Side:貴虎
「これは?」
「メロンロックシードだ。エナジー系ではなく、ノーマル用のだ。」
葛葉がトレーニング室に入ったのを見て凌馬はこれを渡してきた。いや、これだけではない。
「他にもブドウ、キウイ、ウォーターメロンもある。ベルトは量産版の戦極ドライバー二機しかないがね。」
「これでどうするんだ?まさか葛葉と戦うわけではあるまいな?」
「そういう訳ではない。もしゲネシスドライバーが不調だった時の保険さ。あと、
光にも……だと……!?
このプロジェクトには光は一切関係ないはずだ!それなら何故!?
「何故……か。理由は簡単さ。」
凌馬は俺の表情を読んだかのように答え、一枚の写真を見せてきた。その写真を見ると、一体の赤いものが見えた。生物なのはわかるが、こんな生物今まで見たことがない。
「これは研究部のやつが撮ってきた写真だ。場所は富士山の密林。周辺には『
そこにいたのは、金色の鎧を纏った人外の生物。悪魔や堕天使でもない。天使に近いといえばそうとも言えるが、金の鎧から溢れ出る邪悪なオーラを見ると、天使とは言い難い。
「この生物は一体…………?」
「こいつはインベスのは全く違う。知能を持っているらしい。シドと湊くん、そして僕は数人の部下を連れて富士山麓へ行って調べてくる。これはもし僕がこいつにやられた時に葛葉だけだと心配だから、という保険さ。」
まさか………。凌馬が死ぬ、だと!?
こいつは今までどんな実験も繰り返し、実験で一歩間違えれば死ぬような実験も平然とやってきた。本人は死なないからやったと言っていたが。
「こいつはインベスではないなら、これから何と名称するのだ?」
名称は決めておかなければならない。
調べると言っても対象の名前が判明しなければ気も引き締まらないはずだ。
「名前は決めてある。こいつらの名前は…………。」
この時はまだ気づかなかった。こいつらに決めた名前が悪魔・堕天使・天使をも巻き込み大波乱を巻き起こすとは全く決めていなかった。
「『
Side:???
ここは……?
やつとの戦いはどうなったんだ?お互いにインベス同士を戦わせ、世界の命運を決めた。
俺がここにいるという事は勝ったのか?いや、勝ったならば彼女が近くにいるはすだ。
「◯◯◯◯……。」
名前が出てこない。誰よりも優しく、誰よりも他人のことを考える。ユグドラシルの計画も根っから否定し、やつらも倒したやつ。
「くっ、思い出せないか!クソッ!」
手で地面を叩くと近くに何かが落ちていた。
これは…………。
「はは、はははははは。またか……また俺に戦いを求めるのか!いいだろう、俺は何物にも屈しない…………俺をも滅ぼすであろう運命にさえ!」
以前言ったような言葉だがそんなことはどうでもいい。これがあるということはあの世界もあるだろう。
俺はとりあえず坂を上に登った。
右手には黄色の房を模したような機械。
左手にはベルトのような機械。
さて、この世界にやつはいるのだろうか?
これでまた一旦ストップです。
幾つか増やした部分などもあるので、もし宜しければ感想を頂けると嬉しいですを