転生からはじまるデスマーチ   作:nani

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アニメ9話見ていたら、揺り篭がアニメ版の揺り篭になった。
・・・かっこよかったです。


揺り篭

 気分転換に焼き肉を食べる。串は木の枝の焼き鳥風だ。

 

「わりと、おいしい?」

 

 いままであんまり食べ物を食べてなかったから、よくわからないけどおいしいような気がする。

 

 とりあえず、焼き終わったら片付けて逃げないと。狩人に見つかってしまう。

 

 ・・・

 

 焼き終わったものはまとめて一つにして宝物庫(アイテムボックス)にしまう。 そして、片付け方も適当だが終わらせる。

 

 とりあえず、山のてっぺんに行ってみよう。

 異世界の景色というものを見てみたい。 重力反転で空から見たのは夜景だし、あまりよく見れなかった。

 

 森の中を走る。反転はスタミナと光学迷彩をできるぎりぎりの魔力、残りは保険の運動エネルギーだ。

 

 一時間ほど、迷彩の鍛錬をしながら走っていると山頂についた。 僕はその周辺の木で一番高い木に登った。

 

「おー、お?」

 

 案外、地球の山脈地帯の秘境でも見れそうな景色だった。

 しかし、南の山脈の向こう側に山を超える大きさの木を見つけたことで気分は再び向上する。

 

「あんなところにあんな目立つ木あったけ?」

 

 原作でも何か話題になってもおかしくないはず。

 この近くにあるものといったら、トラザユーヤの揺り篭しか・・・

 

 まさか、あれがトラザユーヤの揺り篭!? サトゥーに半日で攻略された。

 確かに、あの大きな木はエルフっぽいし、世界樹(っぽい木)に迷宮とか定番だけど・・・

 

 あそこはエルフの訓練施設だったけど、他の種族も利用できたはず。生命保護機能は働かないけど。

 

(レベルを上げるのに、あそこほど効率が良さそうところはなさそうだ。しかも、刃物も手に入る。もしかしたら、魔法書も・・・)

 

 そう思った時には僕はもう木を飛び降りて走り出していた。反転も全力で補助に使い僕はただ走った。

 

 ◆◆◆

 

 僕が揺り篭の前についたのは太陽が真上に来た頃だ。

 

(夜になってから帰れば間に合うか)

 

 レベルが上がったからか、走る速度もあがっている。 帰りはもっと早く帰れるだろうけど、今日こそはちゃんと帰りたい。

 

 入り口までの吊り橋を渡る。

 

「そういえば、ユニークスキルは人の身に余るってゼンが言ってたな」

 

 どうする?いままで完全に忘れていたけど、思い出した以上どうするか考えないと。

 

(・・・限界を超えなければ大丈夫かな?)

 

 使わないという選択肢はない。極力使わないようにはできるけど、使わないと飢え死にする。

 それに、危なくなったときはどうしても使ってしまうだろう。

 

(そもそも、ユニークスキルを使わずに魔物を倒せない)

 

 そうしていると、蜂のような魔物が空から襲ってきた。

 

「え・・・」

 

 対空攻撃できないんですけど・・・

 

 とりあえず、突っ込んできた蜂は串刺しにするけど鬱陶しい。

 鬱陶しいので、走って吊り橋を抜けて揺り篭に入る。

 

「ふぅ、やはり魔法は必要だな。投擲武器や弓でもいいけど」

 

 揺り篭が起動しているってことはミーアがいるっていうことか。 ため息をつきながら、そう考察する。

 

(お、レベルが上がっている)

 

 やはり、低レベルは上がりやすいな。 ユニークスキルがないと勝てるわけがないから当たり前かもしれないけど。

 

 ゴブリンらしき魔物を串刺しにしながら、トラザユーヤの間を探す。 魔法書があるとしたらそこだろうからだ。

 

(エルフ語は読めないから、シガ国語の魔法書でも置いていないだろうか・・・?)

 

 語彙が貧弱だけど、読めないことはないはず。呪文の発音と名前だけでも分かれば大丈夫だ。

 

 ・・・本屋から盗んで読めば良かったのだろうか?しかし、賞罰が付くのは嫌だし、そもそも見つからなくて諦めてしまった。たぶん、西街には本屋自体なかったんだと思う・・・

 

「あっ」

 

 僕はゴブリンのところに戻り、短剣を回収し、装備する。

 

「はっ!」

 

 短剣を振り回したり、かっこよく構えたりしてみる。

 

「おー・・・」

 

 しかし、戦闘では使えないだろう。 手に反転を展開すると多分握りつぶすか、折れてしてしまう。だからといって、展開しないと当たってもこっちがはじかれるだけだ。

 やっぱり、大剣か斧かな。振り回すだけなら握りつぶさずにできそうだ。

 

 今度は蟻のような魔物が出てきたので短剣で串刺しにしようとするが、途中で短剣が折れてしまった。

 

「くっ」

 

 急いで、貫き手を放つがかすっただけで避けられてしまった。むしろ、こっちの方が酸らしき液体を手に当てられた。

 

 液体は、体表で反射できたが所々服にもかかってしまい服がさらにぼろぼろになった。

 

 蟻がまた襲ってきたので、下に潜り込んで貫き手を放ち、貫く。

 

 しかし、蟻はまだ生きているようで咄嗟に横に転がる。

 

(よく考えれば、あのまま振りぬけばよかった)

 

 足で自分を固定してしまって衝撃を殺せないのだから、カウンターを狙う必要もない。

 

 そう思い、僕は蟻を手刀で切り捨て探索を再開する。

 

(仲間は呼ばなそうだ。いや、流石に1階でそれはないか)

 

 そう思いながら、1階を途中で迷ったりしながら探索する。

 

 

 

「・・・ここまでにしておくか」

 

 レベルが10になったので、一端外に出てどれくらい時間がたったか確認しに戻る。

 かっこよくそう呟いたが、このままアンデットのごとく永遠とダンジョンの攻略が終わるまで続けそうだったので、気付いた時にはかなり慌てていた。

 

 

 

 今の戦果はレベルアップだけだが、本当にどれくらい時間が経ったか気になったので戻って、外を見るとすでに夜だった。

 

「・・・集中しすぎたかな」

 

 本当にマップ(と時間表示)がないと不便だ。

 

 僕は夜が明ける前にセーリュー市に入れるように、今までより2倍は早く駆け出した。

 

 ◆◆◆

 

 なんとか、夜が明ける前に門の中に入れた。

 

 レベルアップで上がった魔力か器用さか賢さでも影響したのか光学迷彩の精度が上がっていた。多分、昼間でも人に見つからずに移動もできるだろう。

 魔素迷彩も1秒だけなら自前の魔力でほぼできてしまった。

 

 ・・・今までの苦労とは一体・・・?




土日は、忙しい。
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