海の少女たちと車のライダー   作:シーチ

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はい、第10話です。

なんと、ついにUAが3000を突破しました!さらに、お気に入り登録して下さった方も、この前一気に増えて気づいたら27人になっていました。いつも見て下さってる方、お気に入り登録して下さった方、評価や感想を下さった方、本当にありがとうございます!

では第10話、ご覧下さい!


第10話 彼女はなぜ海へ飛び込んだのか

〜前回のラブライブ!サンシャイン!!、海の少女たちと車のライダー!〜(ナレーション 高海千歌)

放課後、私と曜ちゃん、翔くんはもう1人の幼馴染である松浦果南ちゃんの家がやってるダイビングショップに果南ちゃんに会いに行った。果南ちゃんは、翔くんが帰ってきた事に喜んで、思いっきり翔くんにハグをしていた。その時、翔くんは顔を真っ赤にしていた。むぅ…やっぱり、翔くんも男の子だし、果南ちゃんみたいに大人の女性の魅力がある人がいいのかなぁ…

 

そして、果南ちゃんの家から帰り、翔くんと2人であるいていると、海の方に赤い髪の綺麗な女の子が立っているのを見つけた…

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは、梨子!?

海辺の方を見ると、音ノ木坂学院の制服を着て今日会ったルビィちゃんより少し暗い赤い髪…見間違える訳がない。俺が、音ノ木坂にいた頃の1番の友人の事を…あれは、絶対に、梨子だ。でも、あんな所で何やってんだ…?でも、せっかくだからそーっと行って驚かせてやろ……んっ!?

「翔くん、見ちゃダメー!」

その瞬間、千歌が俺の目を塞いできた。しかし、その理由は俺も分かった。俺が目を塞がれる前にチラッと見えたのが、梨子が着てる…音ノ木坂学院の制服に手をかけて、その…脱ごうとしていた…いや、梨子はあんな事するはずない!そう、多分あの人は梨子じゃなかったんだ。そうだ…そうだ…!ただの他人の空似だったんじゃないか?

「嘘…まだ、4月だよ…?」

まだ4月?なんの話をしてんだ?

「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

梨子の大声が聞こえてきた時、千歌は俺の目を塞いでいる手を離し、すぐに走っていった。俺が千歌の走っていった方…梨子に似た人がいた方を向くと、水着を着て飛び込もうとしている梨子と、それを止める千歌が見えた。えっ、なにやってんの!?

「待って!死ぬから、死んじゃうから!」

「離して!行かなくちゃいけないの!」

2人の会話と状況だけ見ると、自殺する人と止めようとしている人の会話にも聞こえるが、梨子は悩みがあるにしろ、自殺をするような人じゃない。あっ、梨子に似た人なんだった…けど、水着用意して死ぬような人いないから、自殺ではないにしろ、何をしようとしてるんだ?

「えっ? 」

「あぁ!?」

「「あぁぁぁぁ!!?」」

 

バシャーン!

 

あっ、やべっ!2人が落ちた!やばい、マジでどうする!?俺は焦りながらも辺りを見渡すと、ロープが偶然落ちていた。

「捕まって!」

俺は偶然落ちていたロープを拾い、海に投げた。千歌と梨子は、ロープに捕まることが出来、なんとか海から上がってこれた。

 

2人が助かったと分かると、俺は近くのドラム缶に火を起こし、2人が、暖まれるようにした。そして、俺は自分の鞄からタオルを出して梨子にかけ、千歌は自分のを持っているようなので自分のをかぶっていた。

「大丈夫か?」

「私は大丈夫!ありがとね、翔くん!」

「私も大丈夫よ、ありがとう。翔太…くん…?」

 

・・・

 

「えぇ!?翔太くん、なんでここに!」

梨子は数秒間黙り込んだ後、驚きながら聞いてきた。

「久しぶり、でもないな。いや、まあいろいろあって、偶然な。」

「そっ、そうなんだ…また会うって約束したのに、こんなすぐに会えちゃったね。」

「そうだな。」

笑みを浮かべながら言った梨子に、俺も笑って返した。

「あの、2人は知り合いなの?」

「あぁ、俺が東京にいた頃の友達だ。」

「そうなんだ…(なんだ、友達か…東京でこんな綺麗な彼女さんができたのかと思ったよぉ…良かった、彼女さんではないんだね。)」

「それにしても、この時期に海に飛び込むなんてな…海に入りたいなら、ダイビングショップもあるんだし…」

「海の音を聴きたいの。」

「海の音?どうして?」

梨子の言葉に、疑問を持つ声を出す千歌。

「……」

しかし、黙ってる梨子を見て、

「分かった…じゃあもう聞かないぃ…」

と、諦めた千歌。と思ったが、

「海中の音ってこと?」

すぐにまた聞いた千歌。おい、数秒前の言葉はどうした…

「うふっ。」

梨子もこの事に少し笑って、話し始めた。

「私、ピアノで曲を作ってるの。でも、どうしても、海の曲のイメージが浮かばなくて…」

そういえば、梨子が次に作る曲のタイトルが、『海に還るもの』って教えてくれたな。

「ふぅん、曲を。作曲なんてすごいね!ここら辺の高校?」

「東京…」

「東京?わざわざ?」

「わざわざっていうか…」

まぁ、明日からは多分同じ学校なんだけどな。

「そうだ、じゃあ誰かスクールアイドル知ってる?」

やべっ!そうだ、梨子は俺の居候先のいとこの姉がµ’sの南ことりって事も、µ’s全員と関わりが強いのを知ってる。千歌にバレちまうな…俺がそう思っていると、

「スクールアイドル?」

「うん!東京なら有名なグループいっぱいいるでしょ?」

「なんの話?」

俺の考えとは違い、梨子は全く知らないように答えた。あれ?梨子、なんで嘘を…?

「えっ?………まさか知らないの!?スクールアイドルだよ?学校でアイドル活動して、大会が開かれたりする!」

「有名なの?」

「有名なんてもんじゃないよ、ドーム大会が開かれたりするぐらい、ちょー人気なんだよ!って、私も詳しくなったのは最近だけど…」

「そうなんだ、私、ずっとピアノばかりやってきたから、そういうの疎くて…」

確かに、梨子はピアノ熱心で、あまりアイドルとかには詳しくないけど、俺の影響でスクールアイドルだけはそこそこ知ってるはずなんだけどなぁ…

「じゃあ、見てみる?なんじゃこりゃあ、ってなるから!」

「なんじゃこりゃ?」

千歌が、梨子にスマートフォンの画面を見せた。

「これが…」

「どう?」

「どうって、なんというか…普通?…ああいえ、悪い意味じゃなくて…アイドルっていうから、もっと、芸能人みたいな感じって思ったっていうか…」

そういえば、俺が梨子に、初めてµ’sのライブ映像を見せた時も、同じ事言ってたな。梨子にとっては、答えは今も変わっていないようだ。まぁ、当時俺がそんな梨子にかけた言葉も原因かもしれないが…けど、俺と同じスクールアイドルが好きなら、千歌も同じ答えを返すだろう。

「だよね。だから、衝撃だったんだよ。」

やっぱり。千歌は、思った通り俺が梨子に言った事と似た言葉を言った。まぁ、µ’sの中には、大声で雨を止ませたり、占いで人の居場所を特定したりだとか、その他いろいろ超人的能力を持った人がいるが…まぁ、そこは置いておこう。

「あなたみたいに、ずっとピアノを頑張ってきたとか、大好きなものに夢中でのめり込んで来たとか、将来こんな風になりたいって、夢があるとか…」

そう言いながら、千歌は近くに落ちている石を拾い、海へ水切りをするように投げた。すると、8回ぐらい跳ねてから沈んだ。流石海の近くに住んでるだけあって、そこそこ跳ねるんだな…

「そんなの1つもなくて…私ね、普通なの。私は、普通星に生まれた普通星人なんだって。どんなに変身しても、普通なんだって。そんな風に思ってて、それでも何かあるんじゃないかって、思ってたんだけど…気がついたら、高2になってた。まずっ!このままじゃ本当にこのままだぞ!普通星人を通り越して、普通怪獣ちかちーになっちゃうって。ガオー!」

そう言って、梨子の顔の前に現れる千歌。

「ピィードカン!うぉーしゅしゅしゅしゅ!どぉーん!」

「ふふっ。」

千歌の怪獣の真似で、2人は笑い合う。

「そんな時、出会ったの。あの人達に。みんな私と同じ様な、どこにでもいる普通の高校生なのに、キラキラしてた。それで思ったの。一生懸命練習して、みんなで心をひとつにしてステージに立つと、こんなにもカッコよくて、感動できて…素敵になれるんだって。スクールアイドルって、こんなにも、こんなんにも…こんなにも!キラキラ輝けるんだって!」

そう語る千歌の顔は、とてもキラキラしてて、楽しそうだった。

「気づいたら、全部の曲を聞いてた。毎日動画みて、歌を覚えて。そして思ったの、私も仲間と一緒に頑張ってみたい。この人達が目指した所を、私も目指したい。私も…輝きたいって!」

「ありがとう。なんか、頑張れって言われた気がする。今の話。」

「ほんとに?」

「えぇ!スクールアイドルなれるといいわね。」

「うん!あっ、私、高海千歌。あそこの丘にある、浦の星女学院って高校の2年生。」

「同い年ね。私は桜内梨子。高校は、音ノ木坂学院高校。」

 

 

その後、千歌は梨子の学校が音ノ木坂学院と聞き、『音ノ木坂学院なのに。スクールアイドル知らないの!?あれ、って事は翔くんも同じ学校って事だよね?なんで言ってくれなかったの!後で、じっくり話してもらうからね!』と、 いろいろ言っていた。帰ったら大変だな…そういう俺は、梨子と話があるため、千歌には先に帰ってもらい、俺は梨子と2人でさっきの砂浜にいる。

「それで、翔太くんはなんでここに?」

「あの後、ひばりさんが浦の星女学院の新理事長が共学化試験生を入れたいらしく、それに俺を強く推薦してるらしいから行ってみない?って言われて、内浦は幼い頃住んでた所でもあるし、梨子も偶然そこに行ったって言ってたから、その話を受けることにしたんだ。まぁ、その新理事長の事を、俺は全く知らないのに、なんで俺が選ばれたかのかが1番の謎なんだけど…」

「へぇ…世の中、そんな偶然あるんだね。」

「あぁ、これには俺もびっくりしたよ。それにしても、なんで千歌にスクールアイドルの事知らない、なんて嘘ついたんだ?」

「それは、前に翔太くんが今でも、音ノ木坂学院であのµ’sの南ことりのいとこで一緒に住んでるって有名で、会わせてって言われたり大変だって言ってたから、高海さんにも黙っておこうって思ったの。」

「そういう事か…わざわざ俺のために、ありがとな。けど、だからってスクールアイドルを知らない、なんて言わなくても良かったんじゃないのか?」

「それは…とっさに、口に出ちゃって…」

「なんか、梨子らしいというか…梨子って、真面目でしっかりしてるけど、ちょっと抜けてる所があるよな。」

「えぇ!?そんな事ないよ、私は別に抜けてる所なんか…なんか…」

「やっぱり、自分でも心当たりあるんだろ?」

「うぅ…いじわる…//」

そう言って、顔を赤らめる梨子。

なんか、すっげぇ可愛いな…」

「翔太くん!?今、可愛いって…///」

「えっ、もしかして声に出てた?」

「うん、すっごく…//」

「その、ごめん…//」

「ううん…//」

こうして、気まずくなって、顔を赤らめて黙り合う2人。

「そういえば、高海さんとはどういう関係なの?」

「千歌と?千歌は、俺が言ってた3人の幼馴染の内の1人だよ。それに、こっちに戻ってきてからは千歌の家にお世話になってるんだ。」

「えっ…高海さんと、一緒に住んでるって事?」

「一緒って言っても、部屋も違うし、まあ居候だな。」

「そっ、そっか…(もしかして、高海さんも翔太くんの事好きなのかな…?)」

「梨子?どうかしたのか?」

「ううん、なんでもない。って、いつの間にかこんなに暗くなってたんだ。」

梨子の言葉で、日がほぼ落ちていた事に気がついた。

「本当だ…じゃあ、そろそろ帰るか。」

「そうだね。」

そして、俺達は帰る方向が同じらしく、一緒に帰り始めた。

 

しばらく歩くと、梨子の家の前に着いたらしい。

「じゃあ、翔太くん。また明日、学校でね。」

「あぁ、またな。」

そして、俺は梨子と別れて十千万へ帰ってきた。

 

 

 

あれ?っていうか、今気づいたけど梨子の家って十千万の隣じゃん!これまたすごい偶然だな…

 

 

 




次回、海の少女たちと車のライダー
とうとう浦の星女学院に転校してきた、梨子と翔太。しかし、梨子の挨拶の時に千歌がある誘いを梨子にする事に…

次回、『第11話 新しい学校生活はどのようにスタートするのか』





とうとう、曜と翔太が千歌とスクールアイドルをやる事を決めました。

そして、第10話にしてやっとアニメ1期1話が終わりました!次回からは2話の、梨子ちゃん勧誘回を書いていこうと思います!

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