Side:コータ
あれから一時間半。やっと終わった。
教会側との会談はどうなったか見にいこうと急いで片して部室へと向かったが、そこには誰もいなかった。だが、まだ熱を帯びている紅茶と外から聞こえるイッセーや祐斗の声が聞こえる。
「……外か。」
そう言って俺はオカルト研究部がある旧校舎三階から飛び降りた。
ユグドラシルで異形の者と戦闘するかもしれないということで俺は改造人間みたいな状態になっていた。
旧校舎三階から飛び降りることなんてよゆうに出来るし、生身で中級悪魔くらいは相手できる。
因みにこれは貴虎やシド、湊さんだってできる。
ドンッ!!
飛び降りてみんなの方を向くと、いつもの顔に加えて三人の女性が目に入った。
三者ともそれぞれ別の反応をしたが、とりあえずこう言っておこう。
「なんで戦闘してんの?会談はどうなった?」
Side:イッセー
教会のメンバーがオカルト研究部に来た。
昨日メンバーの一人である幼馴染のイリナが来ていたため余計な挨拶は済み重大だった堕天使の件については問題なく進んだのだが、あいつ二人(イリナと青髪メッシュ)がアーシアのことを『魔女』呼ばわりしやがった。
これに俺は切れて、奴らが持っていたエクスカリバーを憎んでいる木場と一緒にイリナたちと戦闘を行うことになった。
戦闘の最中、俺がイリナの攻撃を捌ききっている時に空から謎の人物が現れた。
みんなよく知っているコータ先生だった。
「なんで戦闘してんの?」
当然だろう。先生は数日前まであった定期テストの答案をしていため、この経緯は知らないはずだ。
「コータッ!?」
戦ってなかったお姉さん系の人、葛葉アキラ……あれ、葛葉?
「コータじゃない!?どうしてここに!?」
コータ先生は訳がわからない状態だった。その理由とは一体…………
「改めて紹介させてもらうわ。私は葛葉アキラ。ここにいるコータとは昔別れた姉弟よ。」
「「「「「「「「「え?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!?」」」」」」」」」
後で聞いたのだが、コータ先生まで驚いたこの声は学園の対極にあった体育館まで聞こえていたのだった。
あの後色々あった。俺自体何が何やらでよくわからない。
そうだ、整理しよう!わからなくなった時は整理するのが一番だ。
まず、コータ先生とアキラさんは姉弟だった。何やら昔何かの事情で両親が亡くなり、二人は別々になったらしい。
次にコータ先生はゼノヴィアとも会っていたらしい。ユグドラシルに在籍していた時にヨーロッパに行きゼノヴィアと話していたのだった。
そして、聖剣破壊同盟が結ばれた。これに参加したのはオカルト研究部全員と教会からの三人。コータ先生はと言うと、「俺は用事とかあるから今回はパス」だそうだ。
何か裏がありそうだったがあまり追求しないほうがいいだろう。
まぁそんなことがあって今日は終わった。
教会組はこれから堕天使の行方を捜すべく街へ乗り出し、先生は相変わらずユグドラシルの方へ。
そしてオカルト研究部のみんなは………うちにいた。いや、正確に言おう。『うちだった』ところへ来ていた。
「な、なんじゃこりゃぁぁぁああ!?」
うちがでかくなっていた。
「ここにコータを含めたオカルト研究部全員が住むことになるから。」
「うわぁぁぁぁああああッ!!」
俺の叫びは駒王町の住宅街全域に広がったという。地域の皆様、本当にごめんなさい。