うさ耳ファラお尻と行く聖杯戦争。   作:神の筍

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あああぁぁぁぁニトクリス可愛いよぉぉぉぉ!!!!!
キャスターの最終再臨のいきなりおっきくなっちゃうおっぱいも触りたいし、すべすべのむっちり太もも間に顔いれてエレベーターみたいに動かしたいよぉぉぉぉぉぉ!
二人きりで暗いメジェド様掛け布団の中で「もうっ、マスター(同盟者)……どこ触ってるんですか。や、そこは……」っていわれたいよぉぉぉぉぉぉーーー!

ああぁぁぁ、ニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛いニトクリス可愛い。







「ふぅ……大丈夫だよみんな。俺は普通だから(ニッコリ)」


ファラお尻の真剣な表情

 

 

 

「——傷の治りが遅い。不死殺しにでも切られたのか……」

 

 衛宮士郎と名乗ったセイバーのマスターの家に着いてからすでに十分は経つ。現在はマスター(同盟者)がセイバーの傷を見ているが状況は芳しくないようだ。

 

「ニトちゃん。下の戸棚右上から左側四番目、上から二番目の''アイオーンの知恵の粉''小瓶一つ、机に置いたままの''人魚の血''、''三足烏(さんそくう)の卵の殻''が天井から架けられた鍋に入ってたはずだから取ってきてくれ」

 

 マスター(同盟者)にそう云われて鞄を開ける。これで三回目になるが鞄から下に行くのはなかなか慣れないものだ。

 先ほど云われたものを抱えながら梯子を登る。

 マスター(同盟者)はスペアの鞄から魔術道具の火種コンロと試験管、すり鉢を出していた。

 

incendium(着火)movere(動け)

 

 コンロに火が宿りすり鉢が動き出す。試験管は火にかけられ赤熱すると''アイオーンの知恵の粉''が入れられ蒸留水と共に煮込まれて液体に溶解する。

 

「セイバーのマスターはどうしている?」

 

「……奥の部屋で傷の手当てをしているようです」

 

 気配を探ると脳裏に包帯を巻いている様相が映し出される。

 なにか手伝えることはないかと何度も云ってきたが、魔力量も少なく聞いた限り強化魔術しかできないようなので今は自分の怪我を治して魔力供給を安定させることが先決だ、とマスター(同盟者)が窘めていた。

 

「——うっ」

 

「痛むか? もう少しで魔力薬が完成するからじっとしているんだ」

 

 サーヴァントは魔力で構成されている。外部から食事を乗り込むことによって魔力変換できるが、効能とまでなると肉体を持つならば効果が表れるが、サーヴァントでは製作者の魔力と噛み合わないため非常に効き辛い。

 生半可な魔力量ではただの苦瓜と化す。

 そのため製作者——マスター(同盟者)は自分の魔力を使った薬ではなく、自然界にある材料を使い、一から作ることによってその人の体質、魔力に合うようにしている。……と薬を作っているときに聞いた。

 神秘溢れる私たちの時代ならば材料となる幻想種たちがたくさんいたが、現代では使い魔程度の材料でも値が張ると嘆いていた。そのためマスター(同盟者)あの世界(・・・・)の者たちから少しずつ分けてもらっているらしい。

 

魔術(メイ)……(ガス)あれ(・・)……は?」

 

 あれ——紫黒い波のことだろう。

 

「ここはお前のマスターの家だ。マスターも無事で、あの黒い奴は追い払ったから安心しろ。オプションに治療薬も今塗ったからこれ呑んで寝とけ。——あれ(・・)今生きている(・・・・・・)者にとって悪質すぎる」

 

「……すみません」

 

 限界だったのか、マスター(同盟者)に緑色の薬を呑まされるとセイバーは気を失うように寝息を立て始めた。

 

「ここの主従はありがとうかごめんの二択だな。……さ、後片付けしてマスターに会いに行くか」

 

 使った魔術道具をスペア鞄に放り投げていく。その様子を見て慌ててマスター(同盟者)を止め叱責した。

 

「——そんなことをしているから杖も失くすんですよ! 片付けはしておきますから、マスター(同盟者)はあちらに行ってください」

 

「あ、ああ。ありがとう」

 

 しっしっ、と手振りするとマスター(同盟者)はそそくさと退散していった。

 

——あんな性格だったっけな

 

 と、去り際に呟いているがむろん聞こえている。ファラオイヤーの距離は半径100メートル。ファラオの悪口が聞こえれば悪即斬です。

 鞄の内空間に投げ入れられた魔術道具を整理する。途中なにに使うのかわからないが、触れると反応するネズミ捕りのようなものや、掴むと勢いよく動き出すゴムボールなどもあったため少し時間がかかってしまう。

 セイバーの布団がずれていたため掛け直し、縁側に出てマスター(同盟者)たちがいる部屋を目指す。

 

『——じゅ、十二億!?』

 

『——お前は学生っぽいから利子無し死ぬまで返済のお得パックだ』

 

『ちょっと待ってくれ! いったん整理させてくれ……』

 

『いつでもいいぞー』

 

 中から声がする。

 薬代だろうか? 庶民では払えないだろう法外な値段を云われている。

やってから値段を云うとは、半ば詐欺師のようだがあれ(・・)と死にかけのセイバーを考えれば妥当。いや、人魚の血を使ったからその値段なのだろう。

 私がいる限り絶対は無いが、聖杯戦争に勝ち残れば余裕ではないか。

 

「おいで、ニトちゃん」

 

「はいマスター(同盟者)

 

 呼ばれたので隣に座る。

 未だセイバーのマスターは頭を抱えている。

 

「どうすればいいんだ……」

 

「大丈夫だよセイバーのマスター。俺は待ってるから」

 

「おぉぉぉ!」

 

 ——大丈夫なのですか? マスター(同盟者)

 

 ——なにが?

 

 ——家は現代に比べ広いですが、見たところ彼は一人暮らし。この先働いても到底払えそうに無いですが。

 

 ——別に今すぐってわけじゃないし、それに払われなくても構わないからな。言動からおそらく聖杯戦争から魔術に関わった素人。魔術師は等価交換だってことを示さないとこの先が大変だからな。

 

 ——超一級のセイバーに素人マスター、難儀な者です。

 

 ——こっちとは逆だな。

 

 ——む、どういうことですか、それ?

 ——いや別に

 

マスター(同盟者)の太ももを抓る。ズボンの上からだが痛そうにタップしてくるが無視だ。

 

「えっと、あんたとそっちのサーヴァントが俺とセイバーを助けてくれたってことでいいんだよな?」

 

「そ——。特にセイバーは危なかったぞ。魔眼で動きが封じられていたうえに、後ろからあれ(・・)に取り込まれそうになっていた」

 

あれ(・・)って、黒い波のことか?」

 

「ああ。あれ(・・)は恐ろしく稀少で、使用者の性格だったり魔力質によって性質が変わる。お前のとこのセイバーと戦っていたライダーも、あれに取り込まれたな」

 

「取り込まれたって……サーヴァントがそんな簡単に。——というか、あれ(・・)がなんなのかわかったのか?」

 

「……マスター(同盟者)?」

 

あれ(・・)は魔術において本来属しているはずの地・火・水・風・空に含まれない、''架空元素''とその一種類である''虚数''だ」

 

「虚数魔術……」

 

「虚数魔術?」

 

「虚数って云ってもイメージし難いが、簡単に''影''みたいなものだと考えてもらってもいい」

 

 ''架空元素・虚数''。

 五大元素とも云われる魔術の基本に属していない稀少属性。そもそも''架空元素''を持つ魔術師は、魔術師の母数が減った今では研究対象として価値のある人間だ。それに加え''虚数''と云う未知の力を使う。魔術協会が知れば黙っていないだろう。

 

「この聖杯戦争の中にその''虚数魔術''ってのを使う奴がいるのか?」

 

「マスターで参加しているのか、サーヴァントを使い魔にするために来たのかわからないが間違いなくいる。だが問題はそこ(・・)じゃない」

 

「虚数魔術だけではサーヴァントを侵し、取り込むことはできない。それ以外の要因があると云うわけですね?」

 

「その通りだ。あの虚数魔術には冠位持ちの魔術師すら簡単に用意できないような呪詛が籠っていた。それも人類規模で行うような、悪神に連なる類の」

 

「それで天空神が……」

 

 悪神、地域では邪神とも呼ぶ。

 人の感情を操って国の内乱を起こしたり、気紛れに疫病を蔓延させ大災害を及ぼす人類の敵とも云える存在だ。

 私が生きていた時代も悪神は存在し、太陽神ラーに連なる神々が天上でアペプを筆頭にした悪しきものたちと争っていた。ファラオとは蛮族と、その悪しき者たちと戦う 神々の剣となる役割も担う。私も幾たびか苦渋を飲まされ、疫病に倒れたことがある。

 

「悪神に連なるナニか……。正直聖杯戦争どころじゃないのかもしれないな……」

 

 神霊に近いものが人間界に降臨するには何らかの触媒がいる。もしくは著しく神格を落とし、英雄並みの人間になる。

 それが悪神ならば——呪いとなって人間界に墜ちることができる。

 

「聖杯戦争は一時中断ってことか?」

 

「さあ、例外があるなら監督役がマスターに対して行動を起こすだろうが……」

 

「あいつか……」

 

「今はどうなるかはわからないけど。俺は俺なりにやることができたから今夜はもうお暇させてもらう」

 

「そうか。わざわざありがとうな、助けてもらったうえにセイバーのことまで」

 

「謝礼はしっかりな」

 

「うっ、その話はもう少し待ってくれるとありがたい……」

 

 立ち上がり、玄関へと向かう。

 入りしには気にさなかったが、感知結界が張られてるようで、敵意を持つ者には反応するらしい。

 

「俺たちはあの影の正体を掴むまで自発的に攻撃することはない。もちろん攻撃して来た場合は対処するが」

 

「わかった。こっちも今同盟を組んでる奴がいるから、そっちと話をしてこれからのことについて話し合うとするよ。セイバーにもアサシンを見ても攻撃しないように云っとく」

 

「そうか。セイバーが魔力枯渇によって傷が開かないよう、呑み薬だけ三日間分置いてあるからしっかり朝晩呑ませるように。本物の不死殺しなら薬程度で治らないが、聖杯が魔力で再現した不死殺しならあの薬で十分治る」

 

「本当にありがとう。アサシンもあのとき来てくれなかったら間桐の爺さんにやられていたと思う」

 

「あのときはタイミングよく私たちが来ましたが、次は無いと思いなさい。あなたはセイバーという高潔な騎士のマスター、彼女の信頼を裏切るようなことをしてはいけませんよ」

 

「今回でよく身に染みたよ」

 

 セイバーのマスターは苦笑いしながら肩を竦めている。

 

「じゃ、行くかニトちゃん」

 

「はい、マスター(同盟者)

 

 軽く頭を下げ、虫が散る電灯の下を歩く。

 そういえばと、口を開く。

 

「——マスター(同盟者)、私が一階で追い払った羽虫の老人も陽の光を嫌っていましたが、関係あるでしょうか」

 

「セイバーのマスターも云ってたが、それは間桐家のとこの奴だな。魔術協会では五百年生きた妄執やら、妖怪なんて呼ばれている。……間違いなく関係はある」

 

「少しきな臭くなってきたでしょうか」

 

「……しょせん極東の魔術儀式なんて云ってる奴が協会にはいたが、なかなかどうしておもしろくなりそうだな」

 

「悪そうな顔してますよ?」

 

「あれ、本当に? ダメだな、しっかりしないと。気を抜いたら——こっちも喰われそうだ」

 

 にやにやと、珍しく魔術師っぽい笑顔を浮かべた マスター(同盟者)がやけに印象的だった。

 

 

 




約週二で投稿されるうち一つが説明会になるのも私は嫌いなので今週に持ち上げました。みんなも説明会は好きじゃない、はっきりわかんだね。

・主人公【???】

今話で初見(?)で虚数魔術とわかり、それに悪神の呪詛が混じってると見極めた。
ニトクリスをいじっているだけだが、その実力はいかに……?

・ニトクリス【偉大なるファラオ】

ほんと可愛い。話し相手がマスターじゃない他人だったら声音が硬くなる感じ。萌え。
念話ではいじりあってる。

・邪竜娘【出番無し】

夜だからお休み中。

・衛宮士郎【主人公】

【悲報】借金億単位。ただやがてできる投影でボロ稼ぎできるので返済は容易?

・ライダー【超強化】

拙作のライダーはセイバーオルタ姐貴に勝るくらい強化されてます。
元は神格持ちに縄、石化、魂食い、不死殺し……あっ、強い。不死殺しはなぜ……(?)

・最後に……

見切り発車で始めたわりにみなさんから感想をもらい、高評価もたくさんいただき本当にありがとうございます。
書き溜めをしているとこの先十話くらいで筆が進まなくなってきたので、切りのいい残りの先五話(この時点で半分かその手前あたりです)くらい更新したあと一旦停止し、気分転換いい気分(711)で違うほうを執筆したいと思います。

このうさ耳ファラオを楽しみにしていた方は、その間はうさ耳ファラオの同人誌で我慢しましょう(自明の理)。

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