転生したら、異常な程事件が起きる世界だったんだが   作:紫最槻鱗

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どうも、紫最槻鱗です。

第四話です。

今回も、楽しんで頂けたら幸いです。



四話

帯人にとっては有意義な、新一達にとっては地獄のような時間が終わった。

結局、数学教師の雷が落ちた後、帯人以外の生徒達全員がランダムで当てられた。

しかも、「自分はもう当てられたから大丈夫だろ(かな)」と、思っているとまた当てられるという、安心も安堵も出来ないハラハラドキドキとした50分だったのだ。

そのせいで、さっきの元気は何処に行った!?という程に教室の中は死屍累々であり、安堵の息や、「疲れた」等の言葉以外、誰も何も言う元気がなかった。

しかしそうなると、休み時間中に質問を受けると言われていた帯人は、ただ席に座っていることしか出来ない。

暫くその状況が続き、一人、何の被害もなく、そして、新しい知識が増えたことで満足げに座っていた帯人が、ふと周りに目を向け、まあ、彼ならば言うであろう言葉を発した。

 

「おい、貴様等。

質問とやらは良いのか?授業が終わってからもう、3分程は経っているが?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

『あっ‼』

 

新一達は「そうだった‼」とばかりに身体を上げるが、よほど疲れていたのか、また死体に戻った。

しかし、質問する気はあるのか、モゾモゾと何人かは動き始める。

まるでゾンビだ。

そのうち一人が、思い付いたとばかりに手を打ち、

 

「工藤くん達さ、さっき書いてたメモ、持ってたよね?

団扇くんと席近いし、私達よりも余裕ありそうだし、そこの夫婦と「「夫婦言うな‼」」はいはい、んじゃ、そこのリア充と鈴木さんで質問してくれない?「「だから違ぇよ(うって)!!」」ほら、こんなに元気なんだし、つーことで、宜しくね。「ちょっ、私もなの!?そこの夫婦だけでいいでしょ‼」「「だから!!!」」いいじゃん、鈴木さんだって気になってんでしょ。

それに、誰がそこの二人のスットッパーするのよ。「「「うっ」」」

よし、拒否権はなしで。

んじゃ」

バタン‼

 

そして力尽きた

 

(((言うだけ言って死んだぞ(わ(わね)))

 

((((((((((ナイス!柏木(さん)‼)))))))))))

 

3人は呆れた目で彼女を見やり、他の生徒達(半死人&死体)は良くやったと言わんばかりに彼女に向かってサムズアップした。

 

そんな茶番を呆れを感じさせながら、気持ち楽しそうな雰囲気を出して居た様な居ない様な帯人がぶった斬る。

 

 

「で?

 

 

 

 

 

 

結局、オレはどうすればいい?」

 

一瞬の後、

 

『いけっ!工藤(くん)達‼』

 

屍共が叫ぶ。

新一はそれを面倒だという顔で見やり、蘭と園子に目を向けた。

 

(どうすんだ?)

 

(もう、諦めた方がいいんじゃない?

それに、私も少し気になるし・・)

 

(そうね、それに、どうせ新一君も気になってんでしょ。

私だって知りたいし、もう諦めましょ。)

 

確かに、新一も帯人には色々と興味津々だ。

主に、一人で暮らすのも反対されるような生活態度とか。

故に、

 

「・・・・・・ハァ・・・・・わあったよ」

 

と渋々、もう、本当に渋々と了承する。

 

『ヨッシャァア!!!』

 

屍共がガッツポーズをし、新一は(コイツ等俺より元気あるだろぜってぇに)と恨みの目を向けようとして

 

(いや、コイツ等には何言っても無駄だな、俺が疲れるだけだ)

 

やめた。

懸命な判断である。

こういう奴等は反論されたりリアクションを取ったりすると、更に無駄なことや面倒な反応をするからだ。

それを分かっているのか、新一は深いため息と共に米神をヒクつかせ、蘭は苦笑いをし、園子は笑ってはいるが眉が寄り、口元が歪んでいる。

3人はシンクロしたかのように一度深呼吸をすると、先程書いたノートを取り出し、質問を始めた。

 

しかし、まぁ、授業が終わってから時間も経ち、尚且つ無駄な茶番を殆どの生徒達がノリノリでやっていてもう、休み時間が残り3分程しか無いので、結局質問は、蘭のノートから4題、園子のノートから4題することにした。

それは

 

1.親に心配される程の生活態度とは?

2.前の学校はどうだった?

3.彼女居る?

4.成績良い?悪い?

5.好きなものが無いなら嫌いなものは?

6.何かしらの部活に入る?

7.得意なことは有る?

8.苦手なことは有る?

 

の、計8つだ。

質問を選んだ時間とそれを帯人に質問した時間を含めると、答える時間は2分程しかない。

普通、これだけの質問を急に聞かれ、2分で全て答えるのは無理だろう。

それに、質問への回答とは本来、聞き、それについて思考し、それをまとめ、質問者に分かりやすい様に言葉を選び、会話文にする。という行程を踏む。

それに質問によっては、自分では理解できても、質問者には理解できないことが多く含まれるものもある。

今回は上2つの質問がそれだ。

他の6つは簡潔に答えることが可能だが、この2つはそうはいかない。

回答者にとっての常識が必ずしも質問者の常識だとは限らず、知識も、価値観も、人それぞれの千差万別だ。

故に、少しでも自分の価値観が出るであろう質問は、答えるのが難しい。

それが、回答者一人の質問者多数の場合は尚更だ。

一対一、多数対多数ならばそれ程では無い。

一対一ならば捕捉しながら回答でき、多数対多数ならば回答者は意見のすり合わせをしながら、よりズレの無い回答を選べる。

しかし、一対多はそれらが出来ない。

捕捉しようとしてもそれが一人からとは限らず、そもそもすり合わせは回答者が一人の場合出来ない。

 

そう、それが"普通"だ。

 

だがここに居る団扇帯人(うちはオビト)は良い意味でも悪い意味でも"普通"では無く"異常"だと言える。

故に、こうなるのはその異常性を持ち、それを理解している帯人以外分かっていなかった。

簡単な話、先程長々と語った質問云々に喧嘩を売る様に帯人はスラスラと答えて見せたのだ。

 

1.食事と睡眠を殆ど取っていない様な生活だ。

2.普通だ。良くもなく悪くもない。それだけだ。

3.居ない。

4.前の学校では悪くはなかった。

5.特に無いと思ったが、現実を見ない愚か者は嫌いだな。

6.入らん。

7.身体を動かす事だな。

8.何を考えているか検討もつかん砂利共の相手は苦手だ。

以上だ。

これ以上の質問は受け付けん。

 

と、少しも思考していると言える時間も掛けずに。

それに釘を刺すのも忘れずに。

生徒達にとっては、次の休み時間にでも答えられ無かった質問に答えて貰おうとして居た(それで、交流を深めようとしたとも言える)のだが、まあ、全て答えてしまってはそれも出来ず、元々の口調プラスそれに合った威圧感のある帯人は近付きがたい者も居るので、少々落胆していたようだった。

 

 




はい。
楽しんで頂けましたか?
予定日より一日過ぎててすいません。

唐突ですが、今回出てきたオビトへの質問以外に、気になった事が有ったら聞いてください。
できる限り答えます。
矛盾する点とか出てくるかも知れませんし。

とりあえず、今回も読んで頂き、有難うございます。

ではまた今度、楽しんで頂けたら幸いです。
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