無個性な僕は丑の戦士に助けられた   作:シマユウ

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6話

 記念すべき初登校日。僕は剣を片手に雄英に向かった。雄英の制服と剣のせいなのか道中では注目を浴びた。そして雄英に着き、1-A教室に入ると何人かいるみたいだ。僕は席に着くと

 

「ねぇ、あなた」

 

「うん?」

 

 目の前に女子がいました。でも僕は見覚えがない人だ。誰だろう?

 

「あら、まるで知らないって顔ね。酷いわ」

 

「うっ!? えっと。どこかで会いましたか?」

 

「あの時助けてくれたじゃないの。ほら、実技試験の大型が出た時に手を貸してくれた」

 

 ………あぁ、あの時女子か。ぶっちゃけ大型に気をとられていて忘れていた。

 

「……本当に忘れていたのね」

 

「あはははっ。………すいません」

 

「いいのよ、別に助けてもらったのは本当だし。あの時はありがとうね。私の名前は蛙水梅雨。梅雨ちゃんと呼んでね」

 

 梅雨ちゃんか……ならば

 

「よろしく、梅雨ちゃん。僕の名前は白井黒。黒ちゃんって呼んでね」

 

「ケロ。よろしくね、黒ちゃん」

 

 冗談で言ったのに。そんな普通に言ってこられると恥ずかしい。僕はそんなキャラじゃないのに……。

 

「やっぱりさっきのは無しで……」

 

「あら、良いじゃない。黒ちゃん。それとも白ちゃんのほうがいいかしら?」

 

 名前とかじゃなく、ちゃん付けが恥ずかしいんだけども……。

 

「うん、なんか、呼びやすい方で良いよ」

 

「分かったわ、黒ちゃん」

 

 そんな会話をしていると続々と人が入ってきた。梅雨は「またね、黒ちゃん」と席に戻っていった。僕は周りの人達を眺めていた。本当に色んな人がいる。すると入り口から

 

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここは…ヒーロー科だぞ」

 

 寝袋に入っているなにかが居た。全員が黙ってしまった。それが分かると寝袋は立ち上がり、寝袋から何かが出てきた。

 

「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね」

 

 寝袋の人物はどうやら先生のようだ。へぇ、寝袋のヒーローもいるんだな。

 

「担任の相澤消太だ。よろしくね」 

 

 そして担任でした。僕の第一印象は、なんか髪が長くて視界が邪魔だろうなぐらいだった。すると先生は寝袋からなにかを取り出した。体操服のようだ。

 

「早速だがコレ着てグラウンドに出ろ」

 

※※※※※

 

『個性把握テストォ!?』

 

 へぇー。

 

「トータル成績で最下位の者は見込み無しと判断し除籍処分としよう」

 

『はあああ!?』

 

「生徒の如何は先生の“自由” ようこそこれが雄英高校ヒーロー科だ」

 

 ふむふむ。これはどうしたものかな。

 

「Plus Ultraさ。全力で乗り越えて来い」

 

 僕は手を挙げた。するとみんなは僕に注目した。なんか恥ずかしい。

 

「どうした、白井?」

 

「いや、無個性でもテストは受けても良いんですか?」

 

『はぁっ!?』

 

 クラスメイト全員が驚いていた。

 

「マジかよ!?」

 

「無個性でヒーロー科に入れたのかよ!」

 

 みんなはざわついていた。相澤先生は少し考えた後

 

「……分かった。こちらでお前にあったテストを準備をしておく。それまでウォーミングアップでもしておけ」

 

「分かりました。あっ、でも一応体力テスト受けても良いですか?」

 

「あぁ、別に構わない」

 

 先生は携帯でどこかに連絡をして体力テストが始まった。

 

 うむ、中学よりも伸びていますね。個性使用無しの大会なら新記録になるレベルだ。すると梅雨が近づいてきた。

 

「黒ちゃん。あなたって個性無くても凄いのね」

 

「まぁ、一応鍛えているからね」

 

「でも、良いの? このあとアナタだけのテストがあるじゃない」

 

「うん? これくらい大丈夫だよ」

 

 すると何やらガチャガチャとやってきた。鎖にぐるぐる巻きになっているロボットだ。相澤先生が説明してきた。

 

「威力、スピード、耐久性とぶっ飛んでいるから危険と判断され破棄されたロボットだ。これと戦ってみろ」

 

「分かりました」

 

 グラウンドの中心に僕とロボットだけで他のクラスメイトは少し離れた所にいた。合図を待った。

 

「よーい……はじめ!!」

 

 ロボットは鎖を引きちぎり武器を出し僕に向かって猛突進してきた。

 

「標的補足!! ブッ殺ス!!!!」

 

 そのスピードに驚いたが避けた。確かに試験の時のロボットとは一味違う。頬をかすった。正確な攻撃だ。

 

 相澤と皆は少し離れて白井の様子を見る。クラスメイトは危なっかしくて見てられないが相澤はジッと見ていた。すると八百万が相澤に質問してきた。

 

「先生…」

 

「なんだ、八百万」

 

「あんな危ないのと戦わせて良いのですか? もしもの事があったら……」

 

「あいつなら大丈夫だ」

 

 相澤の言葉に飯田が手を挙げて

 

「先生!! どうしてそんなことがいえるのですか!!」

 

「何故ならあいつは実技試験一位で通っているからな」

 

 みんながざわついていると、爆豪が

 

「けっ、どうせ救助ポイントで稼いだんだろう」

 

「いや、敵ポイントでいうならお前に次いで、白井は70P。しかも大型仮想(ヴィラン)を倒している」

 

「なん……だと」

 

「そう言うことだ。無個性だが奴はとんでもなく強い」

 

 そんな話をしていると動きがあった。

 

 僕は装甲が堅い。しかし関節部分をはあまり堅くないので、そこを狙い切り落とした。それでも殴りにかかろうとするので肩から切り落とした。これで攻撃手段を潰したと思った。するとロボットは器用に蹴りで応戦してきた。凄い猛攻だ。その攻撃の一つにカウンターで片足をもらい、そのままもう片方も斬って行動不能にした。

 

「ブッ殺ス!! ブッ殺ス!!」

 

 ロボットは最後の手段と言わんばかりに目? からビームを撃ってきた。

 

「危なっ!?」

 

 それを回避し僕はザクッと首から切り落とし、テスト終了。みんなのもとへ戻った。みんなはざわついていた。

 

「良くやった、白井。では、これを踏まえての結果発表」

 

 そういえば相澤先生はそんな事も言ってたな。少し忘れていた。

 

「口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」

 

 順位が投影される。ロボットとの戦闘テストでどの程度反映するんだろう。ワクワク。

 

「ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

 

 相澤先生はニヒルに笑いながらそう言った。何人かは驚いていたが僕は順位に驚いた。7位なのか。まあまあ上位に食い込んだな。こうして個性把握テストは終了した。

 

※※※※※※

 

 今日も帰りに(ヴィラン)退治でもしますか。着替えていつもの仮面を付け屋根を飛び移りながら(ヴィラン)を探す。すると同じ雄英の女子が数名のチンピラに絡まれている。助けなきゃ。

 

「へいへい、お嬢ちゃん」

 

「俺たちと遊ぼうぜ」

 

「大丈夫だよ。楽しませ………」

 

「おりゃ!!」

 

 僕は手前にいたチンピラに思いっきり上段蹴りをお見舞いした。

 

「ぐべばっ!?」

 

 いきなりの事で避ける事も出来ずそのまま気絶した。

 

「なに!?」

 

「誰だ、てめぇ!?」

 

 そんな言葉を無視して僕は剣を抜き流れるように二人の首目掛け斬り……はまずいので峰打ちの容量で首に打ち込んだ。

 

「ぎゃあ!?」

 

「ぐわぁ!?」

 

 チンピラ二人は倒れた。僕はその場から立ち去った。

 

 白井が立ち去った後、気絶しているチンピラと女子生徒だけになった。すると女子生徒は呟いた。

 

「……黒ちゃん?」

 

 追々大変になるのを白井は知らなかった

 

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