オールマイトが雄英の教師に就任したというニュースは全国を驚かせ、連日マスコミが押し寄せる騒ぎになっていた。その根性は凄い。僕には関係ないけどね。
HRで相澤先生は昨日の訓練のVTRと成績をみたようだ。爆豪と緑谷への注意をした。大変ねと思っていたら
「白井、お前もだ」
「えっ!? 僕ですか!?」
「昨日の事を忘れんじゃねえぞ。またヒーローの真似事をしていたらただじゃすまないぞ」
昨日もう色んな先生から散々言われたから分かってます。許してくださいな。すると八百万が手を挙げた。
「先生。白井くんが何かしましたか? それにヒーロー活動とは……」
いや、なんというか。相澤先生はため息をつき
「ふぅ。どうせいつかは分かることだから言っておく。白井は『仮面ヒーロー』だったってことだ」
知らない人が僕の方をみた。
「仮面ヒーロー!?」
「あの噂のヒーロー……」
「あの強さなら納得だ」
「す、スゴいな、白井くん」
色んな感想を言ってきて照れていると相澤先生は手を叩いた。
「問題なのは、学生でヒーロー活動の真似事をしていたとこだ。これがバレていたら警察にもお世話になるだろう」
僕はシュンと肩をおとした。
「今回は多めにみると先生達で判断した。しかしまたやるようであれば……分かるよな」
「YES。勿論。はい。そんな事はもうしません」
僕は敬礼をして相澤先生に誓った。先生は分かったのか次の話に移った。
「さてHRの本題だ…。急で悪いが今日は君らに…学級委員長を決めてもらう」
『学校っぽいの来たーーー!!!』
みんなやる気がある。学級委員長も訓練の内なのだ。飯田の提案で投票で決める事になった。うーむ、誰にしようかな。提案した飯田で良いか。そして結果は緑谷が3票、八百万が2票という結果になった。飯田は自分で入れなかったのか……。
お昼になり僕は急いで大食堂に向かった。今日は何にしようかな? 日替わりが3種類か……。
「日替わりをAとBとCをそれぞれ10セットでお願いします」
((((((10セット!?)))))
「はいよー!! 団体1名きたよー!! みんなはりきるよーに!!」
((((((団体1名!?))))))
「「「「「りょかいでーす!!!!」」」」」
僕の昼食で1テーブルを埋め尽くした。
「いただきまーす」
やっぱり美味しいな。僕的にはAセット。ボリュームがあって美味い美味い。関心しながら食べていると誰が前の席に座った。蛙水のようだ。
「むぐ。やぁ、梅雨ちゃん」
「良く食べるのね、黒ちゃん」
「いやぁ、僕に剣を教えてくれた人が良く食べてたんだ。それが移ったのかな? はっはっは」
「ケロ。男の子だし食べ盛りなんでしょ」
「うん。まぁ、そうかな?」
((((((それでも食べ過ぎたろ……))))))
楽しい昼食を堪能していたらいきなり警報が鳴り響いた。
「ん?」
「何かしら……」
学校アナウンスがなった。
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい』
「セキュリティ3?」
もぐもぐと食べていた。まぁ、何かあったんだろう。しかし僕のご飯は止められない。
「黒ちゃんも避難しないの?」
「……ふぅ。御馳走様。さて、この問題は何が入ってきたのかな? よし、外を見てくる。梅雨ちゃんは人の波から離れていてね」
「ケロ?」
僕はテーブルを渡り歩き窓側まで着いた。外を見るとマスコミの皆さんが侵入していた。オールマイト目当てだな。……しかし、どうやって入ったんだろう? 僕は蛙水の所まで戻った。
「お待たせ、梅雨ちゃん」
「どうだったの?」
「なんか、マスコミの方々が侵入していたよ」
「あら、大変。みんなに知らせなきゃ」
「この人ごみを落ち着かせるのか……」
うむ。どうしたものか。考えていると入り口付近から
『皆さん……大丈ー夫!!』
飯田の大声が聞こえた。ほうほう。あれならみんなの注目が集まるだろう。生徒もなんとか落ち着きを取り戻していた。そうと決まれば……
「どこ行くの、黒ちゃん?」
「食後のデザートを求めて」
購買のデザートを買い占めに向かった。シュークリームうまぁー。ちなみに報道陣は警察が到着し撤退していった。
午後は他の委員会決めをする前に緑谷
「委員長はやっぱり飯田くんが良いと…思います」
飯田に委員長を指名した。他のみんなも賛成のようで学級委員長は飯田に決まった。僕の見立て通りだな。
~数日後~
マスコミ騒動から特に何事もなく生活している今日この頃。現在午後のヒーロー基礎学。教壇には相澤先生が立っている。
「今日のヒーロー基礎学だが…。俺とオールマイト、そしてもう一人の3人体制で見ることになった」
「ハーイ! なにするんですか!?」
先生は小さなカードを取り出した。そこには『RESCUE』と書かれていた。
「災害水難何でもござれ、人命救助訓練だ!!」
みんなざわざわしていると先生に一括された。さて、頑張ろう。救助訓練の場所までバスでの移動だ。本当に広いな雄英。
バスの中では個性の話をしている。これに関しては僕には関係ない。すると切島が
「なぁ、白井。救助のポイントとかあんのか?」
「えっ、なんで僕が!?」
「だって、一応ヒーローっぽい事をしてたろ」
「うーん。僕は敵退治をしていたわけであって、救助とは考えてなかったよ」
「そうか…。でも敵を倒すなんてお前すげえな」
「あははっ。どうも」
「もう着くぞ。いい加減にしとけよ…」
『ハイ!!!』
相澤先生に注意されつつ、目的地に着いた。
「すげーーーーー!! USJかよ!!?」
なんか色んな施設があるな。みんなも興味津々のようだ。
「水難事故、土砂災害、火事……etc. あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も……『
((((((USJだった!!)))))
彼はスペースヒーロー『13号』。災害救助で、めざましい活躍をしている紳士的なヒーロー……と緑谷くんが説明してくれた。ヒーローの事ならなんでも知ってるね、本当に。すると13号が
「えー、始まる前にお小言を一つ二つ……三つ」
((((((増える……)))))
「……四つ……」
多いね。まぁ、それぐらい話すことがあるのでしょう。
「皆さんご存知とは思いますが、僕の個性は“ブラックホール” どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
緑谷はよく知ってるな。麗日はすげえ頷いているな。
「ええ……。しかし簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう“個性”はいるでしょう」
13号の言葉にみんなは息をのんだ。確かに人を殺そうと思えば殺せる個性はいる。
「この授業では…心機一転! 人命の為に“個性”をどう活用するか学んでいきましょう。君たちの力は人を傷つける為にあるのではない。助ける為にあるのだと心得て帰って下さいな」
((((((………13号!! カッコイイ!!)))))
「以上! ご静聴ありがとうございました」
13号の言葉にみんな拍手や賞賛を送った。僕も頑張らないとね。
「それじゃあ、まずは……」
相澤先生が指示を出そうとしたときセントラル広場に黒い霧。その黒い霧が広がりそこから人が現れる。
「一かたまりになって動くな!! 13号!! 生徒を守れ」
先生はすぐに僕たちと13号に指示をだす。その間にも続々と現れる。
「何だアリャ!? また入試ん時みてえな、もう始まってんぞパターン?」
「動くな!! あれは敵だ!!!!」