無個性な僕は丑の戦士に助けられた   作:シマユウ

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11話

「もう大丈夫。私が来た!」

 

『オールマイトーーー!!!!』

 

 あぁ、オールマイトが来たのか。すると死柄木は興味を無くしたのか僕の腕を放した。

 

「待ってたよヒーロー。社会のごみめ」

 

 僕は痛みと安堵で座り込んでしまった。するといつの間にか僕含め四人は相澤先生の所まで移動していた。どうやらオールマイトが運んでくれたようだ。オールマイトは僕の腕を見て驚愕していた。

 

「大丈夫か、白井少年!!」

 

「オールマイト…。手をつけた不気味な奴が触れたモノを崩す個性。黒いモヤはワープとそれによる物理攻撃無効化。後、あの脳みそは再生があります。他にも剣での突き刺す攻撃以外は効きそうにありません」

 

「あぁ、分かった!! 君たち、白井少年と相澤くんを頼んだ!!」

 

 僕は伝える事は伝え僕は右腕を見た。右腕の状態は筋肉と骨が見えてる。というか、動かない。

 

「………これは酷い」

 

 僕はどうにか立ち上がり、そして相澤先生の捕縛武器を借り右腕をきつく巻く。よし、固定出来た。

 

「……とりあえずは移動しよう」

 

「う、うん。分かった」

 

 僕は緑谷と相澤先生を担いで入り口まで向かった。一際大きな音がなった。

 

「何でバッグドロップが爆発みてーになるんだろうな…!! やっぱダンチたぜオールマイト!!」

 

「授業ではカンペ見ながらの新米さんなのに」

 

 本当にオールマイトの攻撃は派手だね。しかし様子がおかしい。ジッと良く見ると脳無と黒霧の最悪な連携プレーによりオールマイトは拘束された。

 

「白井くん、相澤先生のことお願い!!」

 

「お、おい、緑……」

 

 緑谷はオールマイトのところへ駆け出した。

 

「あの馬鹿は……。梅雨ちゃんゴメンね」

 

 僕は相澤先生を蛙水に投げ渡し緑谷を追った。しかし黒霧が緑谷を襲おうとしていた。その時

 

「どっけ邪魔だ!! デク!!」

 

 爆豪が飛び出してきて黒霧を押さえた。脳無は轟が凍らせてオールマイトは拘束から解かれた。切島は死柄木に攻撃しようとしたがミスったようだ。ドンマイ。僕も合流した。

 

「おっ、白井……って、何だよその腕!?」

 

「うん、まぁ、気にしないで。それより前を見て。敵から視線を逸らしちゃいけない」

 

「お、おぉ、分かった」

 

 すると半分氷漬けになっていた脳無は身体を割りながらワープから出てきた。割れた箇所は再生し始めていた。

 

「本当に再生するのか!!」

 

「そうさ、ショック吸収と超再生……。脳無はおまえの100%にも耐えられるように改造された超高性能サンドバッグ人間さ」

 

 脳無は死柄木の指示で黒霧を押さえている爆豪のところまで猛進してきた。脳無が動く前に僕は爆豪の所駆け寄り爆豪の前に立った。そして剣を構えた。

 

 脳無の拳が迫ってきた。僕はその拳を使えない右腕で受け止め、左でそのまま脳無の両目を剣で一閃した。そのおかげか少し動きが鈍くなった隙に爆豪を抱えて緑谷達の所へ距離をとった。切島が

 

「お、おい白井!? お前腕が……」

 

 やはり脳無の攻撃は凄まじくボロボロだった右腕はもう使い物にはならない。そして脳無も再生が終わったみたいだ。やれやれだ。剣を杖代わりに立ち上がった。轟が

 

「おい、白井、大丈夫なのか?」

 

「まぁ、何とか右腕以外なら至って健康だよ」

 

「……よし、ならこれで3対6だ」

 

 良かった。頭数に入れてもらえた。他のみんなもサポートをするつもりだ。

 

「モヤの弱点はかっちゃんが暴いた…!!」

 

「とんでもねえ奴らだが俺らでオールマイトのサポートすりゃ……撃退出来る!!」

 

 しかし、オールマイトは

 

「ダメだ!!! 逃げなさい。」

 

 オールマイトは僕らを制止し逃げるよう促した。僕と轟は

 

「……さっきのは俺がサポートに入らなきゃやばかったでしょう」

 

「オールマイト、僕なら大丈夫です。だから……」

 

 しかし、オールマイトは拳をこちらに向けて

 

「それはそれだ轟少年、白井少年!! ありがとな!! しかし大丈夫だ!! プロの本気を見ていなさい!!」

 

 脳無と黒霧はオールマイトに、死柄木は僕らに向かってきた。僕は死柄木に応戦しようとした時オールマイトと脳無の拳がぶつかり、死柄木は距離をとった。オールマイトと脳無は真正面から殴り合いが始まった。それには誰も近づくことは出来ない。勢いは徐々にオールマイトが勝ってきた

 

「ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの! 敵よ、こんな言葉を知っているか!!? 更に向こうへ……Plus Ultra!!」

 

 オールマイトはそのまま脳無を施設の壁を壊し外まで吹き飛ばしてしまった。僕らは唖然と見ていた。

 

「やはり衰えた。全盛期なら5発も撃てば充分だったろうに、300発以上撃ってしまった」

 

 オールマイトすげぇ。あの脳無を真っ正面で力でねじ伏せた。さすが平和の象徴…。オールマイトの鋭い眼光で二人も怯んでいるみたいだ。

 

「さすがだ…。俺たちの出る幕じゃねえみたいだな…」

 

「緑谷! ここは退いたほうがいいぜもう。却って人質とかにされたらやべェし…」

 

 確かに轟と切島の言うとおりだ。僕たちは移動しよう。

 

「ここはオールマイトに任せよう」

 

「だな! 俺たちは他の連中を助けに……」

 

「緑谷?」

 

 轟の言葉にみんなは緑谷をみた。何かを呟いている。そして何故かオールマイトの所へ飛び出した。しかも速い。

 

「な…緑谷!!?」

 

「オールマイトから離れろ!」

 

 僕も駆け出した。恐らく緑谷の狙いはワープを使う黒霧だろう。しかし、

 

「二度目はありませんよ!!」

 

 隣にいた死柄木が黒霧のワープを使い、手だけを緑谷の眼前に移動した。僕の位置からだと間に合わない。

 

 死柄木が緑谷の顔を掴もうとしたが別の何かを掴んだ。それは人の腕だ。死柄木は周りを見渡すとそこには右腕が無い白井の姿だった。白井は自ら右腕を斬り落としそれを投げた。そこから血が流れだしていた。

 

「ナイスキャッチだね」

 

「白井黒……」

 

「約束通り右腕あげるよ」

 

 死柄木の持っていた僕の腕はゆっくりと崩れていった。二人は僕に注目していた。次の瞬間、何発かの発砲音が鳴り響いた。これは……。すると入り口から大声で

 

『1-Aクラス委員長 飯田天哉!! ただいま戻りました!!!』

 

 あぁ、先生方が来たのか。なんかホッとしたらドッと疲れがでて僕は倒れ込んだ。他の三人は僕のところにきた

 

「し、白井ぃい!! お前大丈夫かあ!?」

 

「今はリカバリーガールのとこに連れていくぞ。爆豪、手を貸せ」

 

「チッ、分かったよ。おら、クソモブ!! 起きろ!!」

 

「いや、怪我人になにしてんだよ。早く行くぞ。緑谷あ!! 先行ってんぞ!!」

 

 僕は爆豪に抱えられ入り口に向かった。その際他のクラスメイトの反応は驚愕しかなかった。

 

「えっ、白井くん!?」

 

「う、腕が……!?」

 

「早くリカバリーガールの所へ!!」

 

 はぁ、注目されてる。恥ずかしい。僕は医務室に連れていかれた。すぐにリカバリーガールに治療してもらった。

 

 処置をしてもらい出血等の治療は終わった。しかし僕の右腕はない。リカバリーガールは

 

「あんたはこれからどうするんだい?」

 

 さてさて本当にどうするか……。僕は

 

「……それでも、ヒーロー目指します」

 

 僕はそう言いきると医務室を後にした。医務室を出てくると他のクラスメイトが心配で来てたみたいだ。すると緑谷が

 

「ごめん、白井くん。僕のせいで……」

 

「ん? あぁ、そうだな。緑谷のせいだね」

 

(((((思ったより辛辣ーーー!!)))))

 

「まぁ、お前もオールマイトを助けようとしたんだ。僕もただお前を助けただけだよ。だから気にすんなよ」

 

 僕の荷物を持っていてくれた蛙水が

 

「……右腕はどうするの、黒ちゃん?」

 

「うーん。まあ、それは追々考えよう。今考えても案が出ない」

 

「ケロ………」

 

 こうして救助訓練は終わった。敵の死柄木はスナイプ先生の銃弾により負傷するも黒霧のワープによって逃げられてしまったらしい。仕方ない事だ。今はこうして生きている事に感謝しよう。それしか出来ない。

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