「リアスちゃんっ!その2人を連れてここから逃げて!」
「わかったわっ!」
リアスちゃんとあの2人を逃さないと何かでリアスちゃんたちに攻撃があたってしまうかもしれない。
「逃すと思ってるのか!」
「させないために僕が残ってるんだよ!」
男堕天使が光の槍をリアスちゃんたちに向けて投擲しようとするが、その前にパインアームズの武器である《パインアイアン》と呼ばれる鉄球で阻止する。その間に女堕天使が光で剣を作り攻撃してくるが、それを避ける。
「はぁはぁ、なんであの2人を狙うんだ?」
「簡単な話だ。あの子供は人間と堕天使との間に生まれたハーフだからだ。」
「っ!?」
人間と堕天使のハーフ。グレモリー家にいた時に聞いたことあるが、実在したとは……。
「あの女は我が堕天使の1人の心を盗んだ。あの時の彼はとても幸せそうだったが、やつは決して心の底では思っていない!やつに操られて堕天使の世界を崩壊させようとしてるに違いないっ!」
「だからと言って女の子を殺して言い訳ないだろっ!」
男堕天使が光の槍で僕を責めてくるが、僕はパインアイアンを動かして防御する。パインアームズは攻撃力は高いけど早さはそんな早くないんだよね。
「バラキエルを元に戻すためだ!何事にも犠牲はつきものだろう?」
こいつら……クズだ。
「許さない……。」
『シャイン!シャイン!セイヤッ!パインスカッシュ!』
「甘い!これくらいの戯言で動きを見誤るとは!まだまだ子供だな!リューティア!」
「はいっ!」
パインスカッシュが見事に外れてしまい、女堕天使が光の槍で突いてきた。
やばい……やられた……。
ガキィン!
「「っ!?」」
「フェラリテル。貴様何をしている。」
「バ、バラキエル!?」
女堕天使の攻撃を庇ってくれたのはバラキエルという名の堕天使。多分さっきの2人の家族。
「ありがとう、少年。ここからは私がやろう。」
「何故貴様がいる!?会議はどうした!?」
「シェムハザに言って途中で抜け出してきた。家族が大変な面倒くさいものに襲われてるからな。」
「クソッ!リューティア、同時に攻撃するぞ!」
「っ!?はいっ!」
堕天使はバラキエルを挟むように攻撃してくる。だが、
「させるかっ!」
『シャイン!シャイン!シャイン!セイヤッ!パインオーレ!!』
パインアームズの必殺技、パインオーレ。
パインアイアンを当てて相手を身動き出来ないようにして、最後に……。
「はぁぁあああ!!」
ジャンプしてキックをする。
ただ簡単な技だが、さっきのパインスカッシュよりも威力はある。
「や、やめろ!わ、私は…まだっ…まだぁぁああ!」
ドゴォォン
女堕天使はパインオーレのキックで消滅した。そして、
「はぁぁあ!」
バラキエルも男堕天使の胴体を光の槍で貫いて消滅させた。彼の立場からすると、今はすごい複雑な気分だろう。
「少年、ありがとう。名前は?」
「コータ。バラキエル……さんは堕天使なんだね?」
「堕天使を知っているのか。まぁいい、朱璃と朱乃を助けてくれたんだ。感謝する。」
「お母さまぁ、お母さまぁ!」
「朱璃!?」
リアスちゃんたちが逃げた方を見ると大人の女性、朱璃さんが血を出しながら倒れていた。何故だ!?
「さっきあの堕天使たちじゃない方から光の槍の攻撃がこっちに来て、朱乃ちゃんを守ろうとした朱璃さんが倒れちゃったの。」
なんだって!?まだ敵がいる!?
「コータくん。私は朱璃を堕天使の本部に行き、朱璃を治療してもらう。朱乃を任せてもいいか?」
「わかりました。大丈夫なんですか?」
「それはこちらの言葉だ。朱乃を守りきれなかったら5万回お前を殺す。」
「そんなことはさせません。では!」
僕とリアスちゃん、そして未だ泣き続けている朱乃ちゃんを抱えて僕たちは転移魔法で移動する。
「コータくん。朱乃を……任せた!」
「はい。」
そして僕たちは駒王町を離れた。
気がつくと、雪が大量に降っているロシアやヨーロッパの北の方を思わせるような場所へと来ていた。
「そんな……お母さま、お母さま……。」
未だに朱乃ちゃんは泣き続けていた。
やはり親が血を吐いていると辛いものもあるだろう。
「朱乃ちゃん。朱璃さんは大丈夫だよ。バラキエルさんがきっと助けてくれる。だってバラキエルさんは君のお父さんでしょ?」
「っ!?」
子供なら父親も信頼しているはずだ。
きっと朱璃さんも生きてる。そう信じる。
「今泣いたってどうにもならない。だったらお父さんを信じて朱璃さんの無事を祈るしかないよ。」
「うん……、そうする……。」
涙を手で拭い、そう話す朱乃ちゃん。
「ところで朱乃ちゃん。」
リアスちゃんが話しかけてた。どうしたんだろう?
「あの時朱乃ちゃんはお母さんを助けられなかった。力がなかったから。」
リアスちゃん!?それは追い打ちだよ。
っ!?まさか!?
「私と一緒に強くなって、お母さんをこんな目に合わせたやつらを倒さない?」
『
「リアスちゃん?本当にいいの?朱乃ちゃんで?」
「朱乃ちゃんがいい。」
真っ直ぐに朱乃ちゃんを見ている。
「朱乃ちゃんは?」
「それで強くなるなら私は2人のお手伝いをする。悪魔にだってなってあげるわ。」
うん、そのまま悪魔になるんだけどね。
「本当に悪魔になるわよ?」
「それでもいいわ。」
「っ!?なら……」
「我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、姫島朱乃よ。いま我の下僕となるため、その魂を我に預け、悪魔と成れ。汝、我が『
朱乃ちゃんの胸に『
「ふぅ、これで出来たわね。どう?朱乃ちゃん?」
「ふふふ、これもこれでいい感じね!」
バサっと悪魔の翼を展開する朱乃ちゃん。
「朱乃ちゃんは泣いてる顔よりも笑ってる方が可愛いと思うよ。」
「っ!?///」
「っ!?」
朱乃ちゃんは顔を赤らめ、リアスちゃんは頬を膨らませた。何故だろう?
「ねぇ、リアスちゃん?コータくん、私がとってもいいわよね?」
「ダメよ!コータは私のものなの!誰にも渡さないわ!」
「あらあら、せっかちな『
「!?ヤダわ!朱乃には絶対コータは渡さないわ!」
何だろう?僕をめぐってさっきまで仲が良かったリアスちゃんと朱乃ちゃんが争ってしまった。
「「コータ(くん)はどっちの方がいい?」」
「どっちか選ばないとダメ?」
「「ダメ!!」」
僕はとんでもない女の子たちと一緒にいるみたいです。サーゼクスさん、お父様。どうにかしてください。お願いします。助けてください。