君の名は。 ~かたわれ時〜   作:奏狐音

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遅刻ギリギリセーフ

「君の名前は」

 

 

と俺と目の前にいる綺麗な女性はお互いに聞いた。

綺麗な女性は、涙を流していて

もちろん俺も涙を流している。

理由は……

きっと、目の前にいる女性と出逢えたからだ。

もう少しだけもう少しだけ

と、いう願いが叶いそうになったときでもあった。

「わ、私は三葉…、宮水三葉…」

と、綺麗な女性、宮水さんは言った。

「俺は、瀧。立花瀧、新卒で……」

と、言って固まった。

おそるおそる時計を見てみるとなんと!!!

遅刻の二十分前だった。

「えっと、立花くんはやく行った方がいいんじゃないかな?」

と、三葉さんが気を使ってくれた。

男としてお言葉に甘えることにした。

そのあと、すぐにLINEを交換し電話番号メールアドレスを交換した。

「また、あとで話しましょう!!!」

元気に俺はいい、三葉さんも俺も仕事場に向けて走り出した。

 

 

 

 

 

会社についたのは9時ぴったり。

ギリギリセーフ…。

上司には遅刻じゃなかったからセーフだな!

と、寛大な言葉をもらい少し、いやかなりホットした。

そして、仕事に取り掛かった。

だが、全く手につかない。

大好きな建築関係の会社に勤め、毎日楽しい仕事なのに

何故か今日だけは全く手につかなかった。

いつの間にか、宮水さんのことばかり考えてる自分がいた。

あー、これはLINEをするべきか否か。

言うとしてもなんて言おう。

 

はぁ、迷う…。

 

 

 

 

同時間

 

うーん。

瀧くんになんて送ろう…。

同じく三葉もスマフォの前で腕を組みながら固まっている。

言いたいことも伝えたいことも沢山あるはずなのに

何一つ言えてないのが現状だった。

ちなみに、三葉は遅刻はしなかったが

顔がニヤつきすぎて周りの人に心配された。

もちろん、いまもスマフォのまえで

固まっているのであちこちから心配の声があがっている。

だが、当の本人は自覚がないのでそのままである。

ふっと見るとメールがきた。

もしや、、と思い開けてみると案の定、瀧であった。

(もしよろしければ、今夜お酒でも飲みながら話しませんか?)

(もちろんです。わたしは7時に上がれそうなのでそれ以降ならいつでも暇です)

って、これって硬すぎ?

と思いながら必死にメールを打っている。

「宮水さん?仕事してくださいね?」

と、いつもは優しい上司に少し怒られてしまった。

だが、三葉は気にしない。

ていうか、気にするはずがない。

だって、いまはもう

ずっと願っていたことが叶いそうだったからだ。

 

その後、気合をいれなおし

いつも以上のスピードで仕事を終わらせた三葉だった。




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