転生からはじまるデスマーチ   作:nani

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気が付いたら、11時。さっきまで5時だったのに・・・


転生

 古びた木の屋根の天井がみえた。

 

(これ、もう夢じゃないよね・・・)

 

 元の世界の家族や友達、学校の先生、それとオンラインゲームのチームの仲間達はどうしているのかな?

 たぶん、死んじゃっているから悲しんでいるのかな?それとも、今の僕はコピーであっちにはあっちの僕がいて何事もなく過ごせているのかな?

 

(いや、今はこっちを優先しないと、自己確認(セルフ・ステータス)!)

 

 ーー「名前:ヒナタ」「性別:女」「階級:奴隷」

 ここまでは寝る前に見た。

 

(それにしても、この能力に固有能力(ユニークスキル)、デスマーチからはじまる異世界狂想曲に出てくるのとそっくりだ・・・)

 

 ー「年齢:0」「レベル:1」

(いや、同じものなのかも。ここがデスマの世界だったらいつになるかわからないけど、帰れるかもしれない)

 そう思うと少し気持ちが楽になった。 顔が笑みの形を作っているような気がするけど、上手く出来ているかわからない。

 

 ー「種族:狐耳族」

 前例はあるし、おかしくはないかな。

 むしろ、モンハンのアイルーみたいな〇人族じゃなくてよかった。女の子になっただけでも大変なのに、動物の常識まで学ばないといけないのは僕にはきつい。

 

(とりあえず、目標はこの世界がデスマの世界か調べることかな。もしそうだった場合、今の時系列と現在地の確認だ)

 

「▽▽▽」

 

 誰かが僕を抱き上げた。

 さっきまで集中してたから気づかなかった。

 

(そもそも、言語がわからない・・・)

 

 そうだよ、言語がわからないとなにもできないじゃん。まずは、そこからだ。

 ▽▽▽が僕の名前かな?

 

「▲▲▲」

 

(何言っているかわからないよ・・・)

 

 なにか言いながら、僕を抱き上げた首輪をした金髪の獣耳お姉さんは僕に食事(・・・)をくれた。

 

 

 ◆◆◆

 

 

(・・・とりあえず,食事の心配はしばらく大丈夫みたいだ)

 

 お姉さんが去っていった後、やっと思考を再開できた。

 

 もう一度、セルフ・ステータスを意識してみたけどステータスはオール1でスキルも「自己確認」「技能隠蔽(ハイド・スキル)」「宝物庫(アイテムボックス)」「危機感知」と「反転(リバース)」「光適性」だけで特に驚くことはなかった。スキルポイントは0だった。

 

「あ・・・」

(スキルを隠蔽していない!)

 

 それぞれのスキルの効果を確かめようと思ったときに、やっとその事実に気がつく。

 

「はぁ・・・」

(ばれてないといいけど・・・)

 

 とりあえず、全部のスキルを隠蔽して一息ついた。生まれたばかりなんだから頭が良く回らないのは仕方ない。

 決して、僕の頭が悪いんじゃない。

 

 

 

 よし。

 ユニークスキルは受け取ったときに、効果はわかっている。

 

「反転」は、驚くことにどちらかというとパッシブスキルに分類されるスキルだった。効果は自分の受ける事象を反転。(任意で無効化可)

「光適性」もパッシブスキルで効果は、光への適性、光属性魔法の威力増大、消費と必要スキルポイント減少と、光属性魔法レベル+2。

 

 こうしてみると、実にチートだ。

 問題は、「反転」は限界があってその中でどんな事象を()()()()()()()反転できるかを自分で決めておかないといけないことだ。それを超えてしまうとまるでブレーカーが落ちるように全て無効化してしまう。

 すぐ再展開できるといってももし突破されたら即死しそうだ。

「光適性」は、他の属性魔法の威力が90%減少し、消費と必要スキルポイントが倍加することだ。

 けど、別に使おうとしなければデメッリトはないし、特化はロマンだから何も問題ない。 

 

 こう考えてみると、「反転」は勇者ハヤトの「無敵の盾(つらぬけるものなし)」や狗魔王の「絶対物理防御(アンチフィジカル)」「絶対魔法防御(アンチマジック)」に似ている気がする。

 リソースを防御に振れば再現可能だし、攻撃の反射や異常状態を反転できる分こっちの方が優秀な気がする。アリサや闇賢者みたいなの貫通型のスキルもあるし、どっちにしろ防御できないならこっちのほうがいいとおもう。

 もし限界を超過するような継続型のデバフをうけたら、反転できないけどすでに死んでしまいそうだし関係ない。

 

(消費反転)

 

 ーパリンッ

そんな音とともに、紫色の光の欠片が体表から剥がれ落ちる。

 

「えっ」

 思わず声をだしてしまった。

 スタミナの消費とかを反転させて回復にすればずっと疲れずに考え事ができると思ってやったけど失敗するとは。

 今の僕が消費するエネルギーを対象にした消費反転はリソースを全部つぎ込んだらさすがにできると思ってたから驚いた。

 

(スタミナ消費反転)

 

 さっきのは、スタミナしか減少していないはずなのに失敗した。保険をかけるのもリソースをつかうのだろうか?それとも寿命やエネルギーの消費とかも反転して限界を超えてしまったのだろうか・・・?

 とりあえず、スタミナ消費反転だけで大丈夫なのか検証だ。

 

 

 ◆◆◆

 

 その後、何時間か考えたけど「能力の訓練をしながら言葉を覚えて世界を調べる」という目標に変更はなかった。

 元の世界についても考えたけど、今考えても無駄という結論しか出なかった。

 

 また、ここまで考えることができたことからスタミナ消費を反転させれば睡眠さえも要らないだろうということがわかった。

 

 ちなみに、「光適性」は現時点でなんの意味もないようだ。

 理由は、光属性魔術が使えないから。 光属性魔術を使うために必要な詠唱がしばらくできないから仕方ないだろう。

 

 まずは、言葉を覚えないと詠唱ができない。文字が読めないと魔法書が読めない。また、奴隷で赤ん坊だから魔法書を買うお金がない。

 ・・・原作のサトゥー並みに詠唱の宝珠が欲しいです。あっても呪文がわからないから結局意味ないけど。

 

 とりあえず、魔力感知、操作と発声練習はしておいた方がいいと思うからするけどしばらく出番はなさそうだ。




次、時間がとぶ予定です。
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