鋼線使いの武偵 作:鋼線使い
男子寮の自分の部屋に戻って防弾制服から私服のパーカーとジーパンに着替える。
この部屋に同居人はいない。居たけど
夕飯の焼きそばを作るために、冷蔵庫から材料を取り出して料理しようとしたとき……。
~♪。携帯の着メロにしてある『20センチュリー・ボーイ』が流れる。
「もしもし、何の用だ、ジーサード?」
『
「売るのは構わねーよ。取り扱いに気を付けてくれりゃーな。そんで、何メートルだ?」
『トラップ用と強襲用だからな、百あれば充分だ。一週間で出来るか?』
ジーサードとはイ・ウーの仕事経由で知り合って、その後も一緒に麻薬カルテル吹っ飛ばしたり、武器の売買をするぐらいには仲は良い。ジーサード・リーグに入っているわけではないから、あくまで対等な仕事仲間だ。敵対しなければだが。
「三日あれば出来るよ。用途別で作っとこうか?トラップ用なら切れ味良くして、強襲用なら丈夫に作るがどうする?ちなみにトラップ用ならオメーらが使ってる
『ほう、ソイツは本当か?ならソレを用途別それぞれ百だ。これで一週間ぐらい掛かるか?』
手帳を開いて一週間に用事が無いこと確認してから告げる。
「用事入ってないから一週間で大丈夫だ。金は……五十万でどうだ?」
『……オプションあるからもう一桁あると思ってたんだがな……受け渡しは一週間後そっちで交換するで良いか?』
五十万は、円ではない。米ドルで五十万だ。アメリカを拠点に置いてるからなそれで伝わるというもの。日本円だったなら安すぎるだろうな。正直言って材料費は、ほぼタダだけどな!
「それでいいよー。今から仕事始めるから、用があったらメールで連絡してくれ。直ぐに連絡は出来ないが集中しないと作れんからな」
それから二、三言葉を交わして電話を切った。
夕飯の焼きそばを多めに作って腹を満たしてから仕事に取りかかる。
材料の鋼線は、実家の工場から送って貰っている物を使っている。一本一本が細すぎて、目を凝らすか光の角度を変えないと視認し難い。この鋼線を編んで行き要望通りの性能を発揮できる様にしていく。十センチで一度停めて上手く編めれているか確認しながら作業を進めていく。
オリジナルな編み方だからしょうがない。
そういえば、ジーサードのヤツまた何処か強襲しに行くのか?それとも紛争地域でボランティアか?また暗殺者でも出迎えにでも行くのか。
何れもあり得るから断定できんな。アイツ一応Rランクだろ?好き勝手やり過ぎだろうに……でも、
作業を始めて五時間。深夜の二時を回ったようだ。
今はまだ春休みの期間だから少し無理してもリカバリーは、可能だ。
でも、やっぱり睡魔には勝てんからな一旦寝て、頭を休めた方が効率的だな。
携帯に連絡が着てないか確認してから二段ベッドの下に入りに行く。
アラームもセットしてベッドに入る。
おやすみ。