今回より随時投稿していきますので、是非お読みください。
Side:???
僕はちょっとした用事のために1人で外へと向かった。向かっていたのだが……
「一体この道はいつまで続いてるんだ?」
この道に記憶がない。
今通ってきた道は何度か通っていたので道のりは全て覚えている。
だがこの道は全く覚えていない。
「転移魔法……罠か?」
罠と思い周囲を確認したが敵の気配が全く見当たらない。
だがそれより大事なことがあった。
一言で言えば、『森』なのだろうか。この世界に存在する植物とは雰囲気が全く違う。魔の力が充満している。
「なんだこれは……?」
調べてみると果物が何個か実っていた。形としては林檎に近い。その実を手に取り口にしようとーーー
「それは口にしちゃダメ。」
突如声が聞こえてきた。振り返ると金髪の女性がいた。
「それは決して口にしてはいけない。早くここから立ち去ればこの森は消滅する。」
そう言った女性は瞬間移動なのか森の奥へと姿を消していった。
「ま、待ってくれ!」
僕はその女性を追いかけた。最近やっと実戦で使えるようになった魔法を使い追いかけた。だが巻かれてしまった。
「なんだあの人は……?」
周りにはあの女性はもういないため帰ろうとすると、気を失っている子供がいた。
「大丈夫か?」
呼吸を確かめてみるとーーー生きている。
黒い短髪で歳は5〜6歳くらい。
「んっ。」
反応した。だがその反応を最後に子供は眠りについてしまった。まだ僕も若手の方だがこの寝ている姿を見ると少しだが保護欲をそそられる気がする。
「連れて帰るか。」
僕は来た道を歩きだそうとした。その時、近くの木から見たことのない異形の魔物が現れた。
その魔物の特徴としては、上半身が緑の鎧のようなもので覆われ、下半身は白い。両腕からは衣類の切れ端のようなものがちらほらと見える。
「ギャァア!」
魔物が襲いかかってきた。今の僕はこの子を抱えているため強い魔法が出せない。
どうする……?
『オレンジ!!!』
突如機械音が木霊した。魔物も僕も驚いているが、1番驚いたのが子供が立っている。虚ろな目でフラフラしながらだが、右手を上げて何かを持っている。
「変身。」
この声と共に子供は手にあった何かを腰に付けた。
『ロック、オン!セイヤッ!オレンジアームド!花道オンステージ!』
子供の上から巨大なオレンジが現れて子供を包んで、オレンジが弾けたと共に現れたのは子供ではなく仮面をつけた鎧武者だった。
「ギャァア!」
驚いていた魔物が我に帰り襲ってきた。
僕は小規模な魔法を繰り出してーーー
『シャイン!シャイン!ソイヤッ!オレンジスカッシュ!一、十、百、千!』
鎧武者の手にある刀を思われる物に橙のオーラが纏った。そして鎧武者が魔物の方へとダッシュして刀で切り裂く。
「ギ、ギャァア!」
魔物の胴を刀で切り裂き魔物は倒れ、そして爆発した。
こんな魔物は見たことはない。僕が知ってる魔物は魔力がなくなったり、倒されるとチリのように消えていく。
「なんだ……?」
僕はついこう口にしてしまった。
当然だろう。僅か5〜6歳の子供が魔物を圧倒して撃破したのだ。僕の妹もこの子と似た歳だがここまではできないだらう。
バタッ。
倒した途端、子供が鎧武者姿ではなくなるとすぐに倒れた。駆けつけてみると呼吸が乱れており、心配だ。
「戻るか。」
僕はこの子を抱え自宅へと戻った。