ゼノブレイド2.5   作:ナマリ

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思ったより長いです。休憩入れながら読んでね。
6000文字しかないけど・・・

次回はなるべく早めに・・・


”もう一つの力”

◇◇◇◇◇◇

 

黒い巨神獣(アルス)戦艦の中。リュウギは両手を縛られ、まるで十字架に貼り付けられているように壁に捕まっていた。彼が目を覚ましたのは、そうなってから5分後の事だった。

 

ゆっくりと目を開く。起きたばかりなので視界に少し靄がかかっているようだ。だんだんと目の前が鮮明になっていく。さっきのカルマとのやり取りは夢か・・・と一瞬思ったが、手足が思うように動かない。夢ではなかったようだ。

すぐに抜け出そうと腕に力をこめ引きちぎろうとするが、切れる気配はない。見てみると、鉄でその手錠はかけられていた。縄ならまだしも、これなら引きちぎれるわけがない。だんだんと鉄の冷たい感触が腕に染みてくる。

 

「クソッ、どうすれば・・・」

 

リュウギは再び力を込めるが、やはり意味はない。深くため息をつきながら、今後どうなってしまうのかという不安がだんだん大きくなっていく。

不思議にとらえられている部屋はとても静か。リュウギの出すあらゆる音以外はまったく響かない。外からも一切の音は聞こえない。

 

「どこなんだよここ・・・」

 

リュウギ本人はここが黒い巨神獣戦艦の中とは知らない。しかしペルフィキオの場所であることぐらいしか分からない。

またため息をつき、あがくのもやめようとし始めたリュウギの耳に、自分ではない、誰かの声が響いてきた。

 

「諦めるのかい?こんな所で」

 

その声には聞き覚えがあった。スペルビアの森の中で聞いた声だ。

 

「君はこんなところで挫折するような者じゃない。前に言っただろう?君には、自身の持つ光があるって」

「あんたは・・・?」

 

その声の主はリュウギの視界の外から現れた。銀髪の青年――― 密室に近いこの部屋のどこから現れたのだろうか。

 

「僕は君がこれから進む未来へ導く者。このままここで縛られたままじゃ、僕としても困る」

「なら助けてくれよ」

「それはできない。これは君に与えられた試練のひとつだからさ」

「俺にアドバイスだけするのか?するならもっと具体的に・・・」

「君の持つ力を、君が願うように使う。それが唯一の打開策だ」

「でも今の俺は剣を持ってない。あれ無しじゃ俺は何も・・・」

「本当に…? 違うさ。あれは君の力の一部を引き出すものに過ぎない。本当の力は剣なしでこそ発揮することができる」

「そんなこと言ったって・・・」

「そうやって君が悩んでいる間に、どれほどみんなが苦しんでいると思う?」

 

突然、黒い部屋に映像が投影された。後ろから放たれた光が、リュウギの目の前の壁に映し出される。

その映像の中では、ミント達がカルマと戦っていた。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

「あれは・・・まさかサーペント!?ありえない、あれは・・・」

「だがお前たちの前にアレはいる。(デバイス)の復活もまた我々ペルフィキオの狙いの一つ」

「デカい・・・あれとも戦わないといけないの!?」

 

ミントが戦いの中で傷ついた左腕を抑えながら、上空に浮かび上がる紫色の影を見つめる。

やがてその影は大きく体を反らし、ミント達の遥か上―――

巨神獣、ゲンブの体にその紫の体を叩きつけた。

その衝撃で大きく揺れる。バランスを崩し倒れる一行。カルマはそのサーベルを支えとして倒れることはなかった。

 

「まもなくゲンブは海の深くへと沈む。真実と共に消えるがいい」

 

カルマがそのサーベルをミント達に向ける。

 

「まさか・・・こんなところで死ぬわけにはいかないんだよ・・・!」

 

リリオがツインリングを握りありったけの力を振り絞って走り出す。そのリングはまるで磁石のように転がる土や石を引きつけ、大きな岩の刃と変わった。

それを思いきり振り上げ、カルマの頭を狙う。

だがその攻撃は無意味だった。カルマはサーベルから水の弾丸を発射し、その土と石の塊は水を含んで崩れ落ちた。

 

「なぜ・・・っ!?」

「土も石も水を含めばもろくなる。貴様らの属性攻撃は何一つ俺に勝てない」

 

カルマはサーベルを振るいリリオを吹き飛ばす。ここまでの攻撃は何一つ意味がなかった。

 

「さて、そろそろ出航の時間だ。私は一足先に脱け出させてもらうよ」

 

そう言うとカルマは巨神獣戦艦の方へ進んでいく。

 

 

――――いいのかい?ここで君は立ち止まるのかい?

 

リュウギに問いかける。リュウギは映像のをただ見ることしかできない。

 

「俺は・・・父さんを探す。母さんとの約束だ。それにミント達をこのままここで死なせるわけにはいかない・・・!」

「そう。君にはやるべきことがまだ残っている。ここでペルフィキオのものになってはいけないよ」

「だけどこの手錠はどうやっても外せない・・・」

「外す必要なんてないさ。君の持つ力を最大限に発揮すればいいだけさ」

「俺の持つ力・・・?」

 

リュウギは必死に自分の持つ力を頭の中で考える。炎、水、光・・・しかし、剣なしでは何一つ使えない・・・

いや、使える。

 

意識を腕に集中させる。静かな黒い部屋に絶叫する声が響き渡る。

力を込め続けると、リュウギの腕にかかっていた手錠は次第に赤く変色していき、形が変化していく。やがてそれは溶けて地面にポタポタと落ちていく。

一気に腕を広げる。すると赤くなった手錠は音を立てて破壊された。リュウギの腕には炎がまとっていた。それはだんだん消えていき、リュウギは黒い部屋の扉を開き、その部屋から出ていく。

 

「・・・あっ、そういえばあんたは・・・?」

 

リュウギは銀髪の青年の事を思い出し、部屋に戻るが、そこに青年の姿はなかった。そこにあったのはリュウギがいつも振り回していた紅緋色の剣だけが残っていた。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

カルマとゴウはミント達を後目に、黒い巨神獣戦艦の中へと入っていこうとしていた。

しかし、彼の入ろうとした巨神獣戦艦の中から、リュウギが炎を纏った剣を手に現れた。

勢いよく振りかざし、カルマは突然現れたリュウギに動揺していたのもあってか、大きく後ろに吹き飛ばされてしまった。

 

「ぐっ・・・貴様、なぜ!?」

「さぁ、俺はただ俺の持つ力で脱け出しただけだ」

 

カルマはそれを聞いてフッと捨てるように笑い、リュウギを睨みつける。

 

「さすがだな・・・ハーフブレイドの力を侮っていたみたいだ・・・!」

 

カルマの笑いはだんだん大きくなっていく。今やカルマはリュウギ、そしてミント達に挟まれている状態だ。

 

「リュウギ!自分で脱出したの!?」

 

ミントが離れたリュウギを呼びかける。まさか一人で脱出できたとは。

 

「ああ!心配かけたな! ―――で、カルマ。ハーフブレイドって何のことだ・・・?」

 

リュウギにはそれが疑問だった。カルマの口から放たれた「ハーフブレイド」という聞いたことのない言葉。不思議な存在である自分は何者なのか、リュウギにとって気になること。

 

「人間とブレイドの完全なる融合体…人間の細胞を取り込み究極の力を手にする存在。お前のことだよ」

「俺がハーフブレイド・・・?」

「そして我々の念願・・・!それがお前だ。ハーフブレイドは必要なのだよ・・・さて、次は脱け出せないようにさらに厳重に縛っておかないとなぁ・・・!」

 

カルマがリュウギのほうへ走り出していく。

リュウギは剣を構え、炎を纏わせカルマに一直線に放つ。しかしその炎はすぐにサーベルから放たれた水流によってかき消された。

纏っていた炎はかき消されたが、それでも立ち向かうしかない。炎の消えた剣を手に突き進み、カルマのサーベルとぶつかり合う。やがて鍔競り合いへと持って行った。

 

互いに強い力で押し合い、ギリギリと火花が飛び散る。鍔競り合いの中、カルマとリュウギの位置が反転した。カルマはもう片方のサーベルでリュウギをミント達のほうへ弾き飛ばした。

リュウギは剣を支えにして立ち上がる。

 

「私たちも行くよ!」

 

ミントがリュウギの肩を叩いて言った。

 

「しかし我々の使える属性は炎に土、そして水・・・どれも奴には意味がない」

 

メレフがカルマを睨みながら淡々と語る。

 

「まさか!忘れた?リュウギはもう一つ属性を持ってる!」

「ああ。この力なら・・・!」

 

リュウギが剣を天に掲げると、空から光の粒子が剣めがけて落ちてきた。

その瞬間、その剣の中心の円穴に“光”という文字が浮かび上がる。

リュウギは出力の高い光の力をだんだんと使いこなしてきたようだ。流れ込んでくる力の奔流に耐え、カルマに向かい白き光線を放つ。

カルマはそれを鼻で笑った。サーベルで弧を描き、目の前に巨大な水滴を作り出す。その水滴は放たれた光線を曲げ、曲がった光線は壁に―――つまり巨神獣の体に激突した。

 

「バカな!?なぜ!?」

 

リリオがそれを見て絶句した。もちろん彼だけではなく、そこにいた者はみなその芸当に驚いていた。

 

「単純なことさ。水は光を屈折させる。即ち、貴様らの技は何一つ通用しない」

 

カルマが水滴を竜のような形に変化させ、リュウギたちを襲わせた。

水といえどもその力は強い。強い激流となった竜がすべてを巻き込んだ。

 

「そんな・・・光の力さえも通用しないだなんて・・・!」

「お前たちはブレイドの力、それに頼るばかりだ。敵の属性を理解し、利用する・・・それが戦いであり、真のドライバーだよ」

 

カルマが倒れたリュウギにサーベルを向ける。

 

「さて、我々と来てもらおうか」

「敵の属性を理解し・・・利用する・・・」

 

リュウギはカルマの言ったその言葉を反復する。カルマのブレイド、ゴウの属性は水…しかし、炎もヒカリも一切通用しない。ならば・・・

 

「そうか、これなら行ける!」

 

リュウギはカルマのサーベルを弾く。後退したのを見ると、すぐさま剣の属性を変える。

相手と同じ属性、“水”…剣に水をまとわせ、両手で持ち中心で構える。

 

「ディバインソード!」

 

剣にまとった水は刃に代わり、大きくしなる。それをカルマめがけて振り下ろす。

しかしカルマはその攻撃を意にも介していないようだ。それもそのはず。彼のブレイド、ゴウの属性は水。同じ属性で攻撃しても、威力は増すばかりか、むしろ下がる。

特に属性を熟知しているカルマ相手では。

カルマは水を纏うサーベルでその攻撃を弾く。弾かれた水は水滴となり、空中に浮かびだす。

 

「とうとう頭がおかしくなったか?水に水をぶつけたって意味はない」

「ああ。ただの水ならな・・・」

 

リュウギが手をかざした瞬間、浮かび上がった水滴が青く光りだす。

その光はカルマの周りに不思議なドームを作り出した。不思議に思っていると、体に違和感が生じ始める。

戦いの中でついた擦り傷や打撲痕がだんだんと消えていくのだ。それと同時に疲れた体がだんだん癒されていく。

 

「何のつもりだ・・・?」

「俺の持つ水の力じゃただ体を癒すことができるだけ。だけどお前の持つ水の力も合わせれば・・・」

 

リュウギが拳を前に持っていき、ドームを潰すように手を強く握る。

 

「俺の持つもう一つの力、“生命の再生”を暴走させられる!」

 

そう言い放った途端、ドームの青色が濃くなった。それと同時にカルマの全身に激痛が走った。

 

「なんだ・・・これは・・・!?」

 

カルマの体のいたるところがだんだんと膨れ上がっていく。まるで風船のように。

細胞が暴走を始めている証拠だった。皮膚が無理に再生しようとし、まるで虫が中を這っているかのようにグチグチと音を立てて痙攣している。

血管もそれに耐えきれず、だんだんと破裂していく。膨れ上がった皮膚も同様に破裂を繰り返す。

 

「貴様・・・ッ!最初からこのつもりで・・・!」

「あんたの言った通り、相手の力を利用しただけだ」

「カルマッ!」

 

ゴウがカルマを助けようとドームの中に入ろうとする。しかし、手を入れたとたんにゴウの皮膚が暴走したのがわかった。恐れをなしたのかゴウがすぐに手をひっこめた。

 

「その技は・・・」

 

メレフにはリュウギのこの技に見覚えがあった。かつて見た。“彼女”の能力と全く同じ――― メレフはリュウギに近づこうとする。しかし、その瞬間誰かがこのドームを破壊して割り込んできた。

 

「まったく、ハーフブレイドってのは恐ろしいねぇ」

 

金髪の男・・・アルジェントだ。血を垂らしながら倒れこむカルマの肩を持つ。

 

「今回は俺たちの負けだ。(デバイス)も一旦止めておいてやる」

「貴様・・・!」

 

ミントがアルジェントに向かって、その疲れた体に鞭を打ちながら走り出す。ナックルクローで攻撃しようとするが、いとも簡単に片手で攻撃を止められてしまう。

 

「なかなかいいリアクションだったぜ。次は最高のステージを用意してやるよ。じゃあまたな」

 

アルジェントはカルマを抱えながら黒い巨神獣戦艦の中へと走っていく。

メレフが追い付こうと走り出すが、サーベルを片手にしていたゴウがそれを足止めする。

巨神獣戦艦は砲台から鋼鉄の弾丸を連射され、土煙が舞う。

それが撒いた後、既にそこに巨神獣戦艦の姿はなかった。

上空に浮かんでいた紫の(デバイス)、サーペントの姿も見えなかった。

 

「クソッ、逃したか・・・」

「すごいよリュウギ!まさかあんな技も使えるだなんて!」

「いやいや、ついひらめいたからさ。できるか確証はなかったけど・・・」

 

悔しがるメレフを横に、ミントとリュウギが談笑し始める。

 

「だけどいいのかも?カルマ達逃しちゃったも。」

「アイツらの目的は最初からリュウギだけだ。俺たちじゃない。また来たら追い返してやればいいのさ」

「ですがカルマはスペルビアの皇帝。いきなりペルフィキオということになって逃げてしまった・・・色々と問題は積み重なっています」

 

ウマの質問に静かに答えるツバキ。それと比べて冷静に洞察するアスカ。

カルマは曲がりなりにもスペルビア皇帝という地位がある。いきなりその人物がテロ組織のボスであると発覚した今、情勢が混乱するのは避けられないだろう。

 

「私でよければ、皇帝代理を勤めます」

 

手を挙げたのはネフェルだった。彼は元スペルビア皇帝。リリオははにかみながらネフェルの方を向く。

 

「確かに、元皇帝陛下が皇帝やってくれるならそれ以上のことはないわな」

「まずはスペルビアに戻り、議員たちに事の次第を説明し、そのあとに首脳会談を開くのはどうでしょうか。姉さんも一緒に・・・」

 

メレフはただリュウギの事を見つめていた。リュウギがカルマに対して行ったあの攻撃。やはり、この少年は“彼女”と無関係ではない…

それは彼の耳元でささやいたあの言葉からすでに確定していたことだが、今まさにそれは間違いないものになった。

 

「少年、やはり君の母親は・・・」

「どうしました?」

「いや…すまない。皇帝に決まるまでの間、代理として頼まれてほしい」

「もちろんです。ワダツミ」

 

ネフェルがメレフの隣に立っていたワダツミを呼んだ。

 

「はい、陛下」

「これから王宮のほうへ向かってスペルビアの兵士達を救出したいと思っています。一緒に来てくれますか?」

「もちろんだとも」

「しかし一人で危ないぞ。私も・・・」

「心配しないでください。ホームレスでしたが、ターキンに鍛え上げられて戦えるようになったんですから。従姉さんたちはほかにやること…あるんでしょう?」

「ああ。カルマ達がどこに去ったか探らなくては・・・」

 

ネフェルはメレフ、そしてミント達に手を振って、テオスアウレのほうへと雪道に足跡を残しながら去っていく。

 

「だがカルマ達の行方を探る前にひとつ確認しなければならないことがある…」

 

メレフがミントと談笑するリュウギにだんだん近づいていく。しかしまたそこに乱入者が現れた。

 

「すまん、遅れたぁ!あのカルマの野郎はどこに行ったんや!」

 

ジークが紫電三式轟を手に、電光石火のごとく割り込んできた。

 

「あっ、ジーク。カルマ達ならもう逃げていったよ」

「なんやて!?あの野郎、ゲンブを痛めつけるだけ痛めつけおって・・・それにあのアルジェントとかいう男も一発殴ってやろうかと思うてたのに・・・」

「フフフッ・・・たく王子はほんと運ないわ」

 

サイカが歩きながらジークの近くへやってくる。

 

「ジーク、お前なかなか戻ってこないと思っていたら・・・」

「すまん、いろいろあってな・・・まぁ恥ずかしいから言わんけど」

「王子、アルジェントに洗脳されてなぁ。私に襲い掛かってきたんやで?」

「それはそれは・・・」

 

ミントがジークに少し憐みの目を向けていた。

 

「い、言うなって・・・ま、ニアが助けてくれたんやけどな」

 

その言葉を発したとたん、場は凍り付いた。

 

「―――ジーク、今なんて言った?」

 

リュウギが聞き返す。

 

「え?ニアが助けてくれて・・・なんや、どうかしたんか?」

「その人はどこに行った?」

「テオスアウレの方に・・・」

 

リュウギは何も言わず、雪道を駆け抜けていった。焦るように、顔に笑みを浮かべながら。

 

「どうしたんや銀ボン、あんな慌てて・・・」

「ジーク、どうしてニアはここに・・・?」

「いや、んなもん知らんがな。ワイの頭ぶっ叩いて洗脳解いて、久々に会って『よっ』って交わしてそんで・・・」

「ともかく、皆、あの少年を追うぞ!」

 

メレフもまた目の色を変えていた。合図を出し、ミント達を連れて走り出していく。

 

「一体全体どういうこっちゃ?」

 

ポカーンとするジークとサイカ。メレフとカグツチ以外はほとんどどんな状況なのか分からないまま、ただ後ろを追っていくだけだった。

 




次回はようやくあの人が・・・

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