Side:イッセー
「部長ォォォォォォッッ!!」
全力で叫ぶ。大広間にいた悪魔全員の視線が俺に向いた。
その瞬間部長が目を開き、涙を一筋流しながら小さく「イッセー」と口を動かしたのもわかる。
「おい、貴様!ここがどこだとーーー」
「うるせぇぇ!!」
衛兵っぽい人がおれを止めようとしたが、俺はその衛兵を全力で殴った。
「俺はそこにいるリアス・グレモリーの唯一の『兵士』兵藤一誠!そこにいるリアス先輩を返してもらうぜ!」
「…………ッッ!」
周りの悪魔か目を見開いて俺を見てくる。見た後部長を見て俺をもう一度見て驚いた。
「皆様、すいません。私が用意した余興ですよ。」
一番奥にいた赤髪の悪魔の方が現れた。その人は部長と似た髪をしていた。
「ドラゴン対フェニックスという伝説の生物同士で会場を派手に盛り上げてみたいと思いましてね。これに勝る演出はないでしょう。」
「あ、貴方は………?」
俺はつい声をかけてしまった。
「あぁ、言い忘れてたね。私はサーゼクス・ルシファー、現魔王の一角さ。」
え?じゃ、じゃあ、この紅髪の男性は部長のお兄さんで……ま、まままま魔王さまぁぁぁぁぁぁっ!?
「ではドラゴン使いくん、ライザーくん、頼んだよ?では盛り上げるためにこういうのもどうだろうか?ドラゴン使いくん、君はライザーくんに勝ったら何が欲しい?」
「サーゼクスさま!?」
「何故そのようなことを!?」
部長のお兄さん(魔王さま)の申し出は身内の方々は驚きを隠せない。だがーーーー
「これも盛り上げるためだよ。悪魔なのだから何かをさせる以上はこちらもそれ相応のものを払わなければならない。さぁ、何が望みだい?」
ーーっ。最高の申し出じゃないか。俺の夢だったものがそこにはある。
例えば美女が欲しいと言えば念願だったエッチだってできる。
それだけじゃなく、爵位だったもらうことができるかもしれない。美女美少女とキャッキャッウフフの展開にだってなれるかもしれない。
だが、今の俺はそんなことどうでもいい。
「俺はリアス部長、いえ、リアス・グレモリーさまが欲しいです。」
「「ーーっ!?」」
またまた悪魔の方々が驚いている。
だが魔王さまだけは狙っていたかのように口元が笑っているような気がした。
「いいだろう。ではドラゴン使いくんとライザーくんには我が妹リアス・グレモリーを賭けて戦ってもらおう!さぁ、戦ってくれたまえ!」
魔王さまの声が終わると俺とライザー、そして部長は転移した。