さすがにこの作品はおじいちゃんになるまでには完結させます
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「ここがルクスリアかぁ・・・さっむい」
既に巨神獣船はルクスリアに到着し、リュウギらは王都へと向かうことになった。
「アルスト大陸と融合しても、元のゲンブのエーテルが弱いからなぁ・・・まぁ雪景色なんてここ以外見られんし、ワイとしては誇りやで?」ジークが雪を掴んだ。
「しかしこれほど寒いなんてな・・・事前に調べて防寒具でも買えばよかった・・・」と言った後にリリオは大きなくしゃみをした。
「・・・っと」リュウギは大剣の先から炎を出した。
「あったかいもー!」ウマが大剣に手を向けた。
「いやぁ、やっぱり炎使える奴がいて良かった~」ミントも大剣に近づいた。
「奴ってなんだよ奴って」リュウギが少し怒って大剣の先から水を出した。
「冷たッ!」ミントが引いた。
その飛び出した水は地面に落ちたと同時に、氷へと変化した。
「ほら、こんなに寒いんだよ!?」ミントは氷になった水を指さして言った。
「・・・うぅん」ジークはリュウギを見ながらなにやら考えていた。
「王子、どうしたんや?」サイカが聞いた。
「どうして銀ボンが炎や水出せるんやろな・・・って思って」
「まぁ、世の中天の聖杯だとかおるからなー、ああいうタイプのブレイドがいてもおかしくないんちゃう?」サイカが答えた。
「・・・銀ボンってブレイドだったんか?」
「どう見てもそうやろ、王子分からなかったんか?」
「特に気にしてなかったわ」
雪がふりしきるルクスリア。遠くにはエーテルの灯火が見え、王都までの道にはところどころにエーテルライトが設置されており、雪のせいで見にくい視界は少しだけ見えるようになっている。
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ルクスリアには、かつて聖杯大戦の影響で溶解した聖戦の跡地が存在する。今もなおよりつく人は少ない。しかしそこに一人の男が歩いている。
「無駄に広ぇなぁ…」
金髪の男は前へ前へと進んでいく。そして目の前に現れた長い階段を上っていく。その先には石造りの建物があった。
「この中か…」
男はその建物中へと入った。狭い建物の中には、コアクリスタルによく似た物体があった。男はそっとそれに触れた。
「これがサンクトスチェインって奴か…ボスの奴、これが切り札になると…」
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ルクスリア王国、王都テオスアウレ。ミントはあまりに寒かったからからか、数少ないお金を使ってマフラーを買っていた。
「いやー、さすが雪の国なだけあって、マフラーもほかのとこより暖かいねぇ!」ミントはさっそく買ったマフラーを首に巻いて温まっていた。
「なぁ、後で俺にも貸してくれよ」リュウギがマフラーを引っ張る。
「あんたは自分で火出せるんだからいいでしょ?」
「このマフラーはワイの知り合いが作ったやつなんや」ジークもマフラーを引っ張った。
「へぇー、マフラー職人に知り合いがいるのかも?」ウマもマフラーを引っ張った。
「せやなぁ、昔ルクスリアはお世辞にも栄えてはいなかったんや。そんな時にワイが王子としてちょっと支援したんや。なかなかええマフラーやろ?」ジークがさらにマフラーを引っ張る。
「なぁ王子」サイカがジークの肩を叩く。
「ん、なんや?」
「ミント、顔青なっとるで」
ミントは3方向からマフラーを引っ張られているので、首が絞められてしまっていた。
「あっ、ごめん」リュウギがマフラーを離し、ウマとジークも離した。
「はぁ、はぁ…死ぬかと思った…」
「俺も体が一瞬消えかけた」ツバキが自分の手を見て言った。
「洒落にならないって…」ミントが首をさすりながら言った。
ミントがリュウギ達に怒っていると、遠くからリリオが何かを持って走ってきた。
「おーい、言われてた英雄アデル焼き、買ってきたぞー!」
「おう、ありがとな!」ジークがリリオからアデル焼きを受け取った。
「すっごい辛そう…」ミントがそれを見て、鼻をつまんだ。
「どうして英雄アデル焼きと言うんでしょうか?」アスカもアデル焼きを見た。
「かの英雄アデルは漢やからなぁ。辛いものは漢の食べ物やからな!」
「でも、アデルは辛いもの苦手らしいな?」サイカが言った。
「ま、まぁ旨いものは旨いからなぁ…」ジークが口に運びながら言った。
「なのに英雄アデル焼きって…」リュウギが言った。
「ところでジーク、王様に手形もらうっていうのは…」ミントがアデル焼きをひとつもらった。
「あぁ、親父にアポせんとな…数か月ぶりやからちょっとした手土産でも持って話つけてくるわ」
ジークはサイカに呼びかけ、「行ってくるわ」と言ってテオスアウレの中の大きな建物へと歩いて行った。
「で、どこで待ってればいいんだも?」
「そんな長くはかかんないだろ」リリオは近くのベンチに腰を掛けた。
「しっかし、きれいなイルミネーションだね」ミントがあたりを見回した。
ルクスリア王国。ほんの20年前まで鎖国していたが、紆余曲折あって他国との貿易などを始めた。今やその雪景色はアルスト大陸唯一のため、
多くの観光客が訪れるようになり、闇市も合法に手に入れた商品を売り出す商店へと姿を変えた。周りにはルクスリア特有の装束を来た人だけでなく、
グーラ人と思われる人々や、インヴィディア人もみかけられる。ほかの国々と比べて特に発展が著しい国である。
「ちょっと観光してみよっかなー」ミントが立ち上がった。
「俺は疲れたからいいかな…」リュウギが大剣をさすりながら言った。
「悪い虫には気をつけろよ」ツバキが念を押した。
「大丈夫だって。ジーク来たら私が来るまで待っててって言っといてー」
ミントは財布を片手に歩きだした。
「思ったより町の中はあったかくて良かったも」ウマが言った。
「町の中まで寒かったらどうしようかと思ったよ…」リュウギが大剣をタオルで磨き始めた。