多方面から続編を書いて欲しいとのことで書きました。
今回はデート編になります。
こんな八優だったらいいなぁという作者の自己満足です。
そんな少し甘い今回も、お付き合いいただければと思います。
それでは、どうぞ。
カールよし。化粧よし。服よし。今日は、いい天気だ。早くつきすぎたし。まだ30分あんだけど。仕方ない、待ってるか。って思ったけど、ヒキオもう居んじゃん。
「ヒキオ。待ち合わせまでまだ30分あるけど」
「お前だって30分前に来てるじゃねぇか」
「そ、それは! たまたまだし! ってか、それを言ったらヒキオもっと前から居るんじゃないの?」
「違ぇよ。今来たところだ」
「そのかっこよさそうなセリフなんだし」
「俺が言うと台無しみたいな言い方やめて?」
「実際そうっしょ。服はいい感じだけど」
「服はって……お前も、その、なんだ。いい感じだな」
「ふぇっ!? う、うん。ありがと……」
「……いくか」
「う、うん」
なんで、あーしこんなキョドってるん!? ヒキオと逆じゃん! 意識してるみたいでなんか複雑だし。
× × × × ×
「ヒキオ。今日は、ちゃんと話すこと。いい?」
「え、なに。いきなり」
「この前帰ったときは、全然喋らなかったじゃん?」
「当たり前だ。俺はぼっちだぞ」
「だから今日は話すんじゃん。せっかくあーしと出かけてんだし、それくらいしな」
「なんでそんな偉そうなんですかねぇ」
「なんか言った?」
「なんでもありましぇん!」
「んじゃ、よろしく」
さて、ヒキオは何を話してくれるだろうか。これで、つまらなかったら笑ってやろう。
「んで、今日は何するんだ?」
「んー。服見るっしょ。そーいやヒキオってどんな服好きなん?」
「どんな服か。俺はあんまそういうのわかんねえ」
「それ、自分で選んだじゃないの?」
「これか?これは小町に任せたんだよ」
「妹さん、苦労してるし。でも、いいセンスしてんじゃん」
今日のヒキオは、ボーダーシャツにネイビーのジャケットを着ている。
こいつ、こういうキレイ系結構似合うし。
「お前には敵わねえよ。よくそんな服来てるわな」
「ど、どこ見てるし!」
あーしは、オフショルダーを着ている。
そのせいもあってか、ヒキオは肩や胸元をチラチラ見ている。
まぁ、男だし仕方ないか。
「うっ、その、すまん」
「べ、別に、いいし」
「その言い方だと、見ていいことになるんだが……」
「そ! そういうことじゃないし! ってか、真昼間から何の話をしてるし!」
話せと言ってこんな話になるとは思わなかったし、まぁ、いいっしょ。
× × × × ×
「この服、可愛いっしょ」
「そうだな」
「こっちもいい感じ」
「なるほど」
「これもいいじゃん」
「確かに」
「どれがよかった?」
「そうだな」
「ヒキオ?」
「なるほ……」
「ちゃんと聞いてた? アンタ全然聞いてないっしょ?」
「俺に言われてもわかんないしな」
「じゃあ、聞き方変えるし。こっちとこっちどっちがいい? 着てみるから見て。あと着替えてる間にどっか行くんじゃないよ」
「ど、どこもいかないからね?」
「ふーん。まあいいし。ちょっと待ってて」
まずは、少し露出高めにおへそ出した服から。
ヒキオがどんなリアクションするか、揶揄ってやるし。
「じゃーん。どうよ?」
「あ、ああ。いいんじゃないか?」
「ちゃんとあーしのこと見てる?」
「見てるっての」
「じゃあ、なんで目逸らしてんの」
「これは、アレがアレでアレなんだよ」
「意識してるんー?」
「バッカ違ぇよ! 目のやり場に困るんだっての」
「なっ! どこ見てるし!」
「いや、悪いの俺じゃないよね?」
「ま、いいや。次」
あーしってば、何で照れてるし! 揶揄うどころか、こっちが揶揄われた気分だ。次は、露出抑えめ。キレイ系コーデ。
「はい、お待たせ」
「おう、待った、ぞ……」
「なんだし」
「いいと、思うぞ」
あれ、露出は少ないのにヒキオが目を逸らす。何だか変な空気だが、かき消すように店員が来た。
「お客様! 先ほどから見ておりましたが、すごく綺麗ですね。彼氏さん的にも露出控えめの方が安心しますよ~」
ツッコミどころ満載な店員だ。って、ヒキオってばあーしが彼女だったらって考えてくれてたん? だったら、こういう服の方が確かに他の男寄って来ないし安心か。
って、なんでヒキオを意識してるし……
「ちょっと店員さん? 俺別にそんなこと考えてませんからね? あと彼氏じゃないですし」
「そうなんですか? じゃあご夫婦ですか?」
「「は!?」」
ヒキオとあーしが結婚……あーしがヒキオの事を尻に敷いてそうだ。我がまま言っても、なんだかんだ受け入れてくれそう。
って、何考えてるし!
「あーしら、まだ付き合ってないし!」
「まだ? ですか?」
余計なところで鋭いし……天然なら天然らしくポカーンとしてればいいのに。
「えっと、何でもないし! と、とりあえず! これ、会計して!」
「お買い上げありがとうございます! レジまでお願いしま~す」
× × × × ×
「お待たせ」
「お、おう」
「あーし、お腹空いたし」
「そか。じゃあ、サイ……」
「サイゼとか言ったりしたら、どうなるかわかってるっしょ?」
「いや、冗談だって」
ホントかね。結衣曰く、サイゼとあの黄色い缶のコーヒー大好きらしいし。
「じゃあ、あそこにするか」
ヒキオの選んだ店は和食屋さんだった。サイゼが選択肢から消されて選んだのが和食ってのは、落ち着いてるヒキオらしいのかね。しかも、ヘルシーなプレート料理とかある当たり女子ウケいいし、そういうとこやっぱあざといし。
「シャレてんじゃん。ヒキオもやれば出来んだね」
「なんか美味そうだったからな。たまたまだ。たまたま」
「ふーん。確かに美味しそうだし」
お昼のピークを過ぎていることもあって、すぐ入れた。
「ヒキオは何食べるし」
「俺はこの『南蛮揚げ定食』にする」
「じゃ、あーしこの『豆腐ハンバーグ定食』にするし」
ご飯に種類があるらしく、あーしはキヌア入りご飯でヒキオがひじきご飯。揚げ物にひじきご飯って結構重そうだけど、やっぱその辺は男だなぁと思ってしまった。ってか、ヒョロいヒキオのどこにご飯入ってくんだし。なんで太らないんだし。
あーしの食べるキヌアは、いわゆるスーパーフード。なんかめっちゃ栄養満点で、女性ホルモンに効くってどっかの雑誌に書いてあったのを読んで以来、たまに食べる。
「キヌアって、美味いのか?」
「味はわかんないけど、なんかめっちゃ栄養あるんだし」
「なんだそれ。ざっくり過ぎてわからん」
「スーパーフードはモデルさんも食べるし、健康そうっしょ」
「まぁ、確かに、そういうことなら、三浦の見た目的にも納得できるわな」
「なっ!? なんだし、突然!」
「あっ、いや、そういう意味じゃなくてだな」
「じゃあ、どういう意味だし!」
「いや、なんてーか、言葉の綾だ」
「じゃあ、あーしがブサイクだっての!?」
「いや、そうじゃねぇよ! お前モデルみたいだから納得って話」
「えっ、あっ、そう……」
「おう……」
「お待たせしました~! 定食2点お持ちしました~」
ナイスタイミング。
変な空気をかき消すように、料理がきた。
「「いただきます」」
豆腐ハンバーグ。味が濃すぎないから、しつこくなくて食べやすい。食べ応えはあるけど、豆腐が入ってるからカロリー低いし、女子的には嬉しいし。サラダや味噌汁なんかもいわゆる「優しい味付け」だから、メインを邪魔しない。キヌアは……やっぱ味わかんないし。でも、健康にいいんだろうなって感じするし。
「ヒキオ、美味しい?」
「ああ。美味え」
「こっちも美味しいし」
「そうか」
「食べてみ? ほい」
「え、いや、いらん」
「あーしの飯が食えないっての!?」
「その嫌な上司みたいなのなんなんですかねぇ」
「さっさと食えし! はい」
「ん、んん」
お、赤くなってるし。そんなに顔赤くされると、こっちまで照れるっての。
「ど? 美味いっしょ」
「まあ、美味いんじゃねえの」
「なんだしそれ」
「あんなことされたら、味なんてわからねえっての」
「あーしに食べさせてもらったんだから、素直に美味いっしょ」
「んじゃあ、美味かった」
「最初からそう言えし」
「「ごちそうさまでした」」
× × × × ×
「さて、次はどうすんだ。帰る?」
「帰らないし! そんなにあーしといるの嫌なん?」
「や、別にそういうわけじゃ……」
「そ。じゃあ、いいじゃん。今度はヒキオの服見るし」
「いや、俺のはいいだろ。服とかよくわからんし」
「いいから行くよ」
To be Continued…
もしかしたら、ご存知かもしれませんね。
実際にあるお店をオマージュしてます。
あそこのひじきご飯美味しいですよねぇ……
ということで、UA2,000ぴったりであげようと思ってた今回。
気づいたら3,000リーチでした。
たくさんの方に読んで頂けて、とても嬉しいです。
不定期とはなりますが、どうぞ首を長くしてお待ち頂ければと思います。
それでは、また次回。
読んでくださった方に、感謝。