無個性な僕は丑の戦士に助けられた   作:シマユウ

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誤字脱字の指摘ありがとうございます。


12話

 USJ訓練の翌日は臨時休校になった。そして

 

「お早う」

 

『相澤先生復帰早ええええ!!!!』

 

 ミイラ男のような相澤先生が教室に入ってきた。みんなはざわついている。相澤先生ヤバいね。

 

「俺の安否はどうでも良い。何よりまだ戦いは終わってねぇ」

 

 その言葉にみんな緊張が走る。また敵なのか……。

 

「雄英体育祭が迫ってる!」

 

『クソ学校っぽいの来たあああ!!』

 

 雄英体育祭。日本のビッグイベントの一つ。日本全国のプロヒーローがスカウト目的で観戦にくる。雄英体育祭はトップヒーローになるための最大のチャンスでもある。よし、やる気が出てきた。とりあえずは授業を受けよう。そうしよう。相澤先生が

 

「白井、昼休みに職員室に来い」

 

「は、はい。分かりました」

 

 うむ、なんだろうね。授業が始まった。左手で書くのはそこまで苦ではない。

 

 昼休みになり職員室に向かい相澤先生と合流した。先生はどこかに移動するようだ。僕はその後ろをついて行った。どこに行くのだろう?すると

 

「……その腕は俺の責任だ」

 

「えっ!?」

 

「俺はプロとしても、教師としても失格だな……」

 

 先生……。でも

 

「もし先生があの時一人で飛び出して行ったら、それでも僕は勝手にサポートしに行ったと思うので変わらないと思います」

 

「………そうか」

 

 そんな会話をしていると相澤先生がある扉の前で止まった。

 

「先生ここは?」

 

「ここは開発工房だ。サポートアイテムからコスチュームの改善をしてくれる。パワーローダーには話はつけておいた。義手を作ってもらえ。それじゃあ、俺は授業があるからな」

 

「は、はい!!」

 

 相澤先生は授業へ向かった。この部屋の奥に一体どんな人がいるのだろう。僕は扉をノックしようとした時扉が爆発した。どうにか体勢を立て直した。何が起きているんだ。奥から

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「フフフフ、いててて……」

 

「ゲホッゲホッ……。おまえなァア」

 

 パワーローダー先生と一人の女子生徒がボロボロで出てきた。

 

「恐らくパワー不足でしたね」

 

「違うよ馬鹿。かけ過ぎなんだよ」

 

 話をしていると、パワーローダー先生が僕に気がついたようだ。

 

「うん? あぁ、白井くんだね。話は聞いてる。入りな」

 

 部屋に入るとまるで秘密基地のような工房だった。

 

「さて、その腕だったな」

 

「はい、なんとかなりますか?」

 

「まぁ、義手にも色々あるか……」

 

「何ですか、それ。興味あります!」

 

 その話に女子が会話に入ってきた。

 

「えっと、アナタは…」

 

「発目 明です。よろしくお願いします! さぁ、こっちにきて下さい!」

 

「えっ、ちょっと……」

 

 発目に引っ張っられて部屋の奥に通された。パワーローダーは頭を抱えていた。発目がせっせと持ってきて僕の目の前に置かれた様々な……

 

「さぁ、見て下さい。私のベイビー達を!!」

 

「あのぉ、義手ですよね?」

 

「? もちろんそうですが。どうかしましたか?」

 

 みると腕らしい腕はなく手がフックだったり、なんかビーム的なのが撃てそうなやつだったりと普通のが一つもない。発目が他のを出している間にパワーローダー先生にコソコソと聞いてみた。

 

「あのぉ、彼女は一体……」

 

「アイツは発目 明。サポート科の1年だ。まぁ、変人だ」

 

「変人ですか……」

 

「そう。まぁ1年の中ではやる気は人一倍ある」

 

 へぇ、なんか面白い人だな。すると発目は一つの義手を持ってきた。

 

「では、付けてみましょう」

 

「いきなり!?」

 

「神経繋ぐ際は痛いので頑張って耐えて下さい」

 

「ちょ、ちょっと待って!!」

 

「えい!!」

 

 バチンという音と同時に幾つもの針に刺された痛みが襲ってきた。

 

「痛ったぁああ!!」

 

「繋がりましたね。さてどうですか?」

 

 腕をみるとメカメカしい腕だ。しかしこうしてみると

 

「なんか、ロケットパンチが撃てそうな腕だね」

 

「良く分かりましたね。ロケットパンチが出来るんです」

 

「撃てるの!?」

 

「しかし、撃ったら戻ってはきません」

 

「撃ったらサヨナラバイバイ!?」

 

 僕らのやりとりを見ていたパワーローダー先生は何かを思いついたようで

 

「そうだ、発目。白井くんの腕はお前に任せるよ」

 

「えっ!?」

 

「おぉー!! それは本当ですか、先生!!」

 

 僕は驚き発目はとても嬉しそうだ。僕はパワーローダー先生に強く質問した。

 

「ちょっと、先生!! それはどういう事ですか!?」

 

「まあまあ、白井くん。そろそろ雄英体育祭が始まるだろ。私はその準備等におわれるから忙しい。そして発目は自分の発明品を企業に見てもらいたい。白井くんなら良い広告塔になってくれるだろうから、二人で頑張ってくれ」

 

「マジっすか?」

 

「マジだよ。じゃあ、発目をよろしく。なんか壊したら直せよ」

 

 パワーローダー先生はそう言って工房を後にした。残された僕と発目。すると僕の手を握りしめ

 

「よろしくお願いしますね、白井さん!!」

 

 発目は目を輝かせながら言ってきた。そんな熱意に負けてしまい諦めて

 

「……よろしく。発目さん」

 

「では、早速今取り付けている腕を取りましょう。痛いですよ。えい!」

 

「痛ってぇえええええ!!」

 

 本当に大丈夫なのだろうか?

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