アーマードライダーD×D(再投稿)   作:神崎桃哉

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第33話

Side:イッセー

 

俺たちがイリナたちと同盟を結んでから数日が経った。あれから堕天使に繋がる手がかりがないか調べていたところ、木場が前に教会に潜伏していた堕天使たちの仲間であった神父フリード・セルゼンと戦ったらしい。その時に部長から「聖剣計画」というものを聞かされた。木場があんな目に遭ってたなんて……絶対に許さない!っと話を戻そう。

フリード・セルゼン、アキラさん曰く元ヴァチカンの天才エクソシストで、十三歳でそこらにいる大人と肩を並べられたらしい。

あいつってそんなにすごいやつだったんだな……あんなヤツだけど。

 

そして木場が重大なことを持ち帰ってくれた。なんとフリードがエクスカリバーの一本を所持していたのだ。名前は『天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)』、高速で相手を切り裂くことができるという。

ゼノヴィアは破壊に特化した『破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)』、イリナは形を自由自在にできる『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』、アキラさんは聖なる物の威力を強化させることができる『祝福の聖剣(エクスカリバー・ブレッシング)』などがある。

行方不明の一本を除けば六本全ての聖剣がこの街に集まっている。

やつら堕天使から聖剣を取り返すため、俺たちグレモリー眷属とシトリー眷属、教会組が協力して聖剣探しをしている。

 

「何度も同じことして飽きないのか?」

 

言ってきたのは匙元士郎。前にあった時より口が悪くなっている気がするのだが………

 

「ねぇ兵藤くん。」

 

隣にいた生徒会の女の子が小声で話してきた。確か………仁村さんだっけ?

 

「なんか元ちゃんワイルドになってない?」

 

「……そうか?ただ口が悪くなっただけだろ?いつもあんな感じなのか?」

 

「ううん、コータ先生が来たくらいからこんな感じなんだ。でもそんな元ちゃんもかっこいい!」

 

「そ、そうか……」

 

そんなの匙に言ってやれよ…………

 

ぞくっ。

 

急に俺の全身に殺気が襲った。

殺気!?一体誰が……?上を見上げると長剣を携えた白髪の神父、フリードがいた。

 

「ヒャッハァッ!!悪魔さんはさっさとおさらばしてくださいな!」

 

「ブーステッド・ギア!」

 

『Boost!』

 

倍加をかける。

ここには匙、仁村さん、俺、小猫ちゃん、木場の五人がいる。匙の神器である『黒い龍脈(アブソリュート・ライン)』はサポート系だし、仁村さんは攻撃役なのかすらわからない。ならグレモリー眷属が攻撃するしかない。

 

「『魔剣創造(ソード・バース)』ですかい!なかなかレアな神器じゃないですか、悪魔らしいことで!」

 

フリードは長剣を手に木場の魔剣と打ち合っている。

木場が押されている!?前戦った時よりも速さが速い!まさかあの長剣はーーーーーーー

 

「俺さまのエクスカリバーちゃんじゃあ悪魔さんの魔剣は相手になりゃしませんぜぇ」

 

木場の魔剣は砕かれるたが、再度魔剣を創造した木場はフリードと距離をとった。

 

「俺さまのエクスカリバーは『天閃の聖剣』!速度だったらそんぞそこらの野郎には負けねぇんだよぉ!」

 

フリードはそう言って木場へ突っ込んでいった。その途端エクスカリバーの剣先がブレだし、魔剣を砕いて木場に斬りかかった!

 

バキィィィン!

 

「死・ね!」

 

フリードのエクスカリバーが木場に斬りかかーーーーーーーー

らなかった。フリードの右手が動かなくなったのだ。ちょうど肘のところに黒いロープのようなものが巻きついている。これは匙の神器だ!

 

「おい、木場!さっさとこいつやっちまえよ。まぁそう簡単に『黒い龍脈』はやられねぇんだがな。」

 

『黒い龍脈』。俺も見るのは初めてだが、能力は部長に教えてもらってる。あのロープで相手に巻きつくと、相手の力をロープを通じて吸い取る。しかもそれはほぼ永遠にだ。

俺の『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』より地味だが厄介な神器だということだ。

 

「……ドラゴン系の神器か!イッセーくぅんみたいにバカみたいな力と違って一番厄介なタイプだ。」

 

あの野郎……!

俺のことバカって言いやがった………だけど俺にはバカ力しかないんだけどな。

 

「何をしている、フリード。」

 

突如声がした。声がする方へ向くと、神父の格好をした白髪の初老がいた。

 

「………バルパーのじいさんか。このロープが邪魔なんだよ。」

 

バルパー・ガリレイ!?木場が前に話してくれた「聖剣計画」の主犯がなんでこんなところに!?

 

「聖剣の『因子』の力を高めればそんなもの余裕で切れるはずだ。」

 

フリードのエクスカリバーの刀身にオーラが集まり出し、輝き始めた。その途端匙の『黒い龍脈』が切れてしまった。

あんなに簡単に切れるものなのか?いや、やつのエクスカリバーが強くなってるんだ!

 

「フリード、一旦引くぞ。」

 

「逃がすか!」

 

俺の横を凄まじい速度でかけていったものがあった。あれはーーーゼノヴィア!?

 

「やっほ、イッセーくん。」

 

「まさかバルパーまでいるとは想定外でした。」

 

いつの間にかイリナとアキラさんもいた。全く気配がなかった。実はこの二人ってとんでもないんじゃないか?

 

「フリード・セルゼン、並びにバルパー・ガリレイ!反逆の徒め。神の名のもと、断罪する!」

 

「俺の前で憎たらしい神の名を出すなっての!」

 

二人のエクスカリバーが火花を立てて打ち合われた。速度と強さ、どちらも侮れない。

ふとフリードを見るとエクスカリバーを持ってない手を懐に入れた。あれは閃光弾!?

 

「では、そろそろお暇致します!あばよ、教会と悪魔どもよ!」

 

フリードが閃光弾を路面に投げつけるとーーーーーーーー眩い閃光が俺たちの視界を奪った。

視力が戻るとフリードたちは消えていた。

 

「追うぞ!」

 

「うん!」

 

「私は残ります。二人とも、任せましたよ。」

 

「「了解(した)。」」

 

ゼノヴィアとイリナがその場を駆けだす。

 

「僕も追わしてもらう。イッセーくん、部長に追うと伝えてくれ。」

 

木場も二人の後を追っていった。

二人が見えなくなると、部長とソーナ会長が現れた。

 

「イッセー、祐斗は?」

 

俺たちは一連の流れをしっかりと説明した。

フリードがエクスカリバーを持って襲ってきたこと、バルパー・ガリレイが現れたこと、フリードたちを追って三人が行ってしまったこと。

 

「そう…………でもよくやったわ。お疲れさま、四人とも!」

 

部長が褒めてくれた。よっしゃあ!これであの一週間は頑張れるぜ!!

 

「じゃあこれで俺は失礼します。」

 

言ったのは匙だった。いつもの匙だったら考えられないことだった。前に話した時にはソーナ会長LOVEのエロエロ男子だったのに!

 

「匙!ちょっと待ちなさい!」

 

「すいません、会長。この後用事があるのでお先に失礼します。」

 

匙はそう言って別方向へ向かっていった。

その足取りはさっきまで戦闘をしていたのにも関わらず、とても早く何かを待たせているような感じがした。

 

「…………匙、あなたは一体どうしたの……?」

 

「やっぱり会長も気づいてますか。」

 

仁村さんもそう言う。やっぱり匙のやつ、何かおかしい。あれほど会長のことを思っていたのに。

 

「ソーナ会長、仁村さん。きっと匙にも何か悩みがあるんですよ。もしかしたら女子に話せないようなことかもしれないんで、今度俺が聞いときますよ。匙って生徒会の中じゃ男子一人なんで悩みとかって一つや二つ抱えてるかもしれないじゃないですか。」

 

「そうね、兵藤くん。お願いするわ。」

 

ソーナ会長はちょっと口元を緩めて言った。

うん、可愛いな。あのソーナ会長が少しでも緩くするとこんなにギャップがあるーーーーいや、ダメだ!こんなことじゃコータ先生に部長を取られちまう!目を覚ませ、俺!!

 

「兵藤くん、さりげなく私のことどう思ってるか元ちゃんに聞いといてくれない?」

 

耳元で仁村さんが囁いてきた。

ヤバい、これは童◯には刺激が強すぎますって!あ、これ無理だ。

俺は仁村さんの声で気絶してしまった。

不覚にも仁村さんのことが可愛いと思ってしまった俺だった。

 

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