血濡れの銃剣士   作:榊晃輔

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大学とは単位が命。

と言う訳で久々の投稿になりますが…評価が両極端ですね

とりあえず駄文ですがまたよろしくお願いします


十六回目。呼んでない出て来んな!

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…やべぇ…」

 

 

 

あの後俺達は一階層まで駆け上がってきて近場にあった宿屋に部屋を取って休んでいる所だ。

 

血塗れの防具を清掃して服は現在洗濯中で下着姿でベッドに座っている。

 

なんとも勘違いの多発しそうな状況だ。

 

さて、想像以上の強敵で全く敵わなかったのだが…俺達でアイツを何とか出来るのだろうか?

 

正直な所…現状では確実に無理だろう。

 

だからと言って放棄するつもりはさらさら無い。

 

まぁ策があるのかと聞かれても何も無いのだが…

 

 

 

「ソーマ、この依頼は危険すぎるわよ」

 

「そうだな…今のままじゃ二人揃ってお陀仏しかないな」

 

 

 

せめてもう一人ここに戦力が加われば何とかならないかな?…そのあと一人がどこに居るんだって話だけどね。

 

実際俺達程度の実力だったら後10人は確実に欲しいな。

 

それでも出来て撃退が精々って所だろうなぁ…

 

ミュリエルさんやエマさんに助けてもらうわけにも行かないし…俺、殆ど知り合い居ないからなぁ…

 

仕方ないだろう!?ここで生まれ育ったわけじゃないんだもん!

 

とにかく今日はもう休もう。

 

考えるにしても身体が疲労感を訴えてきているので何も思い浮かびそうに無いし。

 

 

 

「とりあえず休もう。今後の事は明日考えよう」

 

「うん。それじゃあ私はシャワー浴びて寝ちゃうね」

 

「俺は…もう寝よ…おやすみ」

 

 

 

シャワーは明日の朝で十分だろう。

 

大きなあくびを一つしてそのまま意識が闇の中へと飲まれて行った。

 

 

______

 

 

 

「…ふぁ~ねむ」

 

 

 

差し込む日の光で目が覚めた。

 

いや、日の光というのは間違っているな。

 

人工的に作られた光が差し込んで来て目が覚めた。

 

が、急にその光が遮られて影になる。

 

 

 

「お目覚めかなーソーマ」

 

「…?」

 

 

 

目の前にはいつか見た気がするデビルハンター。

 

あーリッカだっけか?

 

と言うかメルは何処に行った?

 

 

 

「彼女ならお風呂だよー」

 

「あーそうか…んで?何でお前が居るのか聞かせてくれ」

 

「なんとなくかな?」

 

 

 

なんとなくで来るような場所では無いだろうに…

 

しかも人の部屋に勝手に湧き出るなんて大したものだ。

 

この宿の警備は一体どうなっているんだまったく。

 

 

 

「…帰れ!」

 

「やーだー」

 

 

 

何だこいつは!?

 

文句を行ってそのまま俺に向かってダイブを決めて来やがった。

 

勿論支え切れなかったので一緒に倒れ込んでしまう。

 

この状況…まさに圧倒的っ!

 

 

 

「…死亡フラグや」

 

「ソーマ。何してるの?」

 

「!?」

 

 

 

横から聞こえてきたのは紛れもなくメルの声だ。

 

そして俺はリッカに抱き着かれ駄々をこねられている。

 

だが今回は全く持って悪くない(自分では)と思う。

 

という事で少し強気に言ってみよう!

 

先ずは冷静に…

 

 

 

「おはようメル、朝から風呂か?」

 

「ええそうよ?それよりも…」

 

「ああ、こいつはリッカ。デビルハンターで俺の仕事仲間だ」

 

 

 

リッカの頭をポンポンと叩いて説明をする。

 

その際にリッカの耳元で…

 

 

 

「合わせなかったら…分かってるな?」

 

 

 

と囁くのを忘れない。

 

これで導入としては中々の出来だと思う。

 

 

 

「ほら、久々の再開で喜んでるのも良いがそろそろ離れてくれ。ついでに自己紹介しろ」

 

「んー分かったよ」

 

 

 

俺から離れ身だしなみをササっと整えて立ち上がるリッカ。

 

 

 

「武装都市バルマスケの月風館のデビルハンター"戦うアイドル"ことリッカでーす!よろしく」

 

「よ、よろしく」

 

「そんな固くならないでよメルちゃん!これから一緒に行くんだしフレンドリーにいこー?」

 

「一緒に?」

 

 

 

ん?

 

何か一瞬にして話の路線がダメな方向に突き進んだ気がするぞ?

 

リッカの方を見るとウインクしてきたが何も上手く行ってないからな!?

 

後で見てろよリッカめ。

 

 

 

「どういうことソーマ?」

 

「あーそれはだな…ほら、昨日の奴俺達だけじゃ無理だろうし手伝ってもらおうと思ってな」

 

「そういうこと…じゃあ仕方ないわね」

 

「え?…ああそう言う事だ」

 

 

 

思いの他アッサリと解決したぞ?

 

何か裏があるのではないかと思ったがリッカとは初対面だろうしそういうのは無いだろう。

 

まぁすんなり行けるならそれでいい。

 

というかリッカ、意外に話が分かる奴だな。

 

 

 

「ねーねーメルちゃんはソーマとどういう関係なの?」

 

「私は…奴隷です」

 

「ソーマ?チョット外でお話しなーい?」

 

 

 

あー前言を修正しよう。

 

やっぱり面倒くせえこいつ。

 

 

_____

 

 

 

リッカにきちんと説明をして準備等をしていたら宿を出る頃には昼近い時間になってしまっていた。

 

外に出ると相変わらず人工的な光で照らされている。

 

この街は時間の感覚がわからなくなってくるな。

 

街の中を少し歩いて昼を取るため店に入ったのだが俺は味など全く覚えていない。

 

気になる事がありすぎてそれどころではなかったからな。

 

まず何でリッカが俺たちの所に来たのか理由がサッパリだ。

 

隙をついて俺を狩ろうとしてるのか?又は別の理由があるのか?

 

どうやってこの場所を探し当てたのかすら不明だからな。

 

疑えば疑う程先の見えない状況になってきたので考えるのを辞めた。

 

次にあの館にいた竜人族のあいつだ。

 

素の状態ですら勝てるか分からないのに理性の箍が外れいる相手をどう相手にするか?

 

相手だって理性が無いだけで知能はあるのだから間違いなく次は死ぬ。

 

ヴァンパイアの不死を活かして無理矢理も一つの手だとは思うが…出来れば使いたくは無い。

 

この方法を取るのであればメルにはご帰宅を願いたいところだ。

 

…唯一つ、被害を出さずに収められるかもしれない方法があるが残念ながらあるだけの存在だ。

 

この手を取ることは無い。

 

そうなると「ソーマ」何か策を考え「ソーマってば!」

 

 

 

「何だよメル?何かあったのか?」

 

「何かあったのかじゃないわよ。リッカさんの話聞いてなかったの?」

 

「ん?ちょっと考え事してたからサッパリだ」

 

「もう、ちゃんと聞いておいてよ」

 

「あー悪い。掻い摘んで教えてくれ」

 

 

 

リッカはどうやら以前に精神暴走状態の相手と戦った事があるようだ。

 

相手は人間だったそうだがそれでも被害は二桁になったらしい。

 

そうなるとどう考えても今回の被害は三桁確定クラスだろう。

 

その時の相手は手足がもげても全く怯まなかったそうだから…恐ろしいな。

 

そんな相手に向かって二人で挑むなんて馬鹿だろお前らっていう内容だった。

 

 

 

「無理なのは承知だけどボロクソすぎだろお前」

 

「どうしたのいきなり?」

 

「いや、リッカの話を掻い摘んでみると馬鹿にしてるのかと思って」

 

 

 

まぁ実際そうなんだろうな。

 

三人で行った所でたかが知れてる…死体が一つ増えるだけだ。

 

フォークで皿の上にある物を突っつきながらボーッとそれを見る。

 

只々、何もすることが出来ずに良いように弄ばれるだけの存在。

 

俺達の現状を見ているようで嫌気がしてきたので突き刺してそれを口に運ぶ。

 

 

 

「…ぅぉ辛ぇ!?」

 

「さっきから食べていたのに今更なの?」

 

「あっは馬鹿じゃないのー?」

 

 

 

誰だよこんなもの頼んだ奴…一人しかいないけど。

 

リッカは後で痛い目見せてやるから覚えておけよ!

 

 

 

「…さて、とりあえずもう一度偵察にでも行くか。死ぬかもしれないけど」

 

「ソーマは死なないじゃない」

 

「そうだねー私達はふつーに逝っちゃうよ?」

 

「あくまでも誰も死なせはしない。死んでも生きて帰してやるよ」

 

 

 

と言ってみたのは良い物の毎回こんな恥ずかしい事言っている奴等の気がしれないとちょっと思う。

 

 

 

「な、何言ってるの馬鹿じゃないの!?そ、そソーマは…し、死なせないんだから!」

 

「じゃあお願いしようかなー?私もメルちゃんが死なないように頑張るよー」

 

 

 

どうしてまたこう反応が違うと見てて面白いがやはりリッカはムカつく。

 

そんなニヤニヤしながらこっち見んな!

 

わかってるんだよこっちだって笑っちまいそうな事言ってるって。

 

昼の賑やかな喧騒の中、一際賑やかに過ごしていた俺達だった。

 

 

 

 

 

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