君の名は。 ~かたわれ時〜   作:奏狐音

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糸守1

三葉と瀧は連絡を取り合い、

遂に糸守に行く日を決めた。

その日は今週の金曜日から日曜日にかけての三日間。

社会人として、三日間の休みがとれたのは

ほぼ奇跡だったが

2人はその奇跡に感謝し糸守に行った。

 

 

 

 

「なあなあ、瀧くん。」

新幹線に乗り、ポッキーを食べながら三葉は瀧に聞いた。

「私のこと、どこが好きなん??」

「ぶふぉっっ!!」

瀧は盛大にお茶を吹いた。

「な、なんで急にそんなこと聞くんだよ、、」

「いやぁな?だってな、四葉がな

お姉ちゃん、まだお兄ちゃんに自分のどこが好きか

教えて貰ってないのぉ??

それはあかんよ。いますぐ、聞かないとあかんよ。

って、よくわからんことを言われたんよー。

だから、知りたいなーって。」

つまり要約するとこうだ。

四葉は、瀧がヘタレすぎて呆れたため

三葉に三葉の好きなところを言いヘタレを

返上させようとしたのだった。

((いや、四葉、、、。かなり、

俺にはハードル高いんすけど、、))

と瀧は思い

((いや、四葉っ!!

これ、私から言っちゃあかんことなんだったないん?!!))

と、お互いに四葉に助け舟を求めていた。

ごほん

「あ、あのな三葉。

俺は三葉全てが好きなんだっっっ」

顔を真っ赤にしながら瀧は、新幹線の中に響きわたる声でいい

とんだ恥をかいたのであった。

もちろん、三葉は嬉しくて嬉しくて顔を真っ赤にし

どうすればよいのかわからなくなり

のちのちの2人は

ただの挙動不審カップルにしかみえなくなったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、三葉は助手席に座ってね」

名古屋で新幹線を降り

そのままローカル線で飛騨まできたふたり。

新幹線内でのぎぐしゃくも大分落ち着いていた。

「え??いや、わたし運転するよ??」

いまは、どちらが運転をするか話し合っていたのであった。

「いや、そこは男として俺が、」

「けど、歳上の私が、、」

となかなか決まんない。

「なら、疲れたら交換してもらうから初めは俺に運転させて?」

と、瀧に優しく言われたので三葉は渋々助手席に座った。

「けど、瀧くん。絶対の絶対に交換してもらうからね!!」

三葉は、瀧に釘をうちそのまま寝てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「三葉さーん。

おきてくださーい。

昼メシ食いましょー。」

そういい、瀧が運転してきたのは例の

ラーメン屋さんだった。

そのラーメン屋さんは瀧が司と奥寺と一緒に

飛騨探索に来た時に立ち寄ったラーメン店であった。

「そこで、これを渡そうと思ってきたはいいものの。

三葉がおきねぇ。」

目的地まで着いたのであったが三葉がなかなか起きないため

顔をつねってまつことにしたのであった。




お読みいただきありがとうございます。

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