鋼線使いの武偵   作:鋼線使い

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ヒロイン決めに悩んでます。
今の所の候補は、あかり、理子、ワトソン、文、ジャンヌ、カツェ、メヌエットの中で決める予定。

注)主人公は、ロリコンではない。


7.

 あかり side

 

 アリア先輩の写真を寝ぼけて見た後で時計を確認したら学校に遅刻しちゃう時間になりかけていて、急いでパジャマから防弾制服に着替え、UZIとコンバットナイフを装備しながら妹の間宮ののかに文句を言う。

 

「ののかー!何で起こしてくれなかったのー!?」

 

「……起こしたよ。そしたら、お姉ちゃんが寝ぼけて私の顔蹴ったんだよ!」

 

「ご、ごめん……」

 

 ののかの顔に縦長の赤い跡がある。本当に寝ぼけて蹴ったみたい。

 

 鞄を持って、パンを口に咥えて学園島行きのバス停まで走る。

 

 

 走ったことでなんとか発車直前のバスに乗る事が出来た。

 

「おはよう、あかり。今日はギリギリだったな、寝坊したか?」

 

「お、おはよう、ライカ。うん、朝寝坊しちゃって……」

 

 同じバスに乗るライカと学校に着くまで話をしていたら、バスが止まってしまった。

 何事かと思って外の様子を見たら、武偵の女の子が手錠を掛けている男に抑えられている。見たところ護送しようとしていたところを反抗したんだと思う。

 

 女の子が人質にされているため周りにいる武偵たちは迂闊に手が出せない状態になっている中で、動く人影が見えた。

 

 見間違いかと思って、もう一度その人影を見ようとした瞬間、先日強襲科(アサルト)でその力を魅せられた。諜報科(レザド)の絲髪先輩が人質をとっている男の後ろに現れた。

 

 男の後ろに現れた絲髪先輩の拳が相手の顎に当たってすぐに男は倒れ伏し、倒れた男の仲間はその倒れた男に目を向けた瞬間、一瞬で近付いた絲髪先輩に的確に顎を殴られ脳震盪を起こして倒れ、絲髪先輩に更にぐるぐる巻にされ、絲髪先輩は他の武偵に現場を任せて学校に行く道を歩いていった。

 

「す、すごい。一瞬で終わらせちゃった」

 

「それよりあの先輩……どっから出てきたんだ?」

 

 再度、絲髪先輩の凄さを目の当たりにしてあたしの中であることを決心した。

 

 その後バスは動き学校に着く事が出来た。

 

 午前の一般科目が終わり、昼休みの時間。

 あたしは、戦兄妹(アミカ)の申請書類を書いていた。

 

「あかりー!昼食べよう……って、何してんだ?」

 

「あかりさん……それは、戦兄妹の申請書類…ですか?」

 

「あ!?志乃ちゃん、ライカ……って紙返して!」

 

 同じクラスで友達の佐々木志乃ちゃんとライカがやって来て、ライカに書類を盗られてしまった。

 背が低いあたしの頭をライカに抑えられ背が二十センチ以上離れてるのに更に手を伸ばされて全然届かない!

 

「えーっと、相手の名前は……絲髪先輩!?アリア先輩じゃあないのか!」

 

「いつも神崎先輩と言っているあかりさんが神崎先輩ではなく他の人の戦妹に……絲髪先輩とは誰ですか?」

 

「絲髪詩蓮先輩、諜報科(レザド)のAランクで、単純な力だと強襲科(アサルト)Sランクレベルの人だ」

 

 闘ったことのあるライカの言葉は説得力がある。あたしの鳶穿に対処出来る数少ない実力者。

 

「志乃も聞いてないか?朝の騒ぎの事」

 

「クラスの人がその様なこと言ってましたね」

 

「その騒ぎを収めたのが絲髪先輩なんだ」

 

「……本当ですか?」

 

 名があまり知れていない、しかも朝の騒ぎを抑えたのが、あたしの戦兄妹の申請書に書かれている人だから信じられないのかな?

 

「本当だ。いつの間にか犯人の後ろに現れて十秒かからず制圧しちまった」

 

 あれは凄かった。流れる様な動きで最小限の力で場を制圧する。魅せられた、と言っていいかもしれない。

 

 あたしの……間宮の力を、あんな風に人の為に、殺す力を人を助ける為に振るえるようにしたい。

 

 詩蓮先輩の下でならそれができるかもしれないと思ったから、戦兄妹申請しようと書類を書いた。

 

 

「あかり~、お前分かってんのか?絲髪先輩は諜報科だけど、その実力は強襲科Sランクに届く強さだぞ?お前みたいにランクの低いヤツなんか選ばれるわけないだろ」

 

「あかりさん、分不相応って言うのですよそういうの」

 

 ライカも志乃ちゃんも、そういうこと言ってくる。だけど今は……。

 

「紙、返せー!」

 

「おっと、ヘッヘッヘッ、アタシ自ら逮捕術の稽古つけてやるよ!」

 

 書類を取り返そうとしたら、あたしの机の上に組伏せられてしまった。

 けど、ライカの瞬きする瞬間を狙って鳶穿で申請書類をスリ取りながら拘束を抜ける。

 

「……あ、あれ?」

 

 いつの間にか拘束から抜けて申請書類も取られていることに呆然としているライカに向かって舌を出す。

 

 

 

 強襲科棟・屋内射撃場

 

 バララララ……。

 

(……バカライカ!やってみなきゃ分かんないじゃない!申請するのは自由だもん!)

 

 心の中でそう思っていたら、いきなり頭を殴られた。

 

「イタッ!?」

 

「コラッ、集中しろ!9mm弾(パラベラム)の反動で手ブレさすなや!的に全然当たってないじゃないか!!」

 

「あちゃぁ……」

 

 癖を矯正しようして撃った結果、的は全然キレイのまま。的に当たっているのもあるけどマンシルエットから大きく外れている。

 

 射撃訓練が終わりライカと志乃ちゃんと一緒に帰る途中……。

 

「あかりさん、強襲科……辞めた方がいいんじゃないでしょうか?」

 

「イヤだ。あたしは、強襲科(アサルト)でやっていくって決めたから辞めない」

 

 志乃ちゃんの言葉にすぐに反論する。

 

「でもさぁー、あかり?絲髪先輩は諜報科(レザド)だろ?お前も同じ諜報科になってみたらどうだ?」

 

 うっ!やっぱりそう言ってくるよね。

 確かに本来の適性、間宮の人間なら諜報科かもしれないけど。

 でも、あたしは決めた。強襲科で頑張るって決めたんだ!

 

「なら、近接戦技(CQC)、あたしが教えてやろうか?」

 

「ライカはバカでエッチだからヤダ!」

 

 ライカはホントにどさくさに紛れてセクハラしてくるからイヤだ。

 

「バカはソッチだろ!絲髪先輩は諜報科でありながら強襲科上位に入るトップクラスのエリートだ!それに比べてお前は、強襲科Eランクの中でもビリだ!組むどころか話をするチャンスすらねーんだ!」

 

「そうですよ、あかりさん。人には適性や……身の程というのがあるんですよ」

 

 ライカの言葉に志乃ちゃんが諭す様に言ってくる。

 二人はなんでそんなに否定的なの?

 

「おい、そこの背の低い娘、間宮あかりだな」

 

「へ?は、はい、そうです!?」

 

 後ろから突然声をかけられた。

 

 いつの間に後ろに!

 気配も音もないことに、ライカと志乃ちゃんも驚いている。

 

「そんじゃこれより、戦兄妹試験勝負(アミカチャンスマッチ)を始めるぞ」

 

 

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