Side:コータ
そういえば、ユグドラシルにいた時にヨーロッパに単身で調査しに行ったことがあった。
当時俺は日本語と英語しか喋れなかったから、イギリスには行けたのだがその他のドイツやフランスには行きにくかった。
その時に会ったのが青い髪に緑のメッシュが入った少女だった。今思えばリアスちゃんや朱乃ちゃん、イッセーたちと同年代だったな。
彼女はカトリックの教会に所属しているらしく、当時ユグドラシルで別のグロープが調査していた『天使』についての話をしていた。
後に報告しようと思い、興味本位で聞いてみたが神様やらミカエルなどの話が四時間以上されてカトリック信者になりそうな一種の洗脳のように話してくれた。
彼女は今一体どうしているのだろう?
もし会うことが出来たのならまた話をしてみたい。今はリアスちゃんたち『悪魔』側だけど、もし両側が同盟でも組んだ時に会ってみたい。
いつかその日が来ることを祈っておこう………
Side:???
「……ヴィア?ゼノヴィアったら!」
ふと気がつくと隣にいた茶髪の少女がいた。
彼女の名前は紫藤イリナ。派閥は違うが同じ目的を言い渡された教会の戦士だ。
そして隣にもう一人………。
「ゼノヴィアさん?少し体調とか悪いんじゃないですか?」
「あ、あぁ。悪かった、少しボーっとしていた。」
彼女は葛葉アキラ。正教会から派遣された同じ教会の戦士である。私やイリナより少し大人びており、派閥が違うが頼れる姉のような存在だ。
「珍しいわですね?ゼノヴィアさんがボーっとしてることなんて。」
「私だってそういう時だってあるさ。」
私だって人間だ。彼女からはパワータイプだと言われているが、考え事している時だってある。
「何考えていたのよ?もしかして気になる異性とか?キャアア///」
イリナは年頃の女の子のようにはしゃぐ。
全く………これだからプロテスタントは。
「それでどうなのよ?まさか本当に……!?」
「違う、私にはそのような男性はいない。ただーーーー」
「ただ、なんですか?」
「前に会った日本人のことをな。イギリスで会ったんだがその時にカトリックのことを話してやったんだ。」
「ええぇぇぇぇぇぇぇっ!?ぜ、ぜぜゼノヴィアって日本人の知り合いいたの!?」
はぁ、イリナはテストなどの成績はいいんだが頭の中が若干お花畑なのだ。飛行機の中でも日本にいた時に仲良かった男の子との話を散々聞かされた。
「当然だ。ほら、そろそろ行かないと今日中に着かなくなるぞ。」
「そうですね、そろそろ向かいましょう。」
「わかったわよ。あぁ、久しぶりね!待っててね?私の愛しの王子様ぁ!」
この脳内お花畑はここに置いていってもいいだろうか?
私たちは悪魔の巣窟、駒王町へと向かうため足を進めた。
Side:コータ
ユグドラシルへ行ってから数日が経った。
今日は教会側から何やら話があるとかでオカルト研究部に用があるらしい。
俺は教員の仕事がまだ終わらず、まだテストの答案と睨めっこしてる。
隣にいる女性の先生はとっくに終わらせており、部活の方へ顔を出そうかという状態だった。
「葛葉先生?何かありましたか?」
「いえ、テストの答案早いなって。」
「いやいや、ただこれに関しては慣れですよ。慣れれば葛葉先生だって私ぐらいにはすぐになれますよ。」
「そう言ってもらえると嬉しいです。呼び止めてしまってすいません。」
そう言って彼女は職員室を後にした。
やっぱり教員って結構辛いな……。
この駒王学園はサーゼクス兄さんが理事長とする私立の学校だ。そのため俺は職員免許を偽造して教員になった。(これは言っちゃいけないことだった。)
「よし、もうひと頑張りするか!」
俺はまだ残っている膨大な数の答案との睨めっこを開始した。