鋼線使いの武偵   作:鋼線使い

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 詩蓮 side

 

 夕食を食べ終えた後、あかりに一応三日間内解消規則の件で忠告しておく。

 

「あかり~、三日内解消規則(スリーデイズ・キャンセル)明日の夕方までだからきぃーつけな~」

 

「了解でーす」

 

 

 

 さてと……。苦無と鋼線の手入れして寝るか。

 

 明日、何事もなく終わってほしいな。

 

 育てがいのある雛鳥なんだ。ここで終わりってのは、消化不良しちまう。

 

 それよりも夾竹桃の驚く様を観てみたいってのもあるがな。

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 あかり side

 

 

 今日は、詩蓮先輩が用事があるらしく今日明日は自主トレとなった。

 

 

「あかりさん今日は、私の家でご飯食べませんか?」

 

「いいの!先輩仕事みたいだから、暇だったからいいよ」

 

 自主トレを早めに切り上げて、志乃ちゃんの家に向かう。

 

 志乃ちゃんの家で美味しい料理を食べた。

 家じゃあ食べれない物ばっかりで驚いた。志乃ちゃんがハーブとか詳しいことが知れた。

 

「あかりさん、夜に歩かせちゃってすみません。でも食後に少しあるきたかったから」

 

「お散歩出来るくらいのお庭があるのがスゴいよね……」

 

 四月だけど夜はまだ寒いね。

 

 ……あれ?

 扉に鍵が掛かってる?

 

「志乃ちゃん……?」

 

「あかりさん……『三日内解消規則』ご存知ですか?」

 

「知ってるよ?確か今日の夕方の五時半が期限だったはずだよ」

 

「え……?」

 

「え?」

 

 あれ?何か噛み合ってない?

 

「夜の…八時が期限だったはず……」

 

「志乃ちゃん、電話ある?」

 

 

 

 プルプルプル…プルプルプル、ガチャ。

 

『もしもし、絲髪です』

 

「あかりですけど今いいですか?」

 

『どうした?』

 

「三日内解消規則の申請受理の時間って……」

 

『ああ、時間?情報科(インフォルマ)のダチに依頼してガセを流してもらったんだよ。何だ?近くにガセに踊らされた奴でもいるのか?』

 

「い、いやぁ…一応確認しておこうかと……」

 

『ま、そー言う事にしておくよ』

 

 

 電話を切った後、なんとも言えない雰囲気に包まれている。

 

「志乃ちゃん、詩蓮先輩が情報科の人にガセを流させたみたい……」

 

「ふ、ふふ……ふふふ」

 

 その日、もう遅くなりそうなので家に帰った。

 

 

 次の日……。

 

「志乃ちゃん昨日は……」

 

「あかりさん、あの後調べたんですけど……『アミカ・グループ』をご存知ですか?」

 

 アミカ・グループ ?そんなのあったんだ。

 

「戦妹同士がグループを作る制度なんです。それぞれの戦兄、戦姉からの指示を受けて協力して訓練するんです!」

 

 へぇ~、そうなんだ。

 

 それから志乃ちゃんとアミカ・グループになることになった。

 

 

 

 志乃ちゃんが、戦姉妹申請のため恐山に行って、強襲科に詩蓮先輩のお隣さんの遠山先輩が来た。

 

 Sランクだったらしいけど、そんな感じが全然しない。

 詩蓮先輩は、わざと分からない様にしている。強そうに見えるし弱そうにも見える。

 

 

 志乃ちゃんが帰ってきたら直ぐにアリア先輩が引率の身体検査があった。

 

 最後の運動神経測定(マッスル・リベンジャー)でアリア先輩に手も足も出なかった。

 

 

「あかり、で良かったわよね?」

 

「は、はい!?」

 

 アリア先輩に名前呼んでもらえた!

 

「アンタ、本当にEランク?あたしの銃奪うなんて普通は出来ないわよ」

 

「ま、紛れですよ……」

 

 つい、詩蓮先輩の教えでアリア先輩が銃を握った瞬間に鳶穿でスリ取っちゃったんだよね。

 

 取ったは良いけど、バリツで沈められたんだけど……。

 

「あたしの戦妹にしたいところだけど、もう戦兄(あに)がいるんだっけ?」

 

「はい、諜報科の絲髪詩蓮先輩です」

 

「絲髪?確か同じクラスだったわね」

 

 そうだったんだ、知らなかった。

 

「勘だけどアイツ何か隠してると思うのよね。気を付けなさい」

 

「……え?」

 

「気配の消し方や歩き方が諜報科にしては異質だった。消す事より分からなくさせることに重きを置いている。そういうヤツは、人に知られたくない事が多い人間よ」

 

「そんな風に言わないで下さい!」

 

「あかり……」

「あかりさん……」

 

「確かに詩蓮先輩は隠し事が多いかも知れません!でも、あたしの事を理解してくれた人なんです!だから、そんな風に言わないで下さい!」

 

 

 その場に居づらくなって走って逃げてしまった。

 

 

 

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