Side:イッセー
「今学園には恐らくコカビエルとバルパー、そしてエクスカリバーを持っているフリードがいるはずよ。ソーナの眷属が学園の周りに結界を張るから私の眷属は中に入ってコカビエルの計画を阻止するわよ!」
「「「「「はい!!」」」」」
急いで戦闘準備をした俺たちは学園の前に集まっていた。部長の眷属は木場以外が、生徒会長の眷属は匙以外が集まっていた。木場とゼノヴィアはさっきバルパーたちと会った時から会っておらず、匙は相変わらず連絡が取れていない。
「私はどうしたらいいですか?」
「アキラさんはソーナたちと一緒に結界を張る方を手伝ってもらえますか?もし私たちがダメだった時はソーナに頼んで中に入れるように言いますので。」
「わかりました。絶対に阻止してください。」
「はい。」
アキラさんとも話を進め、結局こういう感じになった。
突撃組→リアス・グレモリー眷属
結界組→ソーナ・シトリー眷属+アキラさん
これに加えて恐らく突撃組に木場とゼノヴィア、そしてコータ先生が入るはずだ。コータ先生以外の二人とも聖剣に何かしらの思いがあるし、木場に関しては絶対に仇は取りたいはずだし。
「じゃあ行くわよ!」
「はい!」
俺たちは奴らが待機しているであろうグラウンドへ出ると、走っていた隣に誰かが現れた。
「イッセーくん!」
「木場!?どうしてここが……?」
木場が駆けつけてくれた。木場の少し後ろにもゼノヴィアがいた。良かった、二人とも無事で。
「流石に学園に聖剣のエネルギーが膨大になっているのを見て何もないと僕たちが思うかい?」
「それもそうだな。あれ?ゼノヴィアと仲良くなったの?」
「あ、いや、別にそういうわけじゃないんだ。ただ聖剣を取り返すまでの休戦協定みたいなのを結んだだけだ。」
なんとあのイケメン(ホモ)の木場祐斗が頬を多少だが赤く染めていた。しかもそれを聞いていたゼノヴィアも走っている速度はそこまで変わっていないが顔を赤くしていた。
お前らぁぁ何二人で仲良くイチャイチャしてるんですかねぇ? 俺だってまだ部長とあんなことやそんなことだってまだしてないんだぞ! 羨ましすぎるだろ吊り橋効果ってやつか?
「ともあれ無事で良かったわ。祐斗はゼノヴィアと協力して、フリードからエクスカリバーを取り返してちょうだい。私たちはその間コカビエルを相手にするわ。ゼノヴィアもエクスカリバーはがあれば相当な実力が出せるはず。二人を倒してから一気にコカビエルを叩くわよ!」
「了解しました。」
「了解した。他に私と……木場の他に誰かいないのか?」
部長がともあれって言っただろ。まだ冷めてないなら仕方ないかもしれないが、さらに赤くして言うな! ブラックコーヒー飲みたくなるだろうが。
「ごめんなさいね、そこに関してはこちらとコカビエルを抑えるだけの力はあまりないの。祐斗ならエクスカリバーをも打ち負かすことができる実力は持ってる。ゼノヴィアとならきっとエクスカリバーを破壊できるわ。」
「そ、そうか……それもそうだな……二人きりで……木場……と二人きり……。」
うん、世界にこんな言葉があるの知ってる?この言葉はこういうタイミングで言うと俺は思うんだ。『リア充爆発しろ!』。
とってもいい言葉だと思わない? せめて戦いが終わってからイチャついてくれよ。ホントにブラックコーヒーいれてくるよ?
「おや、来たようだ。バルパー、フリード!」
「了解した。」
「あいあいさー! じゃあ気分良く言っちゃいまっせ〜!」
グラウンドにたどり着くと三人の声が聞こえてくるとともに、フリードが切り掛かってきた。木場は『
「部長、作戦通り僕と……ゼノヴィアがフリードとバルパーと相手をします。」
「え、えぇ……よろしく頼むわね……。」
ついに部長までこのイチャラブに追いつけなくなったようだ。まぁ仕方ない。この二人ってすごい付き合い始めのカップルな感じするし。
リア充爆発しろ!
「ひゃっはぁ! 久しぶりだねぇイケメン悪魔くぅん。そのイケメン面を木っ端ミジンコにしてあげて差し上げますよ!」
「君もそんなに喋ってると誤って僕の剣に当たるかもしれないけどね!」
「そんな隙与えるかっての。」
フリードと木場がまるで閃光のように斬り合う。
あれ? フリードの剣がさっきほど早くない気がする。
「部長! エクスカリバーは恐らくバルパーが持ってます。」
「えぇ、祐斗はそのままフリードをお願い。」
「了解しました!」
「私も加勢しよう。2人ならすぐにでもフリードは倒せるだろう。」
「頼もしい。」
はぁ……。
この夫婦どうにかしてほしい。初めての共同作業ってか? ふざけるな! 俺だってな……俺だって!
「イッセー? 行くわよ?」
「りょ、了解ッス。」
フリードを木場たちに任せる。
そうして運動場の中心付近に近づくとーーーーーー
「貴様らにはこれくらい倒してもらわなければ相手にもならん。」
コカビエルは2つの魔方陣を繰り出す。
そこから現れたのは3つの頭をした犬のような生き物。
「……ケルベロス。」
「小娘、なかなか博識ではないか。俺のペットたちと遊んでもらおうか。行け、ケルベロス!」
グワァァァァッ!!
それぞれの口から火球か吐かれた。
まだ数十メートルも離れているのにも関わらずものすごく熱い。
「イッセー、アーシアを守りつつ赤龍帝の籠手の倍加を。朱乃と小猫は私と一緒にケルベロスを。」
「「「了解((です)わ)!」」」
部長と朱乃さんが3つの火球を相殺すると、小猫ちゃんがケルベロスに攻撃する。
流石部長たちだぜ!
「なかなかやるではないか。そうでなくては面白くもない。」
コカビエルはそう言うと新たな魔法陣を出現させた。
まさか……!?
グルワァァァァッ!!
新たなケルベロス。しかも今現れたのは先程よりも一回りデカいケルベロス。
「まさかもう一匹!?」
「……まさかケルベロスを2体も。」
「みんな、慌てないでイッセーが譲渡するまでケルベロスをこちらに引き寄せましょう。倒すのはそれからよ!」
『Boost!』
2回目の倍加。貯めていた分まで合わせると計5回分の倍加……。やっぱり練習より実践の方が倍加が遅い気がするな。
仕方ない。ここで一気に倍加するしかない!
『Double Boost!!』
『Transfer!!』
一気に7回分まで倍加した力の譲渡を3人に一気に渡す。
俺の力はこの前のライザー戦の時よりもパワーアップしているため、倍加が20回は余裕にできるようになっていた。それに加え譲渡は1度に3人、禁手である『
「部長ぉぉ! 朱乃さぁぁん! 小猫ちゃぁぁん!」
3人がいる方向へと譲渡のエネルギーを飛ばす。最悪ミスするとケルベロスに譲渡してしまう可能性がなくもない。
ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!
3回分のエネルギーが3人に届いた。よしっ! これなら!
「あぁっ! ありがとうごさいますわ。イッセーくん! 雷よ!」
朱乃さんの7回分の倍加がされた雷の魔法でケルベロスの頭の2つがなくなった。
「んっ! えいっ!」
朱乃さんの攻撃の隙を埋めるかの様に小猫ちゃんがジャンピングキック。『戦車』のキックはそんぞそこらのキックとは全く違う。
このキックで残っていた最後の頭がなくなってケルベロスは消滅した。
「よしっ。このままならいける! 部長!」
「ええ。任せてちょうだい。はぁぁっ!!」
部長お得意の滅びの魔力(超巨大版)が撃たれると、もう一匹のケルベロスが逃げたが足が遅かったためか滅びの魔力に飲み込まれる。
その後滅びの魔力はちょうど飲み込まれたケルベロスの背後にいたコカビエルに向かっていく。
「ふぅんっ!」
なっ!?
コカビエルはまるで準備運動の様に腕を振りかざして滅びの魔力を消滅させた。なんて力なんだよ! あのコカビエルってやつは!
『あれでも先の大戦で神や天使たちと互角に渡り合った強者だ。そう易々と勝てたら苦労もしないさ。』
「んじゃあ、どうやって勝つんだよ!?」
『最悪お前の身体をドラゴンに変えてでも勝たせてやるから安心しろ。』
ドラゴンか……。
冥界には悪魔に転生したドラゴンとかいるらしいけど、いつか会ってみたいな。
「この程度で俺に勝とうとしていたのか貴様らは? だったなら貴様らはとんだ馬鹿者としか言いようがないぞ。」
「それには俺は含まれているのかなっ!!」
コカビエルの背後に急に現れたのはオレンジアームズになったコータ先生だ。早くね!? まだあれから1時間も経ってないぜ!?
「貴様は俺をどう楽しませてくれるんだ?」
「楽しすぎて発狂とかするなよ?」
こうしてグレモリー眷属+1vsコカビエルの戦いの火蓋が切って落とされた。