リリカル・アート・ストラトス   作:ウィングゼロ

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3話『パリでの出会い』

 

カムイSIDE

 

パリの市街地の一角、美味しい料理店のテラスにて俺はフランスの名物料理キッシュを食べながらフランス語で書かれている新聞を読んでいた。

 

そしてその朝刊の新聞の一面には……

 

『フランスに蔓延る二大マフィア壊滅……ねえ』

 

でかでかとマフィアのボスと思われる2人がボロボロな姿の上に手錠をかけられて連行されていく姿を捉えた写真が掲載されており、その記事注視して内容を読んでいた。

 

『やっぱ、俺のことを書いて無いよな』

 

まあ、当たり前かと苦笑いの笑みを浮かべながら、皿に残るキッシュを一切れ口を入れる。

 

実を言うとそのマフィアを壊滅させる要因となったのは間違いなく俺であるからだ。

 

あの駐車場での出来事を記事にしているけど流石に赤の他人がマフィア壊滅させたなんて……流石に口が裂けてもいえないからな。

 

「全くナ、ほどほどにしておかないと報復とかされるゾ、絶氷の騎士殿」

 

そう日本語で言われて俺は顔を向けると短い金髪の小柄な女性、こっちに来てから知り合った人物で、それを認識すると俺はどうぞと向かい側の椅子に座るように促し、女性は椅子に座った。

 

『キッシュ食べます?』

 

「フランスの名物料理カ、オイラも食べたことないから、フランスに来たついでに食べて見たかったんダ」

 

それじゃあっと切り取っていたキッシュの一切れを別皿にのせて渡しキッシュを食べ始める。

 

「いや~悪いナ…ごちそうまでされテ、お姉さんは嬉しいヨ」

 

『別に良いですよ…先日のマフィアから取ってきた闇金ですし』

 

昨日のマフィアから奪ったアタッシュケースの中身はマフィア達の集めていた資金、例の物と交換するために用意していたものだろう。

 

『取りあえずこれ、今回の情報料50万フランね』

 

「そんなにカ、一体どんなものと交換するつもりだったんダ?」

 

懐から厚みのある紙の封筒を取り出し女性に手渡すと情報料の金額に驚く顔をしてそれほどの大金で何をしようとしていたのかを訪ねられた。

 

『恐らく、大麻だよ…しかも大量のな』

 

そう、話すとなるほどナと納得した表情でこの話を切り上げる。

 

『まあ、これでまた蓄えが出来たから当分は生活に不自由はないだろうな』

 

そういってテーブルの脇に置いておいた紅茶を一口のみ心を落ちつかせる。

 

『もう6ヶ月程か…こんな裏事業も板に付いたもんだな』

 

本当しみじみと思う…

 

俺がこの世界で生き残る方法それは管理世界でのタブーとも言える管理外での魔法の使用を踏み切った

 

「オレっちとしてはおすすめしないけどナ」

 

これは忠告だヨっと、キッシュを食べ終わると椅子から立ち上がり何処かへ立ち去っていく。

 

「それじゃあオレっちは行くヨ、まあ一週間ぐらいはこっちに滞在していようと思ってるけどナ」

 

『ああ、またやるときは情報提供頼むわ情報屋』

 

そういって彼女の後ろを見送り、食べ終わり料理店から出た後、元の体型…10歳の子供の体で鼻歌交じりにパリの市街地を悠々と歩いている。

 

なんせ、そんな小さな子供がマフィアなんかを壊滅させたとは言えるようなものでも無いし変身魔法の応用で15歳位の俺になっているだけで、年齢は10歳のままなのだ。

 

『さてと、これからどうするか』

 

観光はもうフランスに滞在中に色々見て回ったし…というか目当ての金も手に入ったわけだから、主な拠点にしてる日本に帰るのもありかな

 

「Ma mère ! Ma mère était !」(お母さん!お母さんっ!!)

 

………

 

街角の隅に必死になって母親を探している子供が映る。

 

金髪で可愛らしい少女…周りの人は一瞬目を向けるが関係ないとばかりに通り過ぎていく。

 

俺も関係はないのだが……どうも放ってはおけない。

 

これも性分かと思いながらも俺は少女に声を掛けた

 

『Pas de problème ? Mais ça aide si vous êtes à la recherche pour maman』(大丈夫?お母さんを探しているのなら手伝うけど)

 

「…………」

 

親切に声を掛けて手伝うと伝えるけどその表情はどうするかを考えているように見えた。

 

「... MAMAN」(……お母さんが)

 

『?』

 

「Si vous allez trop avec des inconnus.」(知らない人には付いていったら駄目だって……)

 

『………』

 

全くもってその通りだな…おい

 

『Oui, Eh bien c’est... Mais de la petite Communiqué detteokenakatta. Je suis Kamui. Tu t'appelles ?』(うん、まあその通りだよね…けど少し放っておけなかったから…俺はカムイ…君名前は?)

 

「... Charlotte」(……シャルロット)

 

これが……俺とシャルロットとのファーストコンタクトだった。

 

 

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