Side:朱乃
私はリアス・グレモリーと名乗る悪魔とコータという少年に助けられた。その結果、雰囲気というか何というかでリアスの『
後悔はなかったが、ちょっと複雑な気分……。
「ねぇ、リアス。ここは何処なの?少なくとも日本じゃないと思うんだけど……?」
「それ僕も思ってた。ねぇ、リアスちゃん。適当に飛んだ訳じゃないよね?」
「え、えぇ…。も、もちろんよ。」
「「嘘つかないで!」」
「ごめんなさい……。」
やっぱりだ。いま日本は5月だったはず。だけどいまこの場には雪が大量に降っている。
「やっぱりここはヨーロッパの北の方とかロシアみたいだね、気候的に。」
やっぱり遠くまで来てしまったみたいだ。
お父さんとお母さんとは別々になっちゃったようだ。
「大丈夫よ、朱乃。朱璃さんはきっと生きてるわ。」
「えぇ、きっと……。」
ここを見透かされたような言葉に少々驚きを覚えつつ返事をする。
ウゥゥゥンウゥゥゥン
急に人工的なサイレン音が聞こえてきた。
「これは……毒…?」
「なんかの事件かもしれないわ。コータ、朱乃。行くわよ。」
「わかったけど、2人とも無理しないでね?」
「「わかってるわ!」」
2人と共に不気味なサイレン音の聞こえてくる場所へと向かった。
Side:リアス
サイレン音の場所へ向っていると……
「リアスちゃん、朱乃ちゃん。ちょっと待って。」
突然コータが待てと言ってきた。
こっちだって時間がない……!?
「ねぇ、君!大丈夫?ねぇ!」
コータは木の陰に隠れていた少年を見つけた。少年は相当な美形だが、服は白い拘束服のようなもので、服も顔もすごく汚れている。
「みんな……あり…がと……。」
言葉途切れ途切れで話す少年。
「もしかしてサイレン音と関係あるの?」
顔を上下に動かし肯定を示した少年。
突如、コータが《
「《変身》!」
『オレンジ!ロック、オン!セイヤッ!オレンジアームズ!花道オンステージ!』
オレンジアームズへと変身して、武器を携えてこちらにきた。
「リアスちゃん!敵がくる。朱乃ちゃん、リアスと一緒にこの子を何処かに!」
「わ、わかったわ。」
「コータ、無理しないでね?」
「わかってるって。」
後ろを向くと、首に十字架を持った白衣の男たちが現れた。
「《
「数が多すぎる。ここは……!」
『イチゴ!ソイヤッ!シュシュットスパーキング!』
イチゴアームズへと変身した。
確かイチゴアームズは遠距離攻撃を得意とするアームズだった気がする。
「ここからイチゴクナイ投げても当たるよなっ!」
コータは先頭にいた悪魔祓いの1人にイチゴクナイを投げると見事ヒットし、その悪魔祓いは倒れた。だが……
「数が……多すぎるわ……。」
数は朱乃の時よりも多く、二桁はいるだろう。
「僕を……置いてけば…助かる…だから…。」
「だったら私のために生きなさい!名前は?」
「………名前……?……ない……。」
「ないの!?ならこれからは木場祐斗と名乗りなさい!」
「我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、木場祐斗よ。いま我の下僕となるため、その魂を我に預け、悪魔と成れ。汝、我が『
私の詠唱に続き、私は『
思ったけど私って結構強引に眷属にしてる気がするわ……。後でコータに怒られなければいいけど……。
「リアスちゃん!その子は大丈夫?」
「大丈夫よ。転移魔法を作るからもう少し時間を稼いでくれないかしら?」
「数が多いからそんなに稼げないよ!」
「できるだけ急ぐからお願いよ!」
「はいはい、我が儘の多いお姫様なことで。朱乃ちゃん、どう?」
「大丈夫よ、たぶん10人くらいなら足止めできる。」
「なら右の人たちをお願い!」
「あらあら、我が儘の多い殿方なことで。」
「こら、朱乃ちゃんも真似しない!ほら、早くやって。」
「わかりましたわ、うふふ。」
朱乃は堕天使と人間のハーフ。しかも堕天使である父親は相当な光の魔力の持ち主だったため、朱乃もそれを使っている。
コータもコータで、イチゴの力をフルに使って時間を稼いでくれている。
「出来たわ!朱乃、コータ。早くこっちに。」
「「了解(しましたわ)。」」
「逃がさんぞ!この悪魔どもめ!」
悪魔祓いたちが追ってくるがもう遅い。
「では神父さんたち。ごきげんよう!」
私たちは転移魔法でグレモリーの屋敷へと戻った。