Side:リアス
二匹の猫又、黒歌と白音を助けに行ってから一日が過ぎた。
白音をグレモリーの屋敷に預けてコータと黒歌がシカインベスと戦っていたであろう場所へ移動すると、あの巨体のシカインベスが消えていた。状況を確認しようとしたら突然木の陰から黒歌が現れて……
「コータが……どっか行っちゃったにゃ……。」
「「ッ!?」」
一緒にいた朱乃も驚き、急いでお姉様を経由してお兄様に連絡して捜索を開始したが未だに良い報告がなかった。ただ有ったのはコータが着てた上着がボロボロの状態で発見されたくらいだった。
その時黒歌が
「私のせいにゃ……。私がもっと強かったら……コータを助けることだってできたのに……。」
この言葉に私やお姉様も黙り込んでしまった。
結論としてはコータ・グレモリーは要捜索対象となった。
また、黒歌に掛けられていたであろうはぐれ悪魔への認定はお兄様が取り消した。
そして当の本人である黒歌はグレモリー領でシカインベスとの戦いで負ってしまった大怪我の治療をしている。
それに対して白音は目が覚めると共にグレモリーのメイドに対して威嚇をしていたが、黒歌が当時の状況を話してくれたおかげで警戒はされなくなった。その後白音が
「私も悪魔になりたいです。お姉様たちと一緒になりたいんです。」
小さな声だったがしっかりとした決意で私たちに話してくれた。その時の黒歌は泣きながら抱きついて嬉しがっていた。そして白音は名前を「小猫」という偽名に変え私の『
ここまではとてもいい話だ。
コータ捜索の吉報を待って二日、三日と待っていたが一週間待ってもいい情報は現れなかった。
私たちはその間に歳を重ねていって高校生になり、お兄様が理事長を務めている私立駆王学園へ入学した。私や朱乃だけでなく幼馴染であるソーナやその『
コータと入れ替わりに眷属になったギャスパーが引きこもりになってしまったり、ソーナが眷属を徐々に増やしているのに私の眷属だけまだ四人ということを笑われたり。
一番大きかったのは『
それと同時期に眷属になったのは神器『
ただ…………
私は彼ともう一度話をしたい。
私と一緒に歩いて欲しい。
私の隣にいて欲しい。
私と共に生きて欲しい。
私の心の隅には必ずこの感情があった。
そして、私と一緒になって欲しい。
貴方と、コータと結ばれたい。