクスリア。遠くにはエーテルの灯火が見え、王都までの道にはところどころにエーテルライトが設置されており、雪のせいで見にくい視界は少しだけ見えるようになっている。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

ルクスリアには、かつて聖杯大戦の影響で溶解した聖戦の跡地が存在する。今もなおよりつく人は少ない。しかしそこに一人の男が歩いている。

 

「無駄に広ぇなぁ…」

 

金髪の男は前へ前へと進んでいく。そして目の前に現れた長い階段を上っていく。その先には石造りの建物があった。

 

「この中か…」

 

男はその建物中へと入った。狭い建物の中には、コアクリスタルによく似た物体があった。男はそっとそれに触れた。

 

「これがサンクトスチェインって奴か…ボスの奴、これが切り札になると…」

 

◇◇◇◇◇◇

 

ルクスリア王国、王都テオスアウレ。ミントはあまりに寒かったからからか、数少ないお金を使ってマフラーを買っていた。

 

「いやー、さすが雪の国なだけあって、マフラーもほかのとこより暖かいねぇ!」ミントはさっそく買ったマフラーを首に巻いて温まっていた。

 

「なぁ、後で俺にも貸してくれよ」リュウギがマフラーを引っ張る。

 

「あんたは自分で火出せるんだからいいでしょ?」

 

「このマフラーはワイの知り合いが作ったやつなんや」ジークもマフラーを引っ張った。

 

「へぇー、マフラー職人に知り合いがいるのかも?」ウマもマフラーを引っ張った。

 

「せやなぁ、昔ルクスリアはお世辞にも栄えてはいなかったんや。そんな時にワイが王子としてちょっと支援したんや。なかなかええマフラーやろ?」ジークがさらにマフラーを引っ張る。

 

「なぁ王子」サイカがジークの肩を叩く。

 

「ん、なんや?」

 

「ミント、顔青なっとるで」

 

ミントは3方向からマフラーを引っ張られているので、首が絞められてしまっていた。

 

「あっ、ごめん」リュウギがマフラーを離し、ウマとジークも離した。

 

「はぁ、はぁ…死ぬかと思った…」

 

「俺も体が一瞬消えかけた」ツバキが自分の手を見て言った。

 

「洒落にならないって…」ミントが首をさすりながら言った。

 

ミントがリュウギ達に怒っていると、遠くからリリオが何かを持って走ってきた。

 

「おーい、言われてた英雄アデル焼き、買ってきたぞー!」

 

「おう、ありがとな!」ジークがリリオからアデル焼きを受け取った。

 

「すっごい辛そう…」ミントがそれを見て、鼻をつまんだ。

 

「どうして英雄アデル焼きと言うんでしょうか?」アスカもアデル焼きを見た。

 

「かの英雄アデルは漢やからなぁ。辛いものは漢の食べ物やからな!」

 

「でも、アデルは辛いもの苦手らしいな?」サイカが言った。

 

「ま、まぁ旨いものは旨いからなぁ…」ジークが口に運びながら言った。

 

「なのに英雄アデル焼きって…」リュウギが言った。

 

「ところでジーク、王様に手形もらうっていうのは…」ミントがアデル焼きをひとつもらった。

 

「あぁ、親父にアポせんとな…数か月ぶりやからちょっとした手土産でも持って話つけてくるわ」

 

ジークはサイカに呼びかけ、「行ってくるわ」と言ってテオスアウレの中の大きな建物へと歩いて行った。

 

「で、どこで待ってればいいんだも?」

 

「そんな長くはかかんないだろ」リリオは近くのベンチに腰を掛けた。

 

「しっかし、きれいなイルミネーションだね」ミントがあたりを見回した。

 

ルクスリア王国。ほんの20年前まで鎖国していたが、紆余曲折あって他国との貿易などを始めた。今やその雪景色はアルスト大陸唯一のため、

多くの観光客が訪れるようになり、闇市も合法に手に入れた商品を売り出す商店へと姿を変えた。周りにはルクスリア特有の装束を来た人だけでなく、

グーラ人と思われる人々や、インヴィディア人もみかけられる。ほかの国々と比べて特に発展が著しい国である。

 

「ちょっと観光してみよっかなー」ミントが立ち上がった。

 

「俺は疲れたからいいかな…」リュウギが大剣をさすりながら言った。

 

「悪い虫には気をつけろよ」ツバキが念を押した。

 

「大丈夫だって。ジーク来たら私が来るまで待っててって言っといてー」

 

ミントは財布を片手に歩きだした。

 

「思ったより町の中はあったかくて良かったも」ウマが言った。

 

「町の中まで寒かったらどうしようかと思ったよ…」リュウギが大剣をタオルで磨き始めた。

 

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