Side:イッセー
俺が目を覚ますと、自室のベッドだった。体を起こそうとするが、左手に激痛が走った。おそらく『
あっ!部長とホスト野郎のゲームはどうなったんだ!?
「リアスお嬢様のリタイヤ宣言でライザー様の勝利に終わり、結婚式が行われるようになりました。」
ーーーッ!
部屋にいたのはグレモリー家のメイド、グレイフィアさんだった。
しかも結婚式が行われるのかよ!
「グレイフィアさん!結婚式っていうのはいつですか!?」
「は、はい。今日の深夜零時になります。」
左手の激痛も考えずに飛び出したのでグレイフィアさんを驚かしてしまったようだ。すいません…でも美人の驚いた顔が見れて俺得です!ありがとうございます!
じゃなくて、今は…………午後六時前。あと六時間しかない。結婚式をぶち壊しに行かなきゃ………。
「魔王サーゼクス様より伝言がございますが、お聞きになりますか?」
「ま、魔王様から……一体なんですか……?」
急に背中に冷や汗が流れる。だだって魔王だぞ!?悪魔の中で最強クラスの悪魔だぞ!怖いに決まってるだろ!
「『妹の結婚式に対して思うことがあるならグレイフィアに言いなさい。そこまで行き方を教えよう。』だそうです。私もサーゼクス様も正直お嬢様の婚約には反対なのです。」
嘘……だろ……!?じゃあのんで結婚なんか……。
「グレモリー家で多少問題がございました。そちらでトラブルがございましてこのような結果になってしまいました。ご了承ください。」
トラブル……か。
でもそんなことは考えている暇なんてない。俺が今やることは一つだけだ。
「グレイフィアさん……俺は部長、いえ、リアス・グレモリーの結婚式をぶち壊したいです!俺が好きな女……いえ!決してそういうやましいことじゃなくてですね……惚れてる女性とは付き合ったりしたいんですけど、部長には今でも好きな人がいるらしいです。俺は彼女のその願いを叶えたいんです!」
「そうですか。わかりました。こちらは結婚式会場グレモリー邸へと転移魔法陣になります。式開始の五分前には準備を整えておいて下さい。魔力を流す、又は倍加をすれば起動するはずです。」
グレイフィアさん!ありがとうございます。この恩は絶対に忘れません!
「では私はこれで。六時間後、お待ちしております。」
グレイフィアさんはそれだけ言うと転移していった。
枕元には魔法陣が描かれた紙が置いてあった。これが恐らく転移魔法陣のことだろう。
「あ、イッセーさん!起きてたんですね!腕は大丈夫ですか?」
アーシア!?突然入ってきたらびっくりするよ!?
アーシアは俺の腕を掴んだが、俺が痛そうなのを見るとすぐに神器で癒してくれた。
後で聞いたが、アーシアもこの婚約には反対だそうで、一緒に乗り込むことになった。
待ってろよ!チャラチャラホスト悪魔野郎!
お前から部長を絶対に取り返してやる!!
五月二十日深夜零時、花嫁を巡る戦いが始まろうとしていた。