転生からはじまるデスマーチ   作:nani

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主人公の名前、やっと「陽向(ひなた)」に決めました。
狐で有名で語呂がいい名前が見つからなかったので、能力からそれっぽい前世の名前を考えてみました。
苗字は如月ですかね。

転生者同士の会話のとき、前世の名前がないと話ができないので。


正統派北欧系幼女

 全身を見ても、どこも音が漏れるようなことをしていなかったので、何故ばれたか疑問だ。もし、ばれたら話しかけてくるはずだから大丈夫だと思うけど、勘でも欺かないと完全迷彩とはいえない。

 

(・・・はっ!)

 

 音響迷彩を重点的に見直していたおかげで、他のことが疎かになっていたようだ。

 

 いつの間にか、サトゥーが門の方に移動している。

 

「ボウズこっち来な!」

 

 いつの間にか、新しい人が登場している。門番か見回りしている兵士だろう。

 

 しかし、ここまで周りが見えなくなるなんて驚きだ。

 これじゃあ、シックスセンスを使えるようになった意味がない。

 

「一応聞いておくが、指名手配されてたり盗みを働いてたりしないな?」

「はい、もちろん」

「じゃあ、このヤマト石の上に両手を置いて名前を言いな」

 

 そう考えている間にも時間は進んでいく。

 

「サトゥー」

 

 サトゥーがヤマト石に手を当てて名前を喋ると、個人情報(偽物)がヤマト石に表示される。

 

(これって犯罪?)

 

 僕の迷彩で完全犯罪ができることはわかっていたけど、思わず個人情報を盗み見るという犯罪行為をしてしまうとは。

 これは、あれだろうか?女湯を覗く罪悪感。

 実際に覗いたことがないので、よくわからない。

 ・・・けど、このままいくと、ポチ達の裸を見ることになる。そう思うと顔が赤くなった。

 

(駄目だ!いや、見たくないんじゃない。でも、僕が見たら駄目だ!)

 

(もし、入った後元男だとばれたらどうなる?もしかしたら、嫌われるかもっ)

 

 ・・・そうだ、わざわざ入る必要もないじゃないか。これまで通り、光で十分だ。

 むしろ、水より綺麗になっているんじゃないだろうか。裸になってから光適性を利用して自分に光線を浴びせるだけだけど。これ以前?全身がかゆかったなぁ。

 自分の裸は妹の裸とかで元々慣れているので、大丈夫だった。

 

 しかし、お風呂に入らないのはサトゥーは嫌がると思う。

 

 けど、その時はその時だ。そうなったら、いさぎよく白状しよう。

 

(あっ)

 

 また、置いて行かれそう。

 

 ◆◆◆

 

 サトゥーの後ろで登場のタイミングを図っているけど、絶対ここで登場できないよね。

 

 あ、サトゥーが美少女に絡まれた。

 

「そこのキミ! 宿の更新がまだならウチにおいでよ! サービスしちゃうよ~!」

「な、なんだっ」

「いいから、いいから、他より安く~~はできないけど、真心こもった美味しい料理と清潔なベッドもあるから!」

 

 こんなシーンあったなぁ。

 サトゥーも原作通りで、安心する。 もし、なにかあったらどうすればいいのかわからない。

 

 僕は二人の1mほど後ろを歩いていく。

 某青だぬきのように地表数ミリを浮遊して地面に影も落とさずついていく。

 

「お母さんっ! お母さんっ! お客さん連れてきたよっ!」

 

 久しぶりに、レベル上げや修行をやっていないからか、気が緩むがここで姿を現したら怒られる。

 ・・・ほんと、好感度が初期からマイナスなのはつらい。

 

「・・・女将さん、着替えとか日用雑貨を買いに行きたいんだけど、どの辺に買いにいけばいいでしょう?」

 

 はやく、サトゥーの奴隷になりたいなぁ・・・

 

「・・・はいよ、東なら治安はいいはずだけど、スリには注意しな。たまに西から出稼ぎに遠征してくるのがいるらしいからね」

 

「はい、気をつけます」

 

 はっ、まただ。

 ポチ達に会ったら、なんて話そうか考えてたら時間が飛んでしまった。

 別に、こんな細かいところまで原作覚えてないから気にしても意味がないけど。

 

 ◆◆◆

 

 サトゥーが食べ歩きしている後ろを歩いていく。

 

(僕って何やっているんだろう?)

 

 本当に何やっているんだろう? 

 これじゃ、ストーカーみたいじゃないか。

 

(おっと)

 

 今の僕は透明にみえるから、誰かとぶつかりそうになったら僕がよけないといけない。 別にぶつかっても大丈夫だと思うけど、暇なので全部よける。・・・難易度が低すぎる!

 

 そんな風にゲームをしていたら、サトゥーが路地裏を通って表通りへ出た。

 そして、表通りを見渡して呟く。

 

「首輪が流行ってるのか?」

 

(んー。どうなんだろう?)

 

 奴隷って、同種族の仲間がいなかったら他のところにいっても奴隷以下の扱いしか受けれないんでしょ。で、奴隷になるときにその仲間は奴隷にされるか殺されるかしたはず。

 

 別に、逃げても野たれ死にするだけじゃない?

 なんで、首輪なんてするんだろう?

 

 そうしていると、サトゥーの目が何かに釘付けになった。

 そして、その先を見てみると薄紫色のゆるふわ髪の正統派北欧系幼女アリサと黒髪黒目の大和撫子ルルがいた。

 

(おーなんか運命を感じる。アリサ、オークションで売られないよね?)

 

 精神魔法があるから、大丈夫なはず・・・!

 無一文の僕じゃ、迷宮から出た後、いなかったら見つけ出してさらってくるぐらいしかできないから頑張って、アリサ!

 

 僕が心の中で応援していると、サトゥーとアリサの目があった。

 

 サトゥーとアリサが見つめ合っている。

 

(サトゥー、アリサ・・・)

 

 二人の顔を交互に眺める。

 

 アリサが西の方へ消えると、サトゥーが頭を振って小さくいやいやと言っている声が聞こえた。

 

(アリサは一目惚れだったはずけど・・・)

 

 たしか、サトゥーはアリサの称号を見て近づかないよ?とかフラグを立てていたはずだけど・・・

 

(サトゥーも傍から見ると、一目惚れにしか見えない・・・!)

 

 一目惚れなんてみたことないけど、それでも一目惚れしていやいやオレはロリコンじゃないと自分に言い聞かせているようにしかみえない・・・!




・・・狐の名前って玉藻、コン、フォックス、狐丸とかしか思いつかないですよね?
サトゥー命名にしようと思ったんですが、パッと出てこないですよね。

理由としては、
玉藻 タマとかぶる
コン 猫にニャーはちょっと
フォックス ちょっと長い
狐丸 武器か! などです。

それに、呼びやすい前世の名前があるのに無理に名付けさせるとサトゥーが罪悪感抱きそうだし、諦めました。
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