変態水星「あなた連続で放射光とかズバズバ放ってくるんでしょう?」
駒王町にある駒王学園では三大勢力の悪魔、天使、堕天使が会談を行っていた。
三大勢力は大きな戦争により大半の仲間を失いそれに加え魔王と神を失なった。
このままでは彼等は滅んでしまうと危惧した彼等は和平を結ぼうと駒王学園に集まった。
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駒王学園では会談を壊すためにテロが起き、今回のクーデターの主犯が現れた。
現れたのは胸元が大きく開かれ、スリットの入ったドレスを纏う眼鏡をかけた知的そうな女性だった。
その女性は不敵な笑みを浮かべ、2人魔王を見据える。
「ごきげんよう。現ルシファーのサーゼクス。そして現レヴィアタンのセラフォルー」
セラフォルーの名を呼ぶときに若干険の色が濃くなった気がしたがこの場にいる者たちには関係のないことだった。
「先代レヴィアタンの血を引く者。カテレア・レヴィアタン。これはどういうことだ?」
旧四大魔王が消滅後、三勢力での停戦が決まり、それに最後まで反発したのが先代魔王の血を引く旧魔王派の一派だった。
意見の喰い違いからそれは内乱にまで発展し、戦争で数を減らした悪魔はさらに減少することになる。
結果的には旧魔王派は内乱に敗れ、冥界の僻地へと追いやられるわけだが。
その後、サーゼクスなどの新魔王が誕生し、新政府の樹立が成された。
先代レヴィアタンの血を引くというカテレアは挑戦的な笑みで言う。
「旧魔王———真なる魔王である我々は大半が「禍の団」に協力すると決めました」
真なる魔王と名乗ったカテレア。それが意味することは現魔王を偽の魔王としてその存在を認めないという意思表示だった。
クーデター。その事実にサーゼクスは眉間の皺を深める。
「新旧魔王サイドの確執が本格的になったわけだ。悪魔社会も大変だな」
他人事のように笑うアザゼル
「カテレア、何故だ」
「オーフィスを神とした新世界で法も理念も私たちが構築しますその為にミカエル、アザゼル。そして魔王サーゼクス。貴方たちの時代をここで終えるのです」
そして外で暴れている魔術師たちは旧魔王派の賛同者。
カテレアの言い分を聞いてサーゼクスは自分の甘さに眩暈がした。
旧魔王派を僻地に追いやった際に長い時間をかけて交渉し、いずれ現政府に復帰してもらうつもりだった。
たとえ意見が異なろうと悪魔の未来を憂いているのは同じ。ならば考えを擦り合わせることは可能だと彼は信じていた。
その目論見の甘さが今日を招いてしまったと後悔した。
そしてそれはサーゼクスの後ろに居たセラフォルーも同様だった。
「カテレアちゃん、どうして!?」
「セラフォルー・シトリー。私からレヴィアタンの名前を奪うだけでは飽き足らず、その名を穢し、辱めた貴女を私は絶対に許しはしない!貴女が踏み躙ったレヴィアタンの名は今日を以って私が取り戻す!!」
「わ、私は……!?」
敵意を越えた憎悪をその瞳に宿し、突き刺すような視線でセラフォルーを射抜く。そして彼女自身その視線に狼狽していた。
その時だった
「ーーそこまでだ」
その言葉の覇気によって誰もが身体を強張らせた。
その一言は痛み、嘆き、そして絶望。それらあまねく負の因子を鎧袖一触する煌めきが覚悟ともに悪を射抜き、守護を誓うと宣誓していた。
「見つけたぞ、カテレア・レヴィアタン」
誰もがその言葉に耳を傾けていた。
突如結界が一刀両断され、上空から1人の男が降り立った。
軍服を身に纏った偉丈夫。腰には六本の刀剣。輝く金髪の美貌。
構成するそれら一つ一つの要素、総てが男を輝かせる。強靭にして荘厳、高潔なる強者として。
ーーーここに英雄が降誕したーーー
魔王も天使長も堕天使総督も反逆者も赤龍帝も白龍皇も誰もが彼の覇気に飲み込まれた。
魔王よりも荘厳で、天使長よりも高潔で、堕天使総督よりも苛烈な彼が現れた、それだけで世界の不吉は取り払われる。
物語の主役が入れ代わる。
紅蓮の光はまだ届かず、英雄の光に覆い隠される。
これより始まるのは男が紡ぎ出す英雄譚
ただ姿を見せるだけで、戦場を支配する主演が立つ。
男は運命へと挑むもの――覇者の栄冠を担う光の守護者
そう、彼の名は――
「ルクスレイ・ヴァルレクス!」
彼に一番最初に反応したのは、先まで余裕の笑みを浮かべていたカテレアだった。
しかし彼を見た瞬間彼女は憎悪の目で、彼に山ひとつ消滅する特大の光線を放った。
それは最上級悪魔ですら瀕死に追い込まれる程の魔力が練られていた。
そんなものを人間が止められるか?ーー否だ
そんなのは不可能だ
ではここで諦めて抗わず無様に死を受けいるか?
ーーー否、馬鹿を言えよあり得ない。無辜なる民を守るためならば不条理、理不尽、不可能を打破し超えてみせよう。──全ては
「ハアアアアアアアアッ!」
彼が腰から抜いた刀と特別性の刀が光線とぶつかり合う。
その影響で熱を帯び始めた刀が手が焼き始め、少しずつ少しずつ手から腕へ広がっていった。
それは地獄だった。
少しずつ焼け激痛を訴える己の身体、力を失っていく手足、焦げる臭いが鼻を突く。
ーーだが彼はその全てを
「(それがどうした!不可能?無茶?無謀?そんなこと知ったことか!この程度で死んでたまるものか!意志が続く限り、この鼓動が鳴る限り、俺は死なない!俺は必ず人類に
ーー故に
「まだだッ!!!」
限界突破
理不尽を、不条理を、不可能をあらゆる負を覚醒と共に打ち破り、勝利をもたらすご都合主義。
彼は気合いと根性でそれを引き起こし光線を断ち切った。
だが手は大火傷を負い、贓物はぐちゃぐちゃに潰れており、骨は砕けており、まさに死に体であった。
「なっ!?オーフィスの力で強化した私の魔力を断ち切った!?」
「ーーーなめるなよカテレア・レヴィアタン。人々の幸福を未来を輝きを―――守り抜かんと願う限り俺は無敵だ。来るがいい、明日の光は奪わせん!」
その宣誓はどこまでも雄々しく、決して虚偽など欠片もない全身全霊で語られた本気のものである。
「この
「それこそふざけるなよ。他種族を劣等と考え、人間を家畜としてから見ていない貴様らにやるものなど一つもない!」
「ヴァルレクスゥゥゥゥゥゥッ!!!」
怒りにより彼女の体からドス黒い魔力が溢れ出した。
それは現レヴィアタンの魔力を遥かに凌いだ量だった。
「シネェェェェェェェェェッ!!!」
「死ぬのは貴様だ!」
彼の刀とカテレアの魔力がぶつかり合う。
それは何十、何百、何千と数えるのも馬鹿らしくなるほどのぶつかり合いをしていた。
彼の覇気は撃ち合えば撃ち合うほどに増し、人外の過半数が意識を失っていった。
だがそれよりも三大勢力のトップは目の前を信じきれずにいた。
それも英雄には何の関係もなく、神器を持たないただの人間がだ。
その光景を見てトップは恐怖を抱いた。
『これは何だ?人間?馬鹿いえよ。こんなのが人間なものあるものか。
これは俺たちと同じ
少し違うかもしれないがほぼ同じことを彼等は感じていた。
だが何より彼等は嫌な予感がしていた
これ以上起こっていけないことが起きる、それは本能に近かった
そしてそれは目の前で実際に起こった
『それでいいの?
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