転生したら、異常な程事件が起きる世界だったんだが   作:紫最槻鱗

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ども、テストはいやだぁぁぁです。
思ったより早く書けました。
はっきり言って、高校生ポジにするか小学生ポジにするか悩みに悩んだ結果です。


それでは二話目、楽しんで頂けると幸いです。


一話

‐オビトside‐

 

 

どうしてこうなった

 

 

教室前に立ち尽くす少年の気持ちを表すにはこれが一番的確だろう。

しかし、これは少年が朝から、強いて言うなら、昨日、両親から来た電話を終えた時からとも言える。

 

「海外に行くから、友人のマンションに引っ越してね。

あと、学校も明日から違うとこだからね。

どうせ、たいした荷物もないんでしょう?

その家はそのままにしておくのよ。

あなたは平気だと思うけど、一軒家に独りは私達が心配だから、ちゃんと引っ越しておくこと。

何かあったら友人に、それと私達にも連絡頂戴ね。

あと、ご飯も睡眠もちゃんととること。

いい?いつもすぐに抜こうとするんだから、わかった?

すぐに移動してね。

新しい制服とかも用意してあるから。

終わったら連絡してね。」

 

こんな電話を急に、しかも夜の9時頃にいきなりかけられたら、誰でもこうなるだろう。

少年に前の世界での色々プラス、転生してからの16年という経験が有ったとしても、転生してからの16年は特に争い事等は無かったのだ。

あちらの世界に比べて、だか。

それは置いておいて、まあ、仕方がないと言える。

しかし、そこはあちらで準黒幕であった少年、両親に言われた通りにその日の内に必要な物だけ持って見事に引っ越しを完了した。

両親の友人に「マジか」と言われる程の行動力である。

 

その後に両親に連絡し、明日の学校についての説明を受け、その学校のための準備もし、通学路を携帯で確認し、布団に入った。

模範的な対応である。

ここまで完璧とも言える対応をした少年だが、実は、驚きすぎて思考をほとんど止めた後の行動だ。

朝には冷静になり、改めて自分の行動を考えてみた。

冷静でなかったにしては、理に叶っている行動である。

さあ、ここでもう一度。

 

どうしてこうなった

 

とまあ、そんな事を考えているが、突然の無茶振りに完璧に応えて見せた少年だ。

すぐに制服に着替え、自分が通うことになる学校へ急いだ。

 

HR.は8時40分から。

自分は一時限目の最初に、担任の古典の授業にて自己紹介をしなければならない。

つまり、授業が始まる8時50分には教室前の廊下に着いていなければならない。

だがその前に、職員室で担任との顔合わせ、学校についての補足説明等を受けなければならない。

それは昨日両親から7時30分頃だ。と言われた。

携帯を見ながら学校へ急ぎ、担任からの補足説明を受け、校内を見回った後にその担任と共に教室へ向かった。

 

ここで冒頭に戻る。

少年、いや、団扇(うちは)帯人(オビト)は考えていた。

 

(転生してからもう16年経った。

最初は、あちらとこちらの常識の違いに戸惑っていたが、それも流石に、もう、全く、とは言い切れないが、無いだろう。

しかし、しかしだ。

流石にこれは予想外だ。

昨日、電話が鳴ったときに嫌な予感はした。

そしたらこれだ。

急に引っ越ししろ。だとか、明日からは学校が違うから。だとか、意味がわからん。

何故事前に言わなかったと聞いたら、忘れてた。の一言。

そこから先は記憶が曖昧だが、ちゃんと移動したのは覚えている。

その後も、両親から学校等の説明を聞いた。

メモに全て書いていたのは、オレながら「よくやった。」と言ってやりたい位だ。

それにしても、両親が俺を大切にしてくれているのは分かるが、これはやり過ぎじゃないか?

オレももう16だぞ。

あちらの記憶も有るから精神年齢は40を疾うに越えている。

それに、オレは砂利の頃から、特に言動等を年相応に誤魔化してなど無かった。

なら、何故だ?

何も問題も起こしてはいないし、強いて言うなら、売られた喧嘩を買ったことが有るだけだ。(※オビトの価値観とこの世界の価値観は、本人が思っているより大きくかけ離れています。)

心配されるようなことは何も・・・・・・・ん?

いや、前世の影響もあって、三大欲求と言うものは無いに等しかったからか、全く食べない、全く寝ない、ということが常だった。

急にぶっ倒れる事もあった。

それか。

それなのか、自業自得ではないか。

だが、こればかりはどうしようもないな。

幾ら必要な欲求だとしても、そもそも、オレがそれに気が付か無いのだ。

腹が減ったと思わない、寝たいと思わない、必要と分かってはいるが、無理に食っても、寝ても、それではオレが苦痛なだけだ。

食べられたとしても、味が分からず、量も食べられない。

下手に食べると吐き出してしまう。

睡眠もそうだ。

寝ることは出来ても、眠ることはできない。

近くに誰かが来たら、無意識に警戒し起きてしまう。

これでは意味がない。

 

よし、諦めよう。

 

仕方がない、ここは両親の言っていることが正解だ。

確かに、ろくに食べない、寝ることもない、挙げ句の果てにはぶっ倒れるような奴は、知り合いにでも頼んで、目を光らせてもらった方が安心だ。

ふむ、それにしても、やはり、親だからか、オレよりもオレのことがわかっている。

流石だな。

 

昨日のことについてはもういい。

納得したし、結局はオレの自業自得だ。

今は目の前の事を考えよう。

 

しかし、ここまで来たがどうしようか。

確か、転校生は、自己紹介のときに何かしら言わねばならなかったな。

特になにも考えてないのだが。うん。

ん?デイダラのが移ったか?まあいい。

どうしようか。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

駄目だ。

何も思い付かん。

好きなこと?特にないな、嫌いなこと・・もないな、やりたいことも・・ないな、夢・・・・・考え付かんな。

そもそも、オレが考えたことに答えたとしても、この教室の砂利共は満足するのか?

たかられるのは御免だぞ。

うーん。

・・・・・・・・・・・・・・!

そうだ、名前を言って、挨拶して、何か言われたらそれに答えよう。

それがいい。

これならば別に何も考えなくともどうにかなる。

それに、クラスの奴も疑問を解消出来るだろう。

よし。)

 

そんなことを考えて居たら、目の前の教室の扉が開いた。

 

「団扇、入ってこい」

 

さっきの担任の声だ。

それに帯人は、緊張も何も無く、むしろ堂々と、少々騒がしい教室に入って行った。

 

 

‐新一side‐

 

切っ掛けは、HR.での担任の一言だった。

 

「今日転校生が来るので、一時間目の古典の最初に紹介する。」

 

その一言で、教室は一気に騒がしくなった。

やれ「突然だな!?」やら「男と女どっち?」やらなんやら。

欠く言う新一もその一人だった。

 

(急だな!

普通なら事前に一言くらいあるだろ‼)

 

しかし、担任はそんな生徒の事などお構いなしに話を進めていく。

 

「静かに!

俺も昨日聞いたばっかなんだよ。

『えぇー!』

えぇー!じゃない!

文句なら俺じゃなく校長に言え!

とにかく、俺は言ったからな。

転校生に聞くこと考えとけよ。

俺は今から転校生迎えに行ってくるから、一応、一時間目の準備しておけよー。」

 

そう言って荒々しく教室を出て行った。

どうやら、担任も急なことに苛ついて居たらしい。

いつもより行動が攻撃的だった。

 

担任が出て行った教室は、先程よりももっと騒がしくなる。

新一のそばでは、幼馴染の毛利蘭と鈴木園子が転校生について話していた。

 

「ねえ蘭、転校生、男かしら。

イケメンだったらいいわね。」

「もう園子ったら、相変わらずイケメン好きなの?」

「ええ、そりゃもちろん。

イケメンは目の保養になるのよ。

見ているだけでもいいんだから。」

「あははは。

でも私は女の子でもいいなぁ、仲良くなれたらなりたいし。」

「あら、それは男でも。」

「えっ、う、ううん。

私は、女の子だったらって。」

「わかってるわよ。

蘭は新一君一筋だもんね。」

「しっ新一はそんなんじゃっ。」

「はいはい。」

「もうっ。園子ったら~~!」

 

本人が居るのに楽しそうである。

当の本人は、この時期に何故?と、周りの声も聞こえないくらい集中している。

全くもって残念な男である。

無意識に意識している女の子のデレだというのに。

でも、彼がこんなにも考えてしまうのも仕方がないと言える。

なんせ、今は三学期も中間に差し掛かったところなのだ。

この時期に転校とは普通ならあり得ない。

まあ、理由は心配性な親が我が子の生活ために、と勝手に色々進めただけなのだが、そんなことをここに居る彼らが知る由はない。

 

(転校するならもっと早い時期、例えば三学期の始めでもいい筈だ。

それが、何でこんな、三学期も終わりに差し掛かったときに転校なんて。

なんかあったのか?

それとも急な家の事情か?

わかんねえな。

うーん。

まあ、本人に聞けばいいか。

答えてくれるかは別としても、何かしら分かるだろうし。)

 

とまあ、こんな風に高校生探偵として活躍している彼は考えているのである。

しかし、理由を知ったら、呆れたように

 

「ああ、ただの親バカか。」

 

とでも呟きそうだ。

まあ、理由の元は、息子の異常過ぎる生活を気にしてのことなのだが。

さて、彼が周りを見てみると、未だ教室は騒々しく、自分のそばでは、幼馴染が顔を赤くして話している。

自分が彼女らを見ているのに気付いたのか、その片割れである園子がこちらに話を振ってきた。

 

「ねえ、新一君。

新一君は転校生、男と女、どっちが良い?」

「・・・・!」

「はあ?俺は別にどっちでも良いけど。」

「本当?

本当に、どっちでもいいの?」

「ちょっ、園子っ」

「蘭は黙ってて。」

「でもっ」

「いいから、ねえ、じゃあ、どっちかって言ったらどっちが良い?」

「・・・男?だな。」

「へえ、なんで?」

「特に理由はねえよ。

ただ、男の方が話しやすいだろ?」

「ふ~ん。良かったわね、蘭!」

「えっあっうっうん」

「どうしたんだ?蘭。」

「なっなんでもない!」

「はいはい、これだからこの夫婦は。」

「「ふっ夫婦じゃねえ(ない)!」」

「ふふっ二人とも顔真っ赤じゃない。」

「「~~~」」

 

そんなことをしていると、

 

「おい!席着け!授業始めるぞ!」

 

いつの間にか教室に帰って来た担任が居た。

この部屋がよほど騒がしかったのか、誰も、いつ彼が教室に入ってきたのか分からなかったらしい。

急いで自分の席に戻り、授業の準備をし始めた。

それを確認した担任は、一度教室を見回したかと思うと、

 

「今から転校生の紹介をする!

静かにしてろよ!いいか!」

 

と、声を張り上げた。

その一言で、教室はさっきの騒がしさが鳴りを潜めた。

とは言っても、普段よりは騒々しいと言える。

コソコソコソコソと、近くの席の者と話して居るのも少なくない。

全然静かでは無かったが、担任はそれでも良いと満足したようだ。

扉に向かって、

 

「団扇、入ってこい」

 

と声を掛けた。

一気に教室中の視線は扉に向かった。

徐々に開かれていく扉、さっきの騒々しさが嘘のようにしんとした教室。

この部屋に居る全ての人間の視線を受けて登場したのは、キレイに切られた短髪、つり目がちな目、白い肌、端整だが整った顔立ちで、180cmくらいの、高校1年にしては長身といえる黒髪黒眼の少年だった。

高校生にしては、落ち着いた雰囲気を持っており、その外見からして、女子にモテそうである。

そして、黒髪黒眼というのが、本当に黒色なのだ。

本来、日本人というのは、黒髪黒眼と言われてはいても、どちらかと言うと、茶色に近い。

焦げ茶と言われる人もいるが、烏のような黒髪に黒眼は全くと言って良いほど居ない。

それがどうだ?今入ってきた少年は、正真正銘の黒だ。

光に当たっていても、茶色く光るのではなく、どちらかと言うと少し藍色っぽく光っている。

それに、クラスの視線を全て集めていると言うのに、緊張もなく、むしろ堂々としている。

その堂々さに嫌味はなく、一対多数に慣れているようにも見える。

つまるところ、

 

『なんか凄いの来た!』

 

と言うことだ。

そんな中、彼、工藤新一は、

 

(へえ、面白そうな奴だな。)

 

と、一人、団扇と呼ばれていた彼に視線を向けていた。

 

 




はい、という訳で高校生として出してみました。
邂逅の話です。
思ったより園子が大人っぽくなってしまいましたが、基本、蘭の危機&パニック&子供達が関わらなければ、純情な新一と蘭を弄る人だと自分は考えていますので、ご了承下さい。
あと、オビトは、子供の頃、カカシと同じくらい色が白かったので、色白にしました。うちはですし。
大戦時やら、マダラとして暗躍やら、水影としても一対多数に慣れているように思ったので、基本堂々としています。
それと、オビトが微妙なパニックになっているのは、16年間、オビトにしては平和だったからです。
高校の時間等に関しては、分からなかったので、自分の高校を基準にしています。
オリキャラも居るので、ご了承下さい。
「」が会話文、()が気持ち文です。
『』は、大勢、つまり、2,3人等数字が決まってないときの会話です。

読んで頂き、ありがとうございました。
色々とうろ覚えな所も有るので、仕方ないな、という、広い心で見ていただけると助かります。


では、またいずれ、お会い出来たら幸いです。
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