USJ訓練の翌日は臨時休校になった。そして
「お早う」
『相澤先生復帰早ええええ!!!!』
ミイラ男のような相澤先生が教室に入ってきた。みんなはざわついている。相澤先生ヤバいね。
「俺の安否はどうでも良い。何よりまだ戦いは終わってねぇ」
その言葉にみんな緊張が走る。また敵なのか……。
「雄英体育祭が迫ってる!」
『クソ学校っぽいの来たあああ!!』
雄英体育祭。日本のビッグイベントの一つ。日本全国のプロヒーローがスカウト目的で観戦にくる。雄英体育祭はトップヒーローになるための最大のチャンスでもある。よし、やる気が出てきた。とりあえずは授業を受けよう。そうしよう。相澤先生が
「白井、昼休みに職員室に来い」
「は、はい。分かりました」
うむ、なんだろうね。授業が始まった。左手で書くのはそこまで苦ではない。
昼休みになり職員室に向かい相澤先生と合流した。先生はどこかに移動するようだ。僕はその後ろをついて行った。どこに行くのだろう?すると
「……その腕は俺の責任だ」
「えっ!?」
「俺はプロとしても、教師としても失格だな……」
先生……。でも
「もし先生があの時一人で飛び出して行ったら、それでも僕は勝手にサポートしに行ったと思うので変わらないと思います」
「………そうか」
そんな会話をしていると相澤先生がある扉の前で止まった。
「先生ここは?」
「ここは開発工房だ。サポートアイテムからコスチュームの改善をしてくれる。パワーローダーには話はつけておいた。義手を作ってもらえ。それじゃあ、俺は授業があるからな」
「は、はい!!」
相澤先生は授業へ向かった。この部屋の奥に一体どんな人がいるのだろう。僕は扉をノックしようとした時扉が爆発した。どうにか体勢を立て直した。何が起きているんだ。奥から
「だ、大丈夫ですか?」
「フフフフ、いててて……」
「ゲホッゲホッ……。おまえなァア」
パワーローダー先生と一人の女子生徒がボロボロで出てきた。
「恐らくパワー不足でしたね」
「違うよ馬鹿。かけ過ぎなんだよ」
話をしていると、パワーローダー先生が僕に気がついたようだ。
「うん? あぁ、白井くんだね。話は聞いてる。入りな」
部屋に入るとまるで秘密基地のような工房だった。
「さて、その腕だったな」
「はい、なんとかなりますか?」
「まぁ、義手にも色々あるか……」
「何ですか、それ。興味あります!」
その話に女子が会話に入ってきた。
「えっと、アナタは…」
「発目 明です。よろしくお願いします! さぁ、こっちにきて下さい!」
「えっ、ちょっと……」
発目に引っ張っられて部屋の奥に通された。パワーローダーは頭を抱えていた。発目がせっせと持ってきて僕の目の前に置かれた様々な……
「さぁ、見て下さい。私のベイビー達を!!」
「あのぉ、義手ですよね?」
「? もちろんそうですが。どうかしましたか?」
みると腕らしい腕はなく手がフックだったり、なんかビーム的なのが撃てそうなやつだったりと普通のが一つもない。発目が他のを出している間にパワーローダー先生にコソコソと聞いてみた。
「あのぉ、彼女は一体……」
「アイツは発目 明。サポート科の1年だ。まぁ、変人だ」
「変人ですか……」
「そう。まぁ1年の中ではやる気は人一倍ある」
へぇ、なんか面白い人だな。すると発目は一つの義手を持ってきた。
「では、付けてみましょう」
「いきなり!?」
「神経繋ぐ際は痛いので頑張って耐えて下さい」
「ちょ、ちょっと待って!!」
「えい!!」
バチンという音と同時に幾つもの針に刺された痛みが襲ってきた。
「痛ったぁああ!!」
「繋がりましたね。さてどうですか?」
腕をみるとメカメカしい腕だ。しかしこうしてみると
「なんか、ロケットパンチが撃てそうな腕だね」
「良く分かりましたね。ロケットパンチが出来るんです」
「撃てるの!?」
「しかし、撃ったら戻ってはきません」
「撃ったらサヨナラバイバイ!?」
僕らのやりとりを見ていたパワーローダー先生は何かを思いついたようで
「そうだ、発目。白井くんの腕はお前に任せるよ」
「えっ!?」
「おぉー!! それは本当ですか、先生!!」
僕は驚き発目はとても嬉しそうだ。僕はパワーローダー先生に強く質問した。
「ちょっと、先生!! それはどういう事ですか!?」
「まあまあ、白井くん。そろそろ雄英体育祭が始まるだろ。私はその準備等におわれるから忙しい。そして発目は自分の発明品を企業に見てもらいたい。白井くんなら良い広告塔になってくれるだろうから、二人で頑張ってくれ」
「マジっすか?」
「マジだよ。じゃあ、発目をよろしく。なんか壊したら直せよ」
パワーローダー先生はそう言って工房を後にした。残された僕と発目。すると僕の手を握りしめ
「よろしくお願いしますね、白井さん!!」
発目は目を輝かせながら言ってきた。そんな熱意に負けてしまい諦めて
「……よろしく。発目さん」
「では、早速今取り付けている腕を取りましょう。痛いですよ。えい!」
「痛ってぇえええええ!!」
本当に大丈夫なのだろうか?