転生からはじまるデスマーチ   作:nani

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主人公の能力から自分が一方通行が好きということは分かると思います。
一方通行でも良かったんだけどかっこよく一方通行をかける自信がなかったんです。 それに、一方通行のままだと竜の牙に貫かれる未来しか見えなかったんでそれはちょっと違うかなって。


魔法

 納屋の裏口の前にやってきた。

 

 ただ、ちょっと前回の出来事がトラウマになっているのかドアをノックすることを躊躇してしまう。

 

 すると、中から誰かが起きて歩いてくる音がした。 きっと、僕の匂いで起きてしまったのだろう。 そろそろ朝だけど、まだ起きるにははやい。

 

「きつね~?」

 

 タマだった。 僕は足音からしてポチかタマだと思っていたのでそれ程驚きはない。

 

「おはよう。これ、とってきたよ」

 

 そう言いながら、宝物庫(アイテムボックス)から焼き肉を取り出しタマにあげる。

 

「ニクー!・・・」

 

 最初はタマも喜んでいたけど、それからは焼き鳥風の虎肉を眺めてながら何か考えているみたいだ。

 

「どうしたの?」

 

「許可ないから、むり~」

 

 ・・・やはり、大量に作ってきて正解だった。 200本はあるから余ってタマたちも食べれるだろう。

 

 僕が考え事をしていると、焼き肉の匂いにつられたのか他の子たちも起きてきた。

 

「ニク、なのです」

「きつね、無事でしたか」

 

 ポチがタマの持っている肉を見つめる。

 そして、やっぱり一日帰って来なかったら心配するか。

 

「ごめん。肉焼いていたら帰れなくなった」

「いえ、無事で何よりです。それに、肉を持ってきてくれてありがとうございます」

「その分、たくさんあるから。多分余って食べられるはずだよ」

「たくさん、ですか?」

「うん。アイテムボックスにあれと同じようなのが200本は入ってる」

 

 リザがまた驚いていたけど、すぐ復帰した。

 

「・・・私たちは30本あれば十分です。あとは、他の奴隷仲間に渡してきて貰えませんか?解体所の裏手にヨナという人族の老婆の家があります。少々わかりにくいですが、獣人にもやさしい方でその方に渡せば問題ないと思うのですが・・・」

「わかった」

 

 ポチ達がちゃんと肉を食べれるか気になるけど、僕では何もできないので、リザのお願い通りにヨナって人のところに向かう。 

 アイテムボックスは入れたものが腐るのだ。わざと、余らせるために沢山作った(本当だよ?)がリザがそう言うならそっちにも分けにいこう。

 

 

 一昨日、行ったばかりなのですぐにそれらしきところについた。

 

 雑草だらけ庭の中にある家の前にくると、扉が勝手に開いてヨナさんらしき人が出てくる。

 

「あんた、呪い狐かい?」

 

 初対面でいきなりひどいことを言われた。 多分、奴隷商人のとこにいたときのあだ名だろうけど。

 

「たぶん?呪い狐っていうのが○○ってところの奴隷だったらそうだよ」

「じゃあ、呪い狐だね。呪い狐っていうのは紫色の髪と尻尾の狐で、他の奴隷から生気を吸うって奴隷から聞いた名前だ。私は違うと思ってその奴隷商人から買おうと思ったんだけど、奴隷商人から売れないと言われてね。それで、なんであんたはここに来たんだい?」

 

 割と、やさしい。

 だけど、奴隷からも言われているのか・・・ちょっとショックだ。

 

「これ、分けに来た」

 

 そう言って、焼き肉を全部アイテムボックスから出して両手いっぱいに持ちながら差し出した。 ちょっとショックだ・・・

 

「・・・お前さん、アイテムボックス持ちか。よく出てこれたね。噂は本当だったのかい?」

「違う。隠していただけ。もう売られて、そこの奴隷から言われて来た。噂みたいなことはやってない」

「そうかい。それで、この肉はなんだい?」

「虎の肉。一昨日狩った」

 

 ちょっと待って。 思考停止して答えていたけど、これじゃ逆にまずいんじゃ・・・

 

「一昨日か・・・。とりあえず、あがっておいで」

 

 そう言って、ヨナさんは家の中に入っていく。

 ヨナさんが言った通り、とりあえず家に入っていく。

 

「お邪魔します」

 

 ヨナさんは振り返ったけど、気にせず歩き続ける。

 

「ここに座りな」

 

 そう言って、私室らしきところに連れていかれ、椅子に座らせられる。

 他には、机と雑貨が上にのったベットしかない。

 しかし、ベットの上の雑貨の中に魔法書が一冊紛れ込んでいたのを僕は見つけてしまう。

 

「なんだい、そんなに見て。魔法書でもみたいのかい?」

 

 どうやら、じっと見すぎたようだ。

 ただ、それでも魔法が使いたくて首を縦に振る。

 

「話が終わってからなら、読んでも構わないよ」

「ありがとうございます!」

 

 魔法。魔法だ、魔法なのだ・・・

 どんな質問でも答えるつもりで、話を待つ。

 

「なんで、あんたはここ来れたんだい?」

 

 そんな風な質問に正直に答えていく。 トラザユーヤの揺り篭のことも昨日のことを話すとき話してしまったが、転生のことは話していない。

 

「なるほどね。それにしても、ウースってやつは馬鹿だね」

「うん、僕もそう思う。僕としてはありがたいけどね」

 

 命令が休むな。だけで、後は奴隷の自主性に任せている。ポチ達に感謝だ。

 

「それじゃあ、肉が手に入ったら持ってきておくれ。魔法書は読んでていいよ」

「わかった。こっちもその方がいいからね」

「ああ、お前さんは子供にしては賢いから大丈夫だろう。子供にしては」

 

 そう言って、ヨナさんは他の奴隷の仕事を確かめに行った。 僕が来た時には、すでにほかの奴隷は薬草や薪を拾いに行っていたのだ。

 

 僕は魔法書に飛びつく。

『生活魔法の極意』という本の題名からして中身は生活魔法だ。

 

「なるほど。こことここが違ったのか」

 

 まれに良く呪文を聞く機会はあったんだけど、耳コピでは限界があって唱えても何も起こらなかったんだ。 間違った癖がついても戦闘ではどうせ無詠唱だから結構試したんだけど、今までは発動しなかった。

 

 あれ?この呪文あっているぞ。

 

「■▼▲ 微風(そよかぜ)

 

 呪文が完成し、風が吹いた。ような気がする・・・

 僕の魔力の3割以上消費して・・・

 

「なるほど。スキルのない上、光適性のデメリットで魔力が足りなかったのか」

 

 そして、レベルアップで5倍以上になった魔力でやっと足りたと。

 ・・・え、生活魔法で?

 

「■▼▼ 発光(ライト)

 

 正しい呪文が完成し、部屋が真っ白になった。生活魔法だけど、光魔法にも属しているで光適性の補正が乗ったらしい。 消費も、あってないようなものだった。

 

「うっ」

 

 目が痛い。つぶっていたのに。

 

「■■▼ 集光(コンデンス)

 

 光は、丸く集められた。これに触ってみると暖かかった。集光に使った魔力を操作して形を大剣に変えてみる。

 

「おー」

 

 目をそっと開いて、わざと少し光を漏らし白くした大剣を眺める。

 

「おー!」

 

 手に持ってそれに合わせるように剣を動かす。

 

 ありがとう。ヨナさん。今度たくさん肉を持ってきます。

 この光の大剣(シャイニンググレートソード)で!




魔力量は一般人(低レベル)でぎりぎり生活魔法一回分。
スキルがないと消費が約5倍。
デメリットでさらに2倍
主人公が魔力特化型という設定でも、レベル1では使えないと思った。
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