鋼線使いの武偵 作:鋼線使い
暇になった翌日の朝。
朝食のフレンチトーストを作る為、五枚切りの食パンを液に順番に浸してバターで焼いていく。
そして、何故か寝室に居た二人──ジャンヌ・ダルクと夾竹桃──を起こす。
「良い焼き加減だ」
「ごちそうさま」
上からジャンヌ、夾竹桃がフレンチトーストを食べ終える。
「何で居るのお前ら……」
「私は、計画の下見に来ただけだ。ホテルを取るのが面倒だったのと理子からの勧めもあったのでな、入らせて貰った」
理子ォ……。いや、集中したいのは分かるけどさ、俺の方に送らんでよ。画伯と百合好きをよぉ……。
「私の方は、二年前に植えた種がそろそろ花開くから確認しに来たの。ここに居るのはジャンヌが
二年前の種が花開く?
毒を誰かに仕込んだのか。もしかして……。
「符丁毒か?」
「あら、覚えてたのね」
「まーな。嫌らしい毒だって事ぐらいしか覚えてなかったけどな」
二年掛けて対象を侵していき、五感の機能を一つ、一つ消して殺す。これが嫌らしくなくて何だって言うんだ。解毒は作った本人しか出来ないし……でも確か、元々は風魔の毒何だっけ?風魔一族御愁傷様だな。
同じ
「二年前、確か夾竹桃主導の間宮襲撃の時か……そん時はカツェらナチ共を追い回してたっけ……」
「あぁ、それでカツェがイ・ウーに来る時、シレンがいないかを確認するのか」
ジャンヌがジト目で言ってくる。
「おいおい、俺が悪い様に言ってくるがなぁ、街のど真ん中でパンツァーファウストぶっ放して来たんだぞ。お灸を据えるために三日ぐらい飯もトイレもする暇を与えず追い回したんだよ」
ホントいきなり装甲車が来たと思ったらパンツァーファウスト撃ってきたからな。鋼線であまり被害が出ないように空に誘導させたけど。
その後は、装甲車細切れにして乗ってた連中のカツェ以外は縛って置いて、カツェだけスパイダーマンみたいな立体起動で追っかけた。追い回して三日目辺りでカツェが漏らしてしまい、ガチ泣きしたので追っかけるのを止めた。
「ま、その話しは脇に置いて置くとして……」
「おい、どうやって脇に話しを置くと言うのだ?」
それを聞いた俺と夾竹桃は頭を抱える。面倒臭いので夾竹桃にお前がヤレとアイコンタクトする。
「ジャンヌ……貴女、もう少し日本語勉強しなさい。脇に置くっというのは、一旦その物事から離れるって言う意味があるの」
「何だ、そういうことなら、そうと先に言って欲しいのだが……」
イ・ウーは、日本語とドイツ語が主だけど……やっぱり外人には日本語は難しいようだ。
「あー……話を戻すが毒の効果が出てくるから話しを付けに来たと……」
「え、ええ。二年前は聞き出せなかったけど今回は聞き出して手に入れるわ、間宮の秘毒『
それから学校に行く為、二人と別れ歩いていると近くでチンピラ共が反抗して
死神としてイ・ウーで研鑽した
チンピラがギャーすか言っているその後ろに着き、苦無を首に添えて威圧感を出して一言。
「黙れ」
……って言ったのに大声をあげそうになったので、顎を叩いて軽い脳震盪を起こして鎮圧する。
周りが唖然としているので残ったチンピラにも顎を叩いて騒ぎを終わらせることに成功した。
「あ、ありがとうございます!」
人質にされてた車輌科の女生徒にお礼を言われながらチンピラを更に頑丈に縛ってから他の武偵らに後を任せて学校に向かう。