Side:イッセー
『ライザー・フェニックス様の『
校内アナウンスだ!誰がやったんだ?俺は移動中で朱乃さんは『女王』と戦っていて部長とアーシアも移動中だから…………
ッ!突然俺の腕が掴まれた!敵か!?
「ブーステッド・ギア!」
「イッセーくん、僕だよ。」
俺の腕を掴んでいたのは爽やかスマイルをした木場だった。
このゲームの重要ポイントは主に二つ。体育館からのルートと新校舎裏の運動場だが、片方は先ほど部長の作戦で消し飛んでいるので後は運動場のみとなった。
「イッセーくんは前に戦闘経験豊富だと言ってくれたけど、僕だってレーティングゲームに参加するのは初めてだ。今回が特別であってもリアス・グレモリー眷属の初陣で今後の全てに繋がる大事なものだ。だから今回感じたもの全てを自分の糧にする。そして僕たちは最後に勝つんだ。一緒にライザーさんを倒そう、イッセーくん。」
木場……そこまで考えていたのか………。
「んじゃ、女子が見て興奮するようなコンビネーションでも展開するか。」
「じゃあ、僕が『攻め』でいいかな?」
「いや、俺が絶対に『攻め』だ!って違ーう!」
完全に木場のペースにはまってしまった。クソッ、俺としたことが。
「私はライザー様に仕える『
残っていた『騎士』の女の子が現れた。近くには残りのメンバーであるもう一人の『騎士』、『戦車』、『僧侶』の計四人がいる。
「名乗られてしまった以上『
………か、かかカッケー!!!
「僕はリアス・グレモリーの眷属、『騎士』木場祐斗。」
「同じく『兵士』の兵藤一誠だ!」
「堂々と真正面から出てきてくれたことに感謝する。では行くぞっ!」
カーラマインと名乗った『騎士』の女の子が突進してきた。木場は自らの神器である『
「イッセーくん!『戦車』と『僧侶』は任せてもいいかい?僕は『騎士』二人を倒す!」
「わかった!ブーステッド・ギア、スタンバイ!」
『Boost!!』
神器のパワーアップも始まった。木場が『騎士』を相手してくれている。
よし、どんどんパワーアップしてくるからまずは『戦車』の方から行くぞ!
「うーん。この方がリアス様が可愛がっている『兵士』さんですの?あの方、殿方の趣味が悪いのかしら。」
『僧侶』の金髪縦ロールのまるでお姫様のような女の子。くっ!可愛い顔して結構毒舌だ!
「私は戦いませんわよ?イザベラ、お相手してもらってもよろしいですか?」
そのイザベラという女の子は仮面をつけていたが、はっきりとわかるように頷いた。
ちょっ、金髪縦ロールさん?戦わないんですか!?
「彼女は、いやあの方はレイヴェル・フェニックス様。ライザー様の妹君だ。実の妹君だよ。」
……………へ?
あの縦ロールが?あのホスト悪魔?え?えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええッッ!!
「ライザー様曰く、『妹萌えって憧れたり、羨ましがるヤツ多いじゃん?だからカタチとしてっていうことで』だそうだ。」
だそうだ、じゃねぇよ!!ふざけるなぁ!俺だってなぁ、俺だってなぁ、
「あんな可愛い子と一緒に居たいんだよ!俺もあんな可愛い女の子を眷属にしたいよ!もうむしろ妹じゃなくてもいいけどあんな子羨ましすぎるぅぅ。」
おっと羨ましすぎてつい大声で叫んじまった。
てか俺何言ってたんだ?そんな覚えてないんだが?金髪縦ロールはなんか顔赤くしてるし、戦ってたはずの木場たちもこっち見てるし。みんなどうしたんだ?
「あ、ああ貴方ッ!じょ、女性に何を言ってるのですか!?い、イザベラ!あの方をさっさとリタイヤさせなさい!」
ビュッ!
『戦車』のイザベラが一歩前に出たかと思ったら、俺の頬を鋭い拳が通り過ぎていく!
反射的に顔を横によけておいてよかった……。
ビュッ!ドッ!ズドンッ!
「……がっ!」
どんどんペースアップしてきたパンチが腹部に当たった。クソッ、死角からの攻撃は相変わらず弱いな。
『Boost!!』
倍加の音がなった。あれ?何回目の倍加だっけ?
『五回目だ。それくらい覚えていろ。』
ドライグ先生、全く手厳しいことおっしゃいますねぇ。あんな可愛い子見てたらそんなの忘れちゃうって。
『今回の宿主はロクでもないな。次くるぞ。』
サンキュ、ドライグさんッ!
イザベラのパンチが飛んできて避けると今度は蹴りを入れてきた。この人両手両足で攻撃してくんのかよ!?俺圧倒的に不利だろ!?
「真剣勝負の場合、最も大切なのは体力だ。馬鹿でも対峙して戦うことぐらいできる。だが、それを継続して戦うことはかなりの体力が必要だ。その点において君はよく鍛えられているようだ。」
そうだ、俺は夢のために戦ってきたんだ。
始めは部長のおっぱいを触るため。ホスト野郎が来た後は部長の結婚の阻止のため。今はそれに加えて部長と元婚約者の結婚式だ。
そのためならなんだってやってやるぜ!ホスト野郎をぶっ飛ばすんだからこんなところで終わってたまるか!!
「『戦車』イザベラ。俺は部長の眷属の中で一番弱くて戦闘の経験も少ない。それでも俺は夢のためにあんたを倒す!」
『Boost!!』
『Explosion!!』
来た、ジャスト百五十秒!準備完了!!
「必殺!『ドラゴンショット』ォォッ!!」
ドンッ!
俺の手から巨大な魔力の塊が飛び出した。
飛び出た魔力の勢いに負けて後方に吹っ飛んだが、撃ちだされた魔力の一撃はすごく大きかった。
「イザベラ!受け止めるな!避けろ!」
木場と戦っていた『騎士』の一人が叫ぶ。それを聞いたイザベラは回避行動をとった。
だがそれじゃ遅いぞ!!
俺のドラゴンショットはイザベラを巻き込んでテニスコートに直撃した。
ゴォォォオォオンッ!!
テニスコートや運動場の一部がまるっきりなくなっていた。
俺の一撃はグレモリー領の山(富士山の八分の一くらいの大きさ)の半分は消し飛ばす技。まだコントロールは甘いけど。
『ライザー・フェニックス様の『戦車』一名、リタイヤ。』
グレイフィアさんのアナウンスが届く。
「よっしゃぁぁぁぁっ!」
やっと俺一人で悪魔と渡り合えるようになった。やっとなったんだ。これほどまでに嬉しいことはない!
「後ろがガラ空きだぞ?『兵士』?」
後ろから『騎士』の一人が攻めてきた。カーラマインだ。
俺は声が聞こえた途端すぐに回避するが、籠手に当たってしまった。
『おい、兵藤一誠。今のであれの時間が短くなった。気をつけろ。』
マジかよっ!?今ので必殺技part3の時間が……。まぁいい。それよりも早くこいつらを倒さなきゃ。
「以外と強くなっているみたいだな。これなら相手にとって不足はない!」
「木場ぁ!なんでこいつやるって言ってなかったか!?」
「ごめんね、流石に無理だった。」
謝ってくるが、なんか微妙な気分だ。
背中に悪寒が!誰だこれを腐がつく女子たちに流そうとしてるやつがいるな!
そいつは絶対しばく!
『イッセーさん!聞こえますか、イッセーさん!』
通信機からアーシアの声が聞こえてきた。
「アーシア!?どうしたんだ?もしかして部長に何かあったのか?」
『はい。今さっき相手のライザーさんに一騎打ちの申し出をいただきまして、部長が応じたんです!場所は学校の校舎上です!』
「部長が!?」
………なんつーことになってるんだ。
てか部長なんで一騎打ち挑んちゃってんだよ!『王』である部長がリタイヤになったら終わりだろ。
「イッセーくん!ここは僕が相手をしておくから君は部長のところへ!」
「行かせると思っているのか!」
俺の前に『騎士』が立ちふさがってきた。これじゃあそうやすやすと先に進めない。
なら必殺技part4を使うとしますか!
「木場ぁ!受けとれぇぇええ!!『赤龍帝からの贈り物』(ブーステッド・ギア・ギフト)!!」
『Transfer!!』
木場に倍加を譲渡した。
この『
「はぁぁぁ!!『
以前、木場自身が一人で作れる魔剣のかずは最大三本と言っていたが、只今倍加が五回以上かかっています。ということはいま何本の魔剣が現れるでしょうか?
答えは簡単だ。答えは……
「何!?あの『騎士』こんな数まで魔剣を作れることができたのか!?クソッ!」
『騎士』の一人が木場を掴んでいた。
「木場!」
「イッセーくん!部長のことは任せたよ!」
『ライザー・フェニックス様の『騎士』二人、『女王』。リアス・グレモリー様の『騎士』、『女王』、リタイヤです。』
木場と対峙していた『騎士』が木場を巻き込んでリタイヤした。お互いの『女王』がリタイヤしたということは朱乃さんもリタイヤしたはずだ。
残っているグレモリー眷属は俺とアーシアだけだ。対して相手は『王』であるあのホスト野郎だけだ。
「よし、ぜってぇやってやるぜ!!」
俺は全力疾走で校舎の最上階へ向かっていった。
リアス・グレモリー眷属
『王』、『僧侶』、『兵士』
ライザー・フェニックス眷属
『王』
3 vs 1