Side:リアス
私がライザーとのレーティングゲームに負けて、彼と婚約することになった。
あの試合でイッセーは気を失ってしまい、アーシアはイッセーの看病で必死だったり、私も婚約式の準備でオカルト研究部員全員がバラバラだった。
当日婚約式の最中にお兄様の余興という名目でイッセーがライザーに勝負を仕掛けてきた。
互いが賭けたものは『私』リアス・グレモリー。イッセーが勝てば私はイッセーのものになり、ライザーが勝てば私はライザーのものになる。といってもお兄様がいる限り性の捌け口のようなものにはならないはずだが………。
私とイッセー、ライザーは転移させられ、決闘が始まった。私は二人の間に吊るされている鉄格子に閉じ込められた「囚われのお姫様」状態で見ていたのだが。
決闘は想像を絶するものだった。
レーティングゲーム時にはまだライザーに力及ばずだったイッセーが『
ライザーは自らの血の力である不死鳥の力を見事に扱い、イッセーを迎え撃った。
二人の力は一歩も引かず、最後は二人の全ての力を使った最大威力の技を互いに放った。イッセーの『ドラゴンショット』とライザーの『
その後、お兄様がイッセーの勝利を婚約式に出席していた悪魔に伝えたが、異論を唱えた悪魔がいた。その悪魔は意味不明なことを言い、コータと別れた時にいた悪魔が持っていた果実を口にした。当時と同じように当然異形の怪物『インベス』になった。
お兄様が退避を促したが、逃げ遅れた子供がインベスに襲われた。イッセーが助けに行ったが間に合わなかった。
だが、その子を助けたのはイッセーでもお兄様でも、悪魔でなかった。
その影はずいぶん前に見た面影が残る青年。近くにアーシアがいたことから、イッセーは彼と一度会っていることがわかる。
そして手にはロックシードで腰にはドライバー。
彼だ……やっと彼と会えた……。
私は二人の男の子に人生を救われたのであった。
Side:コータ
婚約会場でひと騒ぎあったから見てみたらインベスがいた。流石にヤバイと思ったから牽制してみたが、結構ダメージがあったみたいだ。
あれ?あのインベスどこかで見たことがあるぞ?確かサーゼクス兄さんが前に教えてくれたヤツだった気がする。じゃあオレンジでいけるな。
「変身!」
『オレンジ!』
右手を大きく回してロックシードをセットしてブレードを斬る。ここに俺が帰ってきたことを高らかに宣言するかのようにオレンジアームズになる。これならリアスちゃんもサーゼクス兄さんもわかるだろ。
『ソイヤッ!オレンジアームズ!花道オンステージ!』
いつものオレンジアームズになる。博士にもらったフレッシュオレンジはまだ調整してなかったからあまり使いたくなかったからこれが一番妥当だろう。
「ここからは俺のステージだ!」
インベスを牽制した無双セイバーに加え、右手に大橙丸を手にしてインベスへと向かった。
インベスは三大勢力の攻撃に耐性も持っている。悪魔の単純な魔力や堕天使や天使の持つ光力はあまり効果がないが、グレモリーの消滅など悪魔の各家特有の力や、光力に何かを加えた力などは有効らしい。
だが、一つだけわかることがある。それは『
「はぁぁッ!!」
「グゥアアァァ!」
大橙丸と無双セイバーでインベスを追い詰める。
「ギャァァアアアッッ!!」
「くっ、やっぱこいつもそこそこやるなっ。でもこんなのシドのあれより弱い!」
俺の今使えるアームズは五種類。と言っても最後のフレッシュオレンジは使えないけどな。イチゴはスピード重視でパインはパワー重視。オレンジはその平均で、スイカはそれを超える強さだが燃費が悪すぎるのであまり使いたくない。
「輪切りにしてやるぜ!」
大橙丸と無双セイバーを合体させ、ナギナタモードへと変化させる。
『シャインッ!シャインッ!一、十、百、千!オレンジスカッシュ!!』
ナギナタを二振りして、インベスの腕を切り裂き、困惑しているインベスに最後の一斬りで決める。
「セイハァァァッッ!!」
インベスの胴を真っ二つに切り裂き、インベスは爆発を起こして消滅した。正直シドや湊さんと訓練しまくってたからそんなに苦戦することなく倒してしまった。
まぁでも悪魔であるサーゼクス兄さんとかはそこそこ苦戦するからそれはそれでいいのかな。
「ふぅ。」
俺はナギナタを下ろし、変身を解く。
解いた途端衛兵が俺を囲むようにしてきた。
「貴様!どこの手のものだ!答えろ!」
衛兵がありがちなセリフとともに槍を構えて来た。んじゃ、ここらへんでしっかり言ってやるか!
「俺の名は葛葉絋汰!又の名はコータ・グレモリー。グレモリー卿の次男にして魔王サーゼクス・ルシファーの弟だ!」
「「「「ーーッ!?」」」」
その場にいた全ての悪魔が驚いた。
ただ、驚いている意味が違うものが何名かいるが。
「やっぱり君は本当にコータなのか……?」
サーゼクス兄さんが言ってきた。
「酷いぞサーゼクス兄さん。リアスちゃんの誕生日にサタンレッドのコスプレしてんんっ、んんんんーー!」
サーゼクス兄さんが急に口を押さえてきた。あっ、そういえばこれって言っちゃいけないんだったっけ。
「じゃえやっぱり……コータなんだな。」
「久しぶり!サーゼクス兄さん。」
サーゼクス兄さんと俺は再開の握手をする。これはあくまで魔王としての立場だ。たぶんこれが家族だけだと抱きついてきたはずだ。
「リアスちゃん。」
握手を終え、俺は倒れている兵藤一誠の近くにいるリアスちゃんに向けて笑顔でこう言ってやった。
「遅くなってごめん。」
「コータ………遅すぎるわよ……。」
リアスちゃんは涙を流しながら笑みを返してくれた。
やっと再会することができたァ