血濡れの銃剣士   作:榊晃輔

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こんばんわ。
台風がヤバイですね。

こんな作品ですがお気入りが10件超えて驚いています
この調子でもっと伸びたらいいなとか…

今回も駄文ですがよろしくお願いします


八回目。血濡れた名前。

八回目

 

 

 

 

 

 

 

「なぁメル。彼等に謝ったら?」

 

「嫌よ!コイツ等ソーマを馬鹿にして!ゴミ以下の屑のくせに!」

 

「…はぁ」

 

 

 

現状はピンチ。

 

なんせガタイの良いお兄さんやおじさん達に囲まれてるからね。

 

あー怖いなぁ…そんな射殺すような目で俺を見ないでくれよ。

 

俺、そういう趣味無いからマジで無理だって。

 

メルがボロクソに言った連中の仲間か唯の野次馬かは分からないが、人が集まってきてしまった。

 

少なくとも武器を構える奴は絶対に敵だよ…な?これ。

 

街中で武器を取り出してこんなことしていたら普通は即御用になっちゃうよね。

 

あぁ…ここには憲兵団、いわゆる所の警察は来ないよ。

 

そりゃあそうだろう?ここまで手を回すとなればどれだけの人員が必要になるか…

 

ここは何処の街にでもある裏通りの闇市なんだからさ。

 

暗黙の了解で全ての罪が囚われない場所…まぁ無法地帯ってやつさ。

 

んでまぁなんでこんな事になっているのか…事の発端はあそこからだ。

 

 

___________

 

 

 

「なぁメル…そろそろ起きない?」

 

「もうちょっとだけこのままいさせてよ」

 

 

 

その言葉はもう何度目かわからない…少なくとも三十分くらい前から言い続けているな。

 

どんな状況かといえば、メルが腕に抱き着いてるinベッドって感じ。

 

服装が普段着になっているので既に一度起きたのだろう。

 

…あーそろそろ腕が痺れて来たよーもう離れて欲しいよー。

 

このままだと状況が変わりそうに無いので無理矢理ひっぺがして身体を起こす。

 

そんな不満そうな顔をしてもダメです。

 

 

 

「もーソーマのケチー」

 

「はいはい、とりあえずケチで良いから起きてくれよ」

 

「はーい」

 

 

 

まったく…こういう所見ると本当にメルは何十年も生きてるのか怪しくなってくるね。

 

ベッドから抜け出すと何とも言えぬ解放感がやってきた。

 

うん、やっぱりシングルベッドでギュウギュウ詰めは良くない。

 

次回から宿を取るときにはダブル…いや、ツインの部屋を取らないとな。

 

何気メルに毒されている気がするがあえて気にしない…今のはちょっと間違えただけだ。

 

顔を洗うために洗面所に行き、戻ってくる頃にはメルは既に準備ができていた。

 

 

 

「今日は何をするのソーマ?」

 

「俺の装備昨日裂けちゃったじゃん?だからもう新しいの買おうかなぁ…って」

 

「そうだったわね…そういえばソーマの装備って何なの?」

 

「あーそうか、昨日後で教えるって言ったっけ…んじゃ教えてあげよう」

 

 

 

メイン装備

・頭《無し》

・上半身《Bランク:布の服(魔法強化)》

・腕《Cランク:革のグローブ》

・下半身《Cランク:厚手のズボン》

・脚《Cランク:革のブーツ》

部分装備

・首《無し》

・手首《無し》

・指輪《Cランク:服従のリング》

武器装備

・銃剣《Sランク:双剣双銃"カドラ"》

 

 

 

「…」

 

「どうよ、カドラ凄いだろ?コイツは憑依物じゃないけど使用者が銃剣を捨てない限り何時でも何処でも手元に戻ってくる素晴らしい武器なんだぜ?」

 

「…いの?」

 

「え?」

 

 

 

メルが俯きながら何か言っていたが全く聞こえなかった。

 

ぷるぷるしてるけどどうしたんだろうか?もしかしてカドラの凄さにビビったか!

 

 

 

「ばっかじゃないの!」

 

「うぉっ!?」

 

「うぉっ!っじゃないわよ!あまりにも軽装備だから一つ一つの防具が凄い強力なのかと思ったら何よこれは!ゴミ装備も良い所じゃない!やる気あるの!?バカなの死ぬの!?」

 

「あ、いや…俺しなn「そういうことを言ってるんじゃないわよ!」

 

「…すいません」

 

 

 

何かすごい剣幕で怒られしまった。

 

どうやらメルはこのゴミ(俺的には快適)装備が気に食わなかったらしい。

 

防具だけ見れば初心者の冒険者ですらもっとマシだと思えるような装備だもんなぁ…

 

俺は死なないからこれでいいと思ってたんだけど…買い換えても安く済むしね。

 

 

 

「あのねソーマ、私はもしもの時のことを考えて欲しいの。いくら貴方が不死身だとしてももしかしてがあるかもしれないでしょ?だからもう少しマトモな装備にして?いい?」

 

「あーうん、分かったよ」

 

「貴方が死んじゃったら私は…きっと後を追うからね?」

 

「ハイ、了解しました」

 

 

 

メルはメルなりに心配してくれてるわけか。

 

やっぱり他人からしてみれば俺の装備はそれだけ危険ってことなんだよなぁ…

 

正直、今の生活に慣れすぎていてやられても死なないから死の概念が薄まってきているのかもしれない。

 

 

 

「ねえソーマ?あとお金は幾らぐらい残っているの?」

 

「えーと…昨日の報酬が結構多かったから金貨60枚くらいかな?」

 

「そう…じゃあ50枚は使っても大丈夫ね?そうと決まれば急いで装備を揃えに行くわよ!」

 

「あ、おいチョット待てって!」

 

 

 

戸を開け放ちさっさと外に出ていってしまったメルの後を追いかけるべく急いで荷物を纏めて戸締りをする。

 

因みに今更だが宿の部屋にはちゃんとロックの魔法が掛かっていて、カウンターでもらう部屋に合う番号の解錠の魔法が掛かった札を扉に翳すと開くシステムだ。

 

言うならばオートロックみたいなのに近いね。

 

急いで宿から出てどこに向かうか分かっていないメルの後を追いかけ、捕まえる。

 

 

 

「落ちつけメル…とりあえず行くのはあの装備屋じゃない」

 

「それ以外にギルド公認の武器屋なんてあったかしら?」

 

「いや、公認じゃないが俺の知り合いがやっている装備屋がある。いつもそこで俺は揃えてるからな」

 

「そうなの?それじゃあそこに急ぎましょう」

 

「あーけどなメル、場所は…その…裏通りなんだわ」

 

「そう、じゃあ行きましょうか」

 

「え?」

 

「だってソーマが守ってくれるでしょ?じゃあ大丈夫よ」

 

 

 

嫌がるかと思ったのだけれどもそんな事は無かった。

 

むしろ守ってもらえるのが嬉しいのか、裏通りに行けるのが嬉しいのかは分からないがいい笑顔で隣を歩いてきている。

 

まぁ大した用じゃないから行ったところで問題は起きないだろう…そう思っていた時期が僕にもありました。

 

表通りを抜けて裏路地をずっと進んで行くと昼間だというのに薄暗く、どんよりとした空気が漂う場所へと出てきた。

 

表では頼むことが出来ない依頼を承る裏ギルド、危険なマジックアイテムを売る商店、ゴロツキの集まるバーや違法な奴隷市場、そういったものが蔓延っているのがここだ。

 

普通ならここに来ることは先ず無い。

 

まぁ俺は結構頻繁にここに来るんだけどね…そのせいで色々とあったりもしたなぁ。

 

目的の装備屋までは割と距離があるため、それまではこの通りを歩いて行かなければならない。

 

そうなると必然的に女を連れている俺は絡まれるわけで…

 

 

 

「よお姉ちゃん。ちょっと俺等と遊ばない?」

 

「可愛いじゃん~一緒に行こうぜ!ほらほら〜」

 

 

 

こういう輩も出てくるわけですよ。

 

もちろんメルはそんなの気にすることなくどんどん歩いていってしまうわけで…

 

 

 

「お、姉ちゃんいい身体してんな」

 

「…フヒッ」

 

「小遣いやるから一発キメさせてよ譲ちゃん」

 

 

 

こんな風にぞろぞろと新しいのを引きけつてしまうのだ。

 

んでまぁ…流石に鬱陶しいと思ったんだろうね。

 

そこで彼等に言ったのだがそれがこうなった原因になる…

 

 

 

「私にはソーマが居るので「そいつ?そんな弱そうなヤツと居るより俺らと行く方が楽しいって!」

 

「はぁ?何言ってんのアンタ達?アンタ達バカァー?ソーマと居る方が楽しいに決まってるじゃない!それに弱そうですって?冗談も休み休みいいなさいよね。自分より弱いと思うなら力尽くで私を奪いなさい!」

 

 

_______

 

 

 

回想終了。

 

こうして相手を小馬鹿にするような言い草で相手を挑発するメル。

 

そしてそれに乗って怒り狂っている人が多数…少なくとも10人はいるな。

 

真実の瞳でステータスを見てみたが、Lvは20~40とそこまで苦労をする相手ではない…

 

スキルも強いわけではないのでLv負けしているような連中だ。

 

だけどやっぱり…面倒くさいよねこういうの。

 

誰か助けてくれると嬉しいんだけどなぁ…そんな事を思っていたがそんな事あるはずも無く。

 

 

 

「あんなの一瞬で片付けちゃって早く行きましょうソーマ!」

 

 

 

メルがそんなことを言いながら腕を絡めくるものだから更にヒートアップ。

 

完全に逃走の選択肢が無くなってしまった。

 

仕方ないので諦めてカドラを腰のホルスターから抜き出す。

 

 

 

「…はぁ、因みに言っとくけど死んでも知らないからね?」

 

「テメェをぶっ殺してさっさとあの女を輪姦してやるよ!ハッハッハ!」

 

「忠告してあげたのに…じゃあお前からだ!死ねよクz「待てっ!」

 

 

 

引き金を引こうとした瞬間、連中の後ろから聞こえきた響き渡る声に反応して構えた銃剣を降ろす。

 

どうやら願いが叶ったようで助けが来たようだ。

 

わらわらと道を塞いでいきり立っていた野郎共が横一列に並んで道を開ける。

 

そしてそこを歩いてくる女性が一人。

 

身長はソーマと同じくらいで180cmくらいだろうか?

 

モデルの様な体型で銀色の長い髪、頭には耳、そしてニヤリと笑った口元からは鋭い牙が見える。

 

狼人族の女性でこの裏通りを纏め上げている裏ギルドのトップ…

 

 

 

「お久しぶりですねエマさん」

 

「あぁ久しいな血濡れの」

 

「…その二つ名は辞めて下さいって言ってるじゃないですか」

 

 

 

裏ギルドでは登録をして幾つか依頼をこなすと二つ名が与えられる。

 

初めのうちは二つ名が無いので職業で呼ばれることが多い。

 

何故そんな事をしているのか?

 

理由は一応プライバシーを守る為、名前を一切出さない様にするらしいが、正直意味がない気がしてならない。

 

何で俺が二つ名があるかと言えば、知り合いの装備屋が依頼を完遂してくれたら装備をくれてやると言った為だ。

 

初めは断ろうかと思ったが報酬も聞く限りかなり良かったのでつい登録をしてしまった。

 

依頼の内容はもちろん表沙汰には出来ない内容だったので裏ギルドで受けるしか無い。

 

んで依頼を受けていく内に評判によって二つ名が与えられる。

 

そこで与えられたのは…

 

 

 

 

 

 

 

「"血濡れの銃剣士"カッコイイではないか」

 

 

 

 

 




感想改善点評価等もよろしくお願いします。

新キャラですがどうなりますかね…

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