アーマードライダーD×D(再投稿)   作:神崎桃哉

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第29話

Side:イッセー

 

唐突だが、俺のクラスの担任だった先生が変わった。どうも前任だった先生が急遽引っ越しらしく、都会の方へ行ってしまうらしい。

その代わりにこのクラスの担任になったのはーーーーー

 

「今日から担任となった葛葉絋汰だ。これから大体一年間くらいよろしくな!」

 

なんとコータ先輩だった。いや、今はコータ先生か。

担当科目は前の先生と同じく国語らしく、先生もそれなりの知識は持っているらしい。

それから質問コーナーに入った。

 

「歳はいくつですかー?」

 

「歳は……これは秘密な?これでも一応20だ。」

 

「先生そんなに若いの〜?もしかして私たちとか好きになっちゃったりして〜。」

 

「好きになったとしても公私はしっかり分けるつもりだから。」

 

「「「キャャャャッッ!!」」」

 

ちょっと!?先生!?イケメンだからって言って女子たちをナンパしちゃダメですよ!

あっ、でもそうすれば俺が部長を先に彼女にできる!よし、女子たちよ!もっと先生に攻めるんだ!

 

「まぁ冗談は置いといて、他にあるか?」

 

「えぇ〜冗談なの?まぁいいや、彼女はいますか?元カノとかは?」

 

「ん〜いない……かな。」

 

先生って部長の元婚約者じゃなかったでしたっけ?そもそも婚約者って彼女の枠に入るのか?

 

「おい、女子ぃ〜〜!そういう質問だけはよくないぞ〜!」

 

親友であるバカ友、元浜の声が通った。

お、久しぶりにまともな発言がでるか!?

 

「経験人数はいくつですか!?」

 

お前に期待を寄せた俺がバカだったよ。

 

「ゼロに決まってるだろ。なんだ?俺はそういうヤラシイ店に出入りしてるとでも思ったのか?今回は許してやるから次からはするなよ。」

 

流石先生だ。元浜の変態発言に目もくれず流した。できるやつはやはり違うのか?

その後「好きな食べ物」やら「出身地」やら質問が上がったが、盛り上がる内容があまりなかった。

あるとすればーーーー

 

「先生はどうしてここにきたんですか?」

 

数少ない男子生徒からの質問だった。全くこれだから控えめ系な男子はこれだから。もっと青春しろよ!

 

「ん〜、知り合いがいたからかな。その子と昔から知り合いだったからその伝手でこの学園の先生になった感じかな。」

 

あ、これ絶対部長のことじゃんか。

 

「ちなみに誰ですか〜?」

 

「三年のリアス・グレモリーさんだよ。」

 

「嘘ッ!?お姉様と知り合いだったの!?道理で美形だと思った!」

 

「まさか……ここに現れるとは……貴様もよくやるな。」

 

誰だ今厨二病発言したやつ?お兄さん怒らないから素直に出てきてほしいなぁ?

んなことどうでもいい!先生ってば俺の顔見てしてやったぜみたいな顔してるし。先に先手取られたか!

 

「でも彼女だけヒイキにするわけにはいかないよ。あとこういう時間はふざけていいけど、授業はしっかりやるからな?わかったか!?」

 

「「「はい!!」」」

 

まぁこんなことがありながら今日の授業は進んでいった。

 

 

 

そして放課後ーーーーー

 

俺は同じクラスであるアーシアと共にオカ研部室に来ると部長と朱乃さんとコータ先生が話していた。

 

「あら、イッセー、アーシア早いのね。コータがうちの顧問をしてくれるらしいの。やっぱり顧問がいた方が部活としても締まるよね!」

 

と言っていた。

部長はコータ先生の腕を掴んでいた。

もう一度言う。『部長はコータ先生の腕を掴んでいた。』

 

「コータ先生ぇぇ!俺はあんたに決闘を申し込むッ!!」

 

「「ーーッ!?」」

 

「突然どうしたの!?イッセー!?」

 

俺はこの状況が羨ましい。これが嫉妬だっていうのはわかっている。わかっているのだがーーーー

 

「俺はコータ先生と戦いたいんです。同じ目標を目指す一人の男として!」

 

部長の前で部長を恋人にするとかは流石に言えないから目標とだけ言ったがバレてないだろうか?

 

「わかった。イッセーがそういうんだったら俺は受けて立つ!」

 

俺たちは部室を出て旧校舎の裏にある特訓スペース(俺命名)に来た。

大体二十メートル×二十メートルくらいのスペースであり、木々も含めると五十メートル×五十メートルくらいのスペースがとれるなんとも豪華な特訓場だ。私立ってやっぱりすごいんだなぁ。

 

「朱乃ちゃん、勝負開始の宣言をお願いしてもいい?」

 

ん?なんか聞いたことあるような……?

 

「わかりましたわ。ではーー勝負開始!」

 

俺は『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』を装着して倍加を始め、コータ先生はロックシードで変身する。

 

『boost!!』

 

『オレンジ!ロックオンッ!ソイヤッ!オレンジアームズ!花道オンステージ!』

 

この前見たオレンジの状態だ。

前に部長からオレンジ以外にも一撃の重いパインと機動力の高いイチゴがあると聞いている。これとしてはパインはキツイな。

 

「行くぞっ!」

 

先生は変身と共に出現した剣と腰に刺さってあった剣で切り掛かってきた。

あの剣って切れたらやっぱりいたいよな?なんか切れ味悪そうだけど。

でも死んだら絶対にまずいだろ!

 

「行くぜぇぇぇええええッ!!」

 

『Welsh Dragon balance breaker』

 

俺は保険とため禁手状態にしておく。

先生は二つを合わせナギナタモードに変え、俺に迫ってくる。

 

『Double boost!!!!』

 

「はぁぁあ!!」

 

「くっ!」

 

ダブルブーストの状態で速さも八倍の状態のはずの俺はナギナタモードのコータ先生の激しい責めに防戦一方だ。

倍加はさっきダブルでしちゃったから出来ないし………。一か八かこれをやってみますか!

 

 

「うおぉぉぉぉあああああッ!!」

 

「ーーーッ!?」

 

『Welsh Dragon next boost!!』

 

『boost!!』

 

結婚式の後、ドライグから教えてもらった裏技である『リセット・ブースト』。これはダブルブーストのデメリットの時間を無効にしてさらに倍加を繋げるという荒技だ。

この習得に丸三日はかかったんだよなぁ。

 

「行くぜ!先生!!ドラゴンショット!」

 

十六倍したドラゴンショット。これは流石の先生でも止めらんないでしょ!

 

「イッセー!なんで学園敷地内でドラゴンショット打っちゃうのよ!学園はどうするのよ!?」

 

「あぁ!?」

 

ドラゴンショットを打った方向は丁度学園の方だった。例え先生が避けたとしても学園に当たってしまったらどんなに怒られるかと思うと顔が急激に青くなった。

 

「仕方ないか………。」

 

『シャインッ!シャインッ!シャインッ!オレンジオーレ!』

 

コータ先生がオレンジロックシードをベルトの刀で三回切ると電子音が流れた。

まさか先生!?あれを消滅させんの!?

 

『一、十、百、千 !!』

 

ブシャァァァ

 

ナギナタを振ると橙色の斬撃が二発ドラゴンショットに飛んでいき、ドラゴンショットを粉砕した……まるで果物のように。

やっぱあのオレンジアームズってやつの最大威力の技はナギナタモードだな、ドラゴンショットを相殺するってライザーよりは強いってことだよな。

やっぱ先生って強いんだな………。

 

「流石にここまでにしようか。」

 

先生が終わりを告げてを叩き、変身を解いた。先生の額からは僅かながら汗が垂れていた、少しでも近づけるようにしなきゃな。

 

「夜はイッセーもリアスちゃんとかと一緒に悪魔の仕事?」

 

「は、はい。先生は顧問として部室にいるんですか?」

 

「それは本当にごめん、俺は一応まだユグドラシルの社員でもあるから放課後はユグドラシルに向かうことにしてるんだ。」

 

ユグドラシルかぁ…………。やっぱり勤めるならあそこがいいな。

 

「そうですか……わかりました!いつも通りの感じで進めてもいいんですよね、部長?」

 

「えぇ、コータが来る前と同じよ。今日こそは契約取ってきてね?」

 

「ちょ、待って下さいよ〜部長〜!」

 

コータ先生が来てから部長の気分が少しだけいい気がする。やっぱり両想いだからなのか……?

いや、俺だって部長唯一の『兵士』だ!コータ先生には負けてらんねぇ!

 

部室へと向かった部長を追いかけるように走る俺、そして見守っているコータ先生。

ーーーこの関係はいつかは崩れる。それはいつ、どんな時かはわからない。

コータ先生と結ばれるかもしれないし、俺の想いが通じるかもしれない。

もしかしたら他の男を好きになって結ばれるかもしれない。そうした時の俺の気持ちは一体どうなるのだろう?

そう思うとなんだか不思議な気持ちになっていた。

 

 

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