Side:葛葉コータ
「やはりそうなりましたか……。」
「はい。」
ソーナさんが予想していた通りの展開になった。リアスちゃんの『
「結婚式は三日後、冥界のグレモリー邸で行われます。グレモリー邸の行き方は…?」
「すいません、ちょっと覚えてないです。」
「では転移魔法陣が描かれた紙をお渡しします。当日の深夜零時、その紙に魔力を流せば転移魔法陣が作動します。」
「ありがとうございます!」
リアスちゃんの結婚式が壊せるかわからないが、どうにかリアスちゃんと会うことができると思うと嬉しくなる。
ついソーナさんに笑顔で答えてしまったが変に思われていないだろうか?ソーナさんは顔を赤くしている。
「どうかしました?もしかして俺に惚れちゃいました?」
「ッ!?///そ、そんな訳あるじゃないですか!」
顔を真っ赤にして返してくるソーナさん。
こういう親友がいるのってリアスも幸せ者だよな。
「冗談ですって。本気にしないでくださいよ。ソーナさん。」
「と、当然です。あとわたしのことはソーナと呼んでください。親友の婚約者なのですから敬語も結構です。」
「わかった、じゃあソーナも俺のことは呼び捨てにしてもいいよ。」
「では、コータさんとお呼びしてもいいですか?」
あれ?大して変わってなくないですか?
あっ、でも………
「私の話し方は常にこうですのでお気になさらず。」
「わかったよ、ソーナ。」
それから俺とソーナはリアスちゃんのことについてやら、匙くんのことを話した。
匙くんには申し訳ないが、どうもソーナは匙くんのことは弟のことに思っているらしい。ちょっとかわいそうだ。
匙くん、お兄さんは君の恋をしっかり応援しているよ!
Side:匙
会長とコータさんが生徒会室で話している。その間俺は生徒会室の見張りだった。
中から二人の笑い声が聞こえてくるあたり、二人は相当良い仲になったみたいだ。
コータさん!?俺が会長のこと好きだって知ってますよね!?絶対に取らないで下さいよ!?
一人で心の叫びをしていたら…………
「そういえば、ソーナは匙くんのことはどう思っているの?」
ッ!?ちょっ、コータさん!?いきなりすぎません!?外にいる俺の気持ちとか考えてくださいよ?
「匙ですか…………。外に匙がいるのであまり大きな声では言えませんが………。」
き、きたぁぁぁぁああああ!!!これフラグじゃねぇ!?来ただろ俺の時代!!
「匙のことはいい弟だと思っています。」
…………エ?イマナンテイッンデスカ?
「私の言うことをしっかり聞いてくれていて、弟がいたらこんな感じなのかなって。」
「異性としては見てないんですか?」
「今の所は見ていないですね。それより………。」
俺の………俺の希望が……。
会長とできちゃった婚をするという壮大な夢が………。あぁぁぁぁぁぁああああ!!
『そんなことで甘えっ垂れるなっ!!』
気付いたら真っ黒い空間にいた。
生徒会室前にいたはずなのに……。その中では俺一人しかいなく、声の主を見当たらない。
お前は一体なんなんだよ!俺の失恋話を聞いて楽しいのか!
『そういう訳ではない。』
後ろから聞こえてきたその声を元に振り返ると、赤と黒のコートの男がいた。
その男は腰に何かのベルトを巻いており、どこか見覚えがあった。
俺がベルトを見ていると、男が似たようなベルトを渡してきた。
『これは力だ。これは己や周りを守るために使う者もいれば、世界を破壊するために使う者もいる。今のお前にとっては………そうだな、己の愛する者のために自らの命すら犠牲にしたやつもいた。』
それって……!?
『言わばこれは夢の力だ。これを手にすれば力が手に入る。但しそれには犠牲も付きまとう。』
犠牲……。
『世界の行く末を巡る戦いだ。かつて別世界でも世界を巡って何人もの人が争った。それでもお前はこの力を手にするか?』
力……。会長を振り向かして……俺は………!
俺はその男が手に持っているベルトを掴んだ。その手から何やら謎のツタが俺の手に巻きついた。ツタには幾つも果実がまるでトマトのような感じで実っており、俺に謎の食欲を沸き立たせた。
『実を食わず、掴め取れ!そして戦へと突き進め!お前の道はお前自身が決めるものだ!』
実を掴むと、暗闇が晴れ、元の会室へと戻っていた。夢だったのかと思ったが、実を掴んだ右手には何やら機械のようなものが握られていた。そして左手には………。
「俺の……俺だけの力だ……!」
あの男が持っていたベルト、真っ黒なベルトと赤と黄色の錠前が光っていた。